
「ブローチ」2005年制作 Sawako Miyazaki
漆/2001年 岩手産うるし使用 木地/シナ
漆/2001年 岩手産うるし使用 木地/シナ
作品展のDM候補として撮影した写真です。(松本がはまっていた夜光貝をカットした手作りパーツも右中央に写っています)
昨年はこういったパステルカラーの抽象的な紋様のブローチをたくさん作りました。朱と黒のイメージの強い漆ですが、最近は多彩な顔料・染料が開発されていろんな色漆をつくることができ、多様な表現できるようになりました。
ただ、漆樹液自体は多少個体差がありますが、黄金〜飴色っぽい色で無色ではありませんので、絵の具のような鮮やかな色は出しにくいです。でも、透明度の高い日本産漆をうまく使うと、かなりいい発色が可能になります。
『うまくいい色が出るかな〜』と思いながら、漆を調合して色漆を練るのはなかなか楽しい仕事です。
また漆のアクセサリーは、最初は渋めの色でも使い続けるとびっくりするくらい、鮮やかな色になってきたりする楽しい「おまけ」が付いています!(^^)
(作品展に、昨年購入されたブローチを付けて来られる方が時々おいでになるのですが、1年経つとそうとういい雰囲気になっていてそれを見るのは嬉しいものです)
この作品は、ふつうに顔料を練り込んだ色漆のほか、顔料のほかに「銀粉」をかなりたくさん練り込んだ色漆も使っています。そうするとパールのような風合いになるので、仕上げ磨きをするのがとっても楽しかったなあ。
去年はいっぱい色で遊んだので、今年は朱と黒がメインのシンプルなアクセサリーをメインにしようと思っています。