先日、だいじにしていたアゲハのさなぎ君(うちの庭のサンショウで育った)が、美しいチョウに羽化したとたんにうちのネコさんに虐殺されたという、悲しい報告をしました。庭のサンショウの葉が少ないため、その子は、非常食用に春から用意していた、秘蔵のサンショウの苗を与えてなんとか大きくした子だったのです。
幼虫のいるサンショウの鉢を外に出していると、またアシナガバチに狙われるので家の中に置いてたのですが、家の中にはパタパタ動くものが大好きなネコさんがいるのです。
「ちゃんと環境を整えてやらないからこうなるんだ」
あの時は、松本にもっともなことを指摘されたこともあり、かなり凹んでいました…(-_-)
しかし!今日、その事件をくつがえすうれしい出来事が。
私がこっそり持っていた「ナイショのさなぎ」が無事チョウチョになったのです〜(T T)/
抜け殻です。ワケあって、幼虫からさなぎになる時に
脱いだ皮がお尻にくっついたままになってます。
なぜ「ナイショのさなぎ」かというと、松本に黙っていたさなぎだから。
松本の出張中に、非常食を与えていた後発の幼虫がさなぎになったのです。
しかし! 私が出かけている間に、その子がサンショウの鉢の下にしいていた新聞紙にしっかり糸をかけ、脱皮する準備を始めていたのです。もう彼の意志を妨げることができない状態に…。「ネコにいじられてしまう!」と移動させようとしたその時!
新聞紙にかけていた糸が切れてしまい、さなぎに向けての脱皮まぢかのデリケートな幼虫を床に取り落とすという大失態をしてしまいました

が、がーん。
支えを失ったその子は転がった不安定な状態のまま脱皮してさなぎに。不安は適中し、変形した
バルタン星人のようなヘンなさなぎに…。
「ちゃんとした形のチョウになれないかもしれない」「チョウに成熟する前に死んでしまうかもしれない」「いっそ、このまま死なせてやった方が…」
と、もんもんとした日々を過ごしていたのです。
あの衝撃の日から約10日。
木地を買って帰ったあと、部屋の中に美しいアゲハチョウがいました。
ちょっと片方の羽のはしっこが欠けてたけど、元気なチョウ。さっそくむぎが狙っていたので、写真を撮らずにすぐ外に出してやりました。
ぶじ、元気いっぱいに羽ばたいていきました… よかったあ…

ホントに早まらなくてよかったです。
posted by 宮崎佐和子 at 23:00|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
漆の木の住人