2006年08月16日

■映画「UDON」撮影ロケ地に行ってきました。

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このお盆、私も父方の親戚の集まりに行ってお参りをしてきました。
今年、その席で話題になったのが、いま予告中の本広克行監督の新作映画、『UDON』。
実は父方の本家は丸亀市にあるのですが、ロケ地となったうどん屋(もちろんセット)は、そこから歩いていけるほどの所にあるのですexclamation

母 「そやそや、こんど“うどん”ゆう映画が出るやろ? あそこのうどん屋のセットのふすまや障子、うちが作って入れたんで」 
注 ※私の家は表具店なのです。

伯母「ほんまな! あそこうちからよう見えるけど、撮影でお客さんの行列でっきょんが見えたわー」
母 「ほんまに? エキストラかな」
伯母「それにあそこのうどん屋、燃えよったで。すごい車が集まりよったわ」

・・・・・・・・・・・・・・・・


両親から、1年近く前から
「今丸亀で映画撮りよんで。うちやこ、この前さら(新品)の障子作っていれたんで。最初うどん屋のセットもきれいやったけど、プロの人が来てうまいこと汚していって、めちゃめちゃ古い店みたいになってしもたわ。きれいな障子もぼろぼろにされてしもたんで」
ということは聞いていましたが。(^^:)
さすがに私も気になって、夕暮れ時に行ってみました。


特に目立つ目印もないこのロケ地、
「本家の横の太い道の反対側に大きいため池のふちにある。うどん屋のまわりには木が生えている。飯野山(讃岐富士)が見える」
…という、ほんとうに麺通団の針の穴場の店を行くような情報のみをたよりに…ダッシュ(走り出すさま)

とはいうものの、ここ香川県に「ため池」は無数にあります。久々にカーナビを起動してみても、地図は虫食いみたいにため池だらけ。“木が生えている”“大きいため池”をキーワードに探すと…。

それらしき「ため池」が。



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ため池をぐるっとまわってみると、看板がありました!
(地元のおじさんにも教えてもらいました)



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これがセットのうどん屋? 



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どうもそうらしいです。もっと近づいてみたいけど、「関係者立入り禁止」の印があるので寄れるのはここまで。

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唯一の目印? 
店のあるため池のほとりに“のぼり”が立ってます。


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このロケ地、行くのは難しいけど、
帰りは親切に帰り道のカンバンが出ています。(^^;)



この映画の予告をCMで見ました。
鈴木京香さんのさぬき弁がヘン〜〜あせあせ(飛び散る汗) (でもキレイだから許す。こんなおかみさんのいるお店がホントにあったらなぁ)
方言は地元の誇りなので、やっぱり厳しく見てしまいます;

さぬき(香川県)は小さな県ですが、東部と西部に文化圏のエリアが別れていて(松平藩と京極藩)、おいしいうどん屋さんは断然西部に多いです。
(もちろん、工房のある善通寺もロケ地の丸亀市も西部)
松本は、身体の半分はうどんで出来ている人間なので(笑)うどんにはかなり厳しいです。
もし、映画を観に行くことになったら、いろいろチェックしそう…exclamation×2
posted by 宮崎佐和子 at 19:26| Comment(10) | TrackBack(2) |   讃岐うどん

2006年08月15日

■裏目うるしについて。

8/5に丸重箱の木地固めに使った「裏目漆」。
漆かきの時期は、初夏〜秋(地方や流儀によって微妙に時期は異なる)ですが、おおまかに分けて、初夏の漆を「初漆(はつうるし)」真夏の漆を「盛漆(さかりうるし)」秋の漆を「遅漆(おそうるし)」と言います。(呼び名は地域でやや異なります)

この木の幹から採取する、最後の漆が「裏目」と呼ばれ、辺漆(初辺・盛辺・末辺)とは区別されています。
読んで字のごとく、今まで傷を入れていない幹の裏側に幹を一周する傷をつけて採る漆のこと。辺漆を採り終わったあとに採取する漆です。メインの辺漆さえ需要の落ちたこのご時世、この「裏目漆」を掻く漆かきさんはほとんどいなくなりました。


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裏目うるし採取の様子。(木の下方)


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はしごをかけて届く所まで傷をつける。


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はしごの上をよじ登り、
さらに上方に傷をつけて裏目うるしを採る。

※写真3点とも/岩手県浄法寺町、大森俊三氏、10月末撮影。 



「裏目漆」は、木を切り倒す前にまだ幹の中に残っている漆樹液を採ったもの。漆がたいへん貴重だった時代、資源をむだなく使おうという視点からとられていた漆です。
品質は辺漆よりは落ちますが、下地や仕掛けなどの裏方で活躍する漆なのです。(非常に肉持ちがよくて縮みにくい漆です)
とはいうものの、工房でいま使っている「裏目漆」はなかなかのもの。以前紹介したほかの漆同様、成分分析をしていますが、データでみると高品質とされる辺漆と比べて、そんなに大差ないのです。


=== 分析結果 ===
裏目漆(生うるしの状態)
ウルシオール 69,38%
水分     21,70%
ゴム質     7,48%
含窒素     1,44%
=================



前回紹介した、いちばん充実している盛漆がウルシオール約80%。こうしてみると裏方的な「裏目漆」ですが、10%くらいしか違いはありません。
驚くのは水分が21%しかないこと。(半分近く“水”なのが、ごく一般的な裏目漆だったりします)

でも、こんなにいい状態の「裏目うるし」なのは、きちんとした生産計画のもとに高度な技術で、半年の期間をかけて“木をつくった”結果です。
よく誤解されるのですが、残念ながら「日本産の木でありさえすればどんな採り方をしても高品質のうるしが採れる」ということではないのです。

この“木をつくる”技術、個々の木を見つつたいへんな緻密さで計画を立て、最初の傷つけから最後まで「こんな状態の漆を出したい」という信念のもとから培われたもの。漆をみれば、漆を採った人のレベル、いわゆる至高の高さが分かります。
門前の小僧…じゃないけど、10年近くいろいろな漆を見てきて、この私さえも見て、ある程度は漆の品質を感じとるようになりました。(あくまでもある程度、ですが (^^;)

色や透明度、粘りや香りが違う、といったものもそうですが、やはりなんと言うか「品」が違うのです。
「貪欲に最高の品質のものを目指す」という日本的な感性、今の時代もっと大事にしてほしいなあ…と思います。

(ホントにいま使っている裏目漆、裏方さんにするのはもったいないような漆です)ムード
posted by 宮崎佐和子 at 17:14| Comment(14) | TrackBack(0) | ■ 和うるし(漆)について

2006年08月13日

■私のお気に入り/古い重箱

一時期、松本と地元の骨董・古道具屋さんをまわったことがありました。
古くていいものはないかな〜とけっこう探したのですが、なかなか漆器(ちょっとでもマトモなもの)は無いんですよね…。(これが陶器類ならそこそこあるんですが)

そんな中、私がちょっと気に入って買ったのがこの小ぶりの重箱です。
いい品ではないのですが大きさや、きっちり作っていない?というおおらかさがかえっていいかな〜と。(^^)

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4段重で梨地に桃?のような植物のごくかんたんな蒔絵が付いています。
しかしこの4段の箱、どう並べても絵柄がうまく繋がらないんですよね…(^^;)

でもまあ、それもご愛嬌、ということで。

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実はこの重箱、蓋が2枚付いています。
なので、二つのお重にして使えるというものなのです。


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いまこの重箱は、私のアクセサリーBOXとして
使われています。
(ジュエリー、とまではいかなくても
素朴な天然石のアクセに凝ってます)
軽いし、小ぶりで重ねて使えるのでけっこう便利なのですムード



この重箱、そんなに古いものではなく昭和頃に作られたものではないでしょうか。骨董、というより古道具といったものと思います。
決してそんなにきちんとした作りではないので、お料理を入れるのにはちょっと…というものですが。
それでもけっこう可愛いところがあって、こんな小物入れにしたら素敵じゃないでしょうか。

(それにしても骨董の漆器はわりと良いものでもすごく安い! 陶器類はあんなに高価なのに…。なんか納得いかないなあと思うことがあります)
なぜかなあ… (^^;)バッド(下向き矢印)
posted by 宮崎佐和子 at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ お気に入り

■いつも一緒で暑くない??

工房のネコ、ミルミルとむぎは、とっても仲良し。血もつながっていないのに、ネコどうしがこんなに仲良くなるなんで知りませんでした。

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よく二匹がおなじ寝相で並んでいることがよくあります… ナゼ??


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二匹がくっついているのは、むぎがミルミルのことを相当好いてるからなのです。ミル姉さんがいるところに、どこからともなくやってくるし、彼女の外出・お帰りには必ずお見送り&お迎えをします。(^^:)

私がミルミルと一緒に寝ているといつも間にか、もれなくむぎが付いていて、暑苦しいことシバシバです。ふらふら
posted by 宮崎佐和子 at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2006年08月12日

■もう秋、コオロギが鳴いています。

けさは珍しく早起きをしました。きのうは久しぶりに夕立ちがあったので、とっても涼しい…。
しかも、けさ、今年はじめてコオロギの鳴き声を聞いたのです。
いつもお盆には聞くのですが、周囲はまだまだ暑いのでふしぎな感じがします。が、やはり風の雰囲気や周囲のにおいに秋の気配がしのびこんできます。

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朝焼けの飯野山(讃岐富士)。コオロギの透きとおるような声がひびいてます。(立秋もむかえたしなあ)iモード iモード iモード iモード



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ついでですが、
ジョロウグモがクマゼミを捕食している様子を発見。
あんな大物を仕留めるなんて、なかなかの女傑ですexclamation



posted by 宮崎佐和子 at 06:06| Comment(4) | TrackBack(0) |   漆の木の住人

2006年08月11日

■お箸の制作風景。

今日は、久々に夕立ちがありました。(^^)
これで五色台の漆畑もちょっとはうるおうなあ。ずーーっと雨がなかったので「今年も渇水か?」と心配だったのですが、早明浦ダムの貯水率は十分でちょっとほっとしました。

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今日はひさしぶりにお箸の作業を進めました。(もう1年前くらいからちびちび進めていたのです)
お箸の頭の小口と、消耗しやすい箸先に漆を塗っています。お箸は、ここ数年作っていなかったのでこれが終わるとまたしばらく作らないような気がします…。

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棚板に交互に並べています。このまま「室」に入れて乾かします。まだ作業途中だけど、漆の自然の色がやさしくて良い感じです。

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今回、作業で使ったのは岩手県の盛り漆を精製したもの。
きちんといい厚みが付きます。


さて、工房の仕事をときどきご紹介しているので、気付かれた方もいらっしゃると思いますが、ひとつの仕事を集中して一気に進めることはほとんどないのです。いろんな仕事を持っていて、時期をみてそれぞれを少しずつ進めています。(たまに、先方のご都合で期限付きの仕事もありますが) 
はやくできる仕事もあるんですが、無理をして早くすすめると、気になる不具合が出てきて不満足な仕上がりになることが多いです…。
やっぱり、ゆっくり間をおいて進めたものは出来がよいなあ。

なので、完成するのにはそうとうな月日が経つことがしばしば。(^^;)

こ注文を受けることはあんまりないのですが、なんでもすぐにモノができるこの世間、急ぐご依頼の仕事を持った時は「先方はお待ちしてるだろうなあ…」と思うと申し訳なく思うことがよくあります。iモード
posted by 宮崎佐和子 at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

■またミルミルの犠牲者が! (><)

ハンター、ミルミル(♀2才)。
黒いカラダを真夏の太陽光線にさらしながら、けさもハンティングも励みました。
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ウ〜よく働いたワ。ひと休みね黒ハート


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今回のエモノはカナヘビちゃんです。
ミルがくわえてきた時はグッタリしていたんで心配していたんですが…
すぐ我を取り戻して元気に。
シッポも切られずに、不幸中の幸いだったね。
(シッポを無くしたトカゲは意気消沈して仲間にもバカにされるんだって)


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お顔のアップ。なかなかいい顔です。
先日、NHKで恐竜番組を見たので、しげしげと見入ってしまったあせあせ(飛び散る汗)


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すっかり落ち着いたみたいなので、野原に放しました。
でもまだショックが残っているみたいで、
なかなか逃げずにぼうっとしていました(^^:)
はやく逃げないと、またミルちゃんに捕まってしまうよ…モバQ


posted by 宮崎佐和子 at 08:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2006年08月10日

■羽化したチョウが戻ってきました!

きょう、外出から戻るとふと庭でたわむれるアゲハチョウたちに目がいきました。(小さな花の蜜を吸いに、たくさんチョウが来るのです)
なぜか分かりませんが、その中の新しい一匹のアゲハにハッと見入ってしまいました。
「あっ、うちの子だ」

8_10_tyou_.jpgこの前、できそこないのサナギから無事羽化して飛び立っていったチョウだったのです。まさか、と思いながらよく見ると左側の羽のはしっこが欠けています。
あわてて写真を撮りましたが(ブレブレ)その子はすぐ蜜を吸うのをやめて、近くにいた別のアゲハチョウとくっついてダンスを踊るようにくるくると空に舞い上がっていきました。
(チョウの求愛のダンス…)

元気に暮らしていて、すてきな仲間までいたなんてホント良かったわーい(嬉しい顔)
でもこうしてみるとチョウって、くらしも姿も、子供の頃とのギャップが激しいですねえ。人間も一生のうちにチョウの時代が必ずやってくるのかしら?
posted by 宮崎佐和子 at 22:46| Comment(4) | TrackBack(0) |   漆の木の住人

■漆の木の住人 10

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アブが黒いハチと仲良くくっついている?
でもなんかへん…まさか。お、お食事中ですかどんっ(衝撃)
アブは人を刺すのは知っていたけど(すごく痛いですね〜)
昆虫も捕食するらしいです。


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きれいなグリーンの子カマキリ。
新鮮な漆の葉っぱの色に溶け込んでいます。


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立派な長いシッポが何やら誇らしげなカナヘビ君。
シッポをちゃんと保持するのはなかなか大変なんです。

よく考えたら、このカナヘビ君がさっきの子カマを食べちゃってもおかしくないなあ…。さあ、漆の木マンションの住人はどうなっていくのでしょう。
posted by 宮崎佐和子 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) |   漆の木の住人

2006年08月09日

■「週間朝日」掲載のお知らせ。

*現在発売中の「週間朝日」8/18.25合併号・P126に、工房のネコの記事が掲載されました。
(ミルミルと死んだ兄ネコのエピソードです)

posted by 宮崎佐和子 at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ お知らせ
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