2006年06月20日

■漆の木の住人 6



時計 日が長くなりましたね。夜7時半になっても外が明るいので、日が暮れたことに気付かず、おなかすいたまま夜遅くまで仕事してしまうことしばしばです。(^.^:)

花が散ったので、うるしの木もちょっと静かになりました。
そんな中、春からずーっと居座っているのがアマガエル。
6/20アマガエル
初夏になり葉緑素が増加して、漆の葉っぱの色が濃くなってきました。その濃いグリーンに黄緑色のツヤツヤ蛙がまんまるになって乗っかって。(ほんとにソラマメみたい〜 ふふ) 周囲の田植えが終わったし、しばらくしたらこの子の二世(おたまじゃくし→チビ蛙)がこの木にも登場します。

6/20クモ
クモ。この時期は「捕獲系」の住人が多いのかな…?


6/20カマキリ
もうひとつ「捕獲系」。体長3cmほどのちびカマキリ君。
彼が居座っているのは、サンショウの木です。
チビながら「捕食系」の風格まんまんです。

・・・・・・・・・

さて、今年一番急成長をとげている漆の木があります。
工房リビング外の空き地に植えているものですが、この春から80cmは枝が伸びているでしょうか? 
枝以外にも大きくなっているところが… 
6/20手と葉を比較
このとおり! 
何故か葉っぱも異様に?大きいのです。なぜだろう。
うるしの葉っぱは触るとかさかさして、分からないほどの
ものすごーく細かくまばらなうぶ毛が裏表に生えています。


ランキング参加中、毎日ムード→  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング

posted by 宮崎佐和子 at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) |   漆の木の住人

2006年06月19日

■今年の漆のタネ



5月下旬から、次々と咲いた漆の花たち。(すごく可愛い花でした。カテゴリ「うるしの木の記録」5/20、23、26参照)
そして6/1に、散った花に小さな実が付いているのを確認!
あれから半月以上経ちましたが、今は‥。

6/19岩手うるしの実
岩手県のうるし木の種。房がスマートで実もまばらです


6/19阿波うるしの実
こちらは、徳島県のうるし木です。
実がそれはもうぎっしり付いています。

6/19うるしの種アップ
これくらいの大きさ。

花が散って、ハチだのチョウだのの来客はうんと減りました。
今の住人は、クモやアマガエル、ハムシとかが多いかな。
時々、カナヘビが葉っぱの上でひなたぼっこをしているらしく、トカゲ独特の小鳥とカエルの中間といった感じのフンを見つけます。



posted by 宮崎佐和子 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

■ポット漆苗の様子



6/12に、ポットへ移した新潟産のうるし苗。何度かの雨を受けたし、すっかり落ち着いたようす。
6/19新潟苗ポット

「こんな小さな子」と侮ってはイケマセン。すぐ近くの岩手県産のうるしの木(通称・にぃーの木)も、ほんの4,5年前は、ひと粒の種からのチビ苗だったんですから…。
4/26/にんの木
※4/26 にぃーの木

どれだけ大きくなるのか、楽しいような恐いような…!? (^^;)

ランキング参加中、毎日☆→  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング

posted by 宮崎佐和子 at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2006年06月14日

■和うるし作品1



「和うるし日記」を始めてはや2ヶ月あまり。
おもに漆の木の様子や工房の日常などを紹介してきましたが、
やはり、和うるし(日本産漆)のみを使っている作品もお目にかける必要があると思い、ブログのカテゴリ『作品』を追加しました。
「どくだみ」
「どくだみ」2001年3月制作 Sawako Miyazaki
漆/2000年 岩手県産うるし使用 木地/ミズメ


この「どくだみ」は、私の初期の作品です。工房を立ち上げた2001年の春、はじめての作品展にむけて制作したもの。
前年、国内研修で東京の朱文筵工房の戸枝恭子さんに漆絵を教えていただいたばかりで、その作風を思いっきり影響を受けています。
それまで、美術漆芸(特に香川漆器の代表である、蒟醤“きんま”存清“ぞんせい”彫漆“ちょうしつ”の技法)を学んでいました。そのうち「使えるものを作りたい」と思うようになり、日常の器作りの勉強をその後させて頂きました。(安代漆器センターで塗り立ての勉強、朱文筵工房で漆絵の勉強)

漆絵は、素朴な味わいが魅力です。なのでタッチがとても重要になってきます。作品「どくだみ」は、今見ると恥ずかしいほど、筆使いが拙いです。
このシリーズは「かたくり」「つゆくさ」「オリーブ」など、同時期に数個ずつ作りましたが、今は売れてほとんど手元から離れました。でも、数個作った「どくだみ」最後の1個は、私の記念に大事に置いています。
なぜかって言うと、工房を立ち上げて「やるぞ!」という心意気や「大好きなドクダミを器に映したい」という、当時の純粋な情熱が伝わってきて、今でも目が離せないんですよね…。

そういえば、今年もドクダミの花の季節になりましたね。



posted by 宮崎佐和子 at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品

■漆のアクセサリー



200近くもあったパーツですが、もう下塗りを2回ほどすませています。(前回は、下地の状態なのでマッタク色気ない状態でした)下塗りは、ぜいたく?に朱漆を使っているので、かなり雰囲気が出てきました。
6/14/つばき

写真のパーツは、ツバキの花をイメージしたもの。主にブローチになる予定です。(作業がしやすいよう、持ち手を付けています)漆らしいぷっくりした表面張力が出てくるよう、塗り重ねていきます。
まだまだ経過途中のものですが、こうして並べてみるとポッと花が咲いたようで、少しうれしくなります。(^^)
(だって、この木地を木彫りした時に夢中になりすぎて傷めた手首の関節が、まだちょっと痛むんだもの)


posted by 宮崎佐和子 at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2006年06月12日

■新潟産の苗、ポットへ。



4/10に工房に届き、4/17に種まきした新潟産のうるし。5/5に最初の発芽をして、かわいい双葉が次々と顔を出しました。(カテゴリ/うるしの木の記録 参照)
その小さな芽たちが、もうこんなに生い茂りました。
6/11/新潟苗全体
大きくなったので、お部屋はいっぱい。いよいよ個室(ポット)へ入れられます。

6/11/新潟苗2

まず、育苗箱から、苗の固まりを取り分けます。

6/11/新潟苗3
根の回りの土を落とさないように、一本ずつ丁寧にばらしていきます。(あらかじめ、育苗箱の土はよく湿った状態にしておきます)


6/11/新潟苗4
用意していたポットに、先を細く削った竹箸で苗を植え込みます。


6/11/新潟苗ポット
出来ました。今回はなんと180個の苗をとりました。(実生ってたくさん作れるなあ) 発芽率は9割くらいでした。一本の苗の葉っぱの数は2〜7枚と、あいかわらず成長の固体差が大きかったです。

6/11/新潟苗とミル1

松本が苗つくり中、ミルミルがじゃま… いや応援にやってきました。

ミルの瞳
作業のかたわら、まったりするミル。
ミルの瞳の色は、若葉の色とおんなじグリーンです。




posted by 宮崎佐和子 at 02:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2006年06月05日

■漆のカップの下塗り。



この春から作業をしているカップ。木地固め、目止め、すり漆3回、と進めています。(カテゴリ/工房の仕事 参照) ひとつひとつの作業の間に“枯らし”の期間をはさむので、じんわりと進んでいきます。
そして、初めての下塗り(捨て塗り)が完了。
6/5/カップ下塗り

下地をしっかりしているので、すでに漆らしいオーラが出てきました。なかなかいい雰囲気で、ちょっとうれしくなります。でも、木地が安定するまでこの状態で“枯らし”にまた入ります。(完成までまだまだです…)

ランキング参加中、毎日☆→  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング

posted by 宮崎佐和子 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

■漆かきカマ



松本が、自分のカマの刃物に柄を付けました。これは、漆掻き用の特殊なカマ。ものすごく大きくて、慣れていない人が見たらちょっと恐いかもしれません。(^^;) これで、漆かき作業の時に傷を付ける場所に木の皮を削り取るのです。そうすると木の幹の表面がなめらかになり、傷からにじむ樹液を樹皮に吸い取られずに掻き取ることができるのです。
6/5/漆かき鎌1
左/今回の刃物と柄 右/手持ちの刃物

6/5/漆かき鎌2
完成!

刃物、といえば包丁のようにすぐ使える状態で入手するように思ってしまいますが、特殊な刃物は刃のみで手に入れます。そして、自分で木を削って自分の使いやすい柄を付けるのです。
以前のカマは使い続けて研ぎ減っていたので、新しいカマをこれから使うことになります。
今回、松本はノリノリで栗の木の板を削って柄をつくりました。刃物に柄を付けるのはもう慣れたもの。さっさと作ってしまい「今回は最新ラインだ!」とうれしそう。

ランキング参加中、毎日☆→  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング

posted by 宮崎佐和子 at 22:04| Comment(8) | TrackBack(0) |   道具

2006年06月03日

■漆のアクセサリー



この春から、木彫りでアクセサリーのパーツを作っています。(カテゴリ/工房の仕事 5/4 参照) 
経過報告はごぶさたしていましたが、ちゃくちゃくと進めていました。
6/3パーツ1

木地固め、下地3回、下地固め、の工程を経て、やっと「下塗りできるかな」という状態までになりました。
でも、このパーツのままの状態では持ち手がないので塗ることができません。では、どうするのか? “持ち手”を作ってやるのです。お椀などの器類は“つく棒”という専用の持ち手があるのですが、こういったオリジナルのパーツは自分で工夫しないといけません。大きなブローチは比較的扱いがラクなのですが、これは繊細なパーツだし… (1cmくらいのビーズもあります) う〜ん、今回はどうしよう?

ランキング参加中、毎日☆→  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング



6/3パーツ2


結局、こういう形になりました。(なんか、オブジェみたい)
極細のくぎを差し込んでスタンドさせました。くぎが入っている部分は、あとで金具で接続する部分。これでパーツにさわらず一度で全体を塗ることができます。
でも、この準備作業に時間がかかりすぎて、本当は今日したかった肝心の下塗りができず。(T.T)  こういった下ごしらえや準備、道具の手入れにすごく時間を使うことはしょっちゅう。塗っている時間は意外と少ないのです。
(パーツの数はなんと200近くあるようです… びっくり。小さくてかさばらないので気付かなかった) 
下塗りは黒漆を使うのが一般的ですが、朱漆を塗ってみようと思います。そうすると、出来上がりのイメージがよく分かるからです。新作のため、どんな仕上げにしようかよく考えながら進めていこうと思います。

ランキング参加中、毎日ムード→  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング
posted by 宮崎佐和子 at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2006年06月01日

■義父の遺産。



塗師だった松本和明の父が亡くなってもう1年です。
義父はクリスチャンなので、一周忌とかそういったものは一切なしです。(私に言われるまで、松本は自分の親の命日さえ忘れて仕事に没頭。松本家って不思議だ…)

ちょうど1年前は、二子山親方の相続がどうのと世間をにぎわせていましたが、義父は気持ち良いくらい、財産はぜんぜん残しませんでした。(ほんとうに何も無い…(^^:) 
家族に残してくれたものは、子供たちと思い出とよく手入れされた田畑と、そして義父がずーっと使っていた仕事部屋くらいでしょうか? 

この今だ整理されていない仕事部屋からは、時々とんでもない「お宝」が出てきます。それが大量の泉の刷毛 (!) だったり、黒田の最低35年以上前の朱の顔料・木箱セット数個だったり、極上の研ぎ炭だったり、相当昔の漉し紙 (透かすと木の木目が浮かびあがる) だったり、家族でさえ「いつの間に買い込んでいたんだ!? 」という品々なのです。松本も「うーん、子供の頃うちが貧乏だったのは、おやじが材料をいろいろ溜め込んでいたからか」と納得。「子供のころ服は“ウエス”の中から選んで着せられていた」という逸話は、松本からもう92回は聞いたでしょうか? そんな父にやはり似て、松本は材料や道具に凝ります。(凝り過ぎ…)
こんな品々も関係ない人にとっては価値のないものですが、私たちには本当にありがたいもの。大事に使って、義父を偲ぼうと思います。霧

ランキング参加中、毎日☆→  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング

posted by 宮崎佐和子 at 23:09| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 日記
Powered by さくらのブログ
y
<!-- [FC2 Analyzer] -->