2007年01月31日

■大阪滞在の報告。


今回の大阪は、期間中ずっとブログの更新をしていませんでした。(そのせいかどうかランキングが面白いほど?下がっていました)^^;  
その穴埋め…というか、ちょっと滞在中のことを思いつくまま、まとめて報告したいと思います。

●おわび。
気付かれた方もいらっしゃると思いますが、会期中、私は体調がすぐれなくて会場にいない日がありました。ご心配おかけして申し訳ありません(_ _)
風邪ぎみだったのもあるのですが、どうも本番に弱くてこうなることが時々あります…(松本に“またか〜気合いが足らん、いいかげんにせい”と叱られました、しょぼんバッド(下向き矢印)
たいしたことはなく今は元気になっています。
不在中に来ていただいた方々、ありがとうございました。

●大阪でのごはん。
もちろんお昼は阪急さんの社員食堂。松本はラーメンばかり食べていたそうです。(私は日替わり定食!)安くておいしい社食は大好きです。
夜、外食をした時は「焼き系」が多かったです。友達いわく大阪は「焼き」料理が美味しいとのことで(刺身とかはお薦めでないとか)、焼き鳥や餃子を食べました。
初日と二日目は、お客さまのお誘いで相当いいお店で夕食をしたのですが、私はへたっていたので行ったのは松本のみ。残念〜〜。

●仕入れをしました。
だんだん種類が増えてくるアクセサリーのために、サイドパーツを大阪で仕入れてきました。へたっていたので行けないかも…と危惧しましたが、合間を見て時々、心斎橋や本町をまわりました。
いつも宿泊している宿(動物園前駅そば)のすぐ近くに、貴和製作所の大阪店があることを知り「もっと早く知っておけば良かった〜」と後悔することしきりです。かの有名な?フェスティバルゲート内にあるのですが、2月から梅田に移転しちゃうそうです。いろいろアクセサリー関連のショップは行きましたが、細かい金具類とかは貴和製作所が一番そろっていました。
でも貴和さんが移転したらフェスティバルゲート、ほんと人が来なくなっちゃうなあ。

憧れだった大阪の船場のあたりを歩いて、すごく嬉しかったです。(山崎豊子を愛読して以来、すっかり船場のファンに…)

●ネコのとりこ。
会場が終わったら晩ご飯を食べに大阪の商店街を歩くことが多かったのですが、なんと夜も営業しているペットショップがあってびっくり。
小型犬を多く扱っているお店だったのですが、ネコさんもけっこういてそのうちお気に入りの子ができてしまい、私も松本もしょっちゅう通っていました。笑 
松本のお気に入りは死んだにぃーそっくりのアメショの子猫、私はでかくなったアビシニアンの子猫でした。この子はあまりアビらしくなく、毛並みも砂色でまるで子ライオンのようで可愛かったです。(この子は中年男性が買っていってしまいました…可愛がってくれるといいな)

●阪急梅田の改装。
いま、大阪の阪急百貨店さんは改装工事のまっさい中です。
建物の半分をつぶして通常の半分のスペースで営業されています。街中だし営業に差し支えないよう、工事は夜に行っているという大変さ。
早く広い会場にならないかなあ〜と思って、完成はいつかお店の方に聞くと2011年なんだって。うわ〜〜まだ先だなあ あせあせ(飛び散る汗)

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昨年末の神戸展では、出張から戻ると水槽のネオンテトラが全滅していた…という惨事?がありました。今回は、出張にそなえて「自動餌やり機」なるものを用意していったのですが、順調に餌が与えられていたようです。
うーん、ほんと便利になりました。^^



posted by 宮崎佐和子 at 20:16| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 日記

■大阪から戻ってきました。


きのうの深夜(というより今日の早朝)作品展の搬出を終えて、ぶじ工房に戻ってきました。
大阪展では、多くのお客さまにお越し頂いたうえに、お食事に誘っていただいたりお菓子を差し入れしてくださったり…と本当に身に余る?ごひいきをしていただきました。厚くお礼申し上げます。

戻って休憩したばかりですが、さっそく工房内を整えて次の仕事にとりかかっていこうと思います iモード
posted by 宮崎佐和子 at 10:55| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 日記

2007年01月23日

■阪急梅田での作品展のお知らせ。


和うるしの器展
1月24日(水)〜1月30日(火)

会場/阪急百貨店 大阪 うめだ本店 9階
   10時〜20時(水木金土は全館21時まで)
   
お椀などの器のほか、箸、漆のアクセサリー等。
日本産漆の資料も展示いたします。

※会期中は松本・宮崎が在廊します。

1_23_cap_.jpg





※おわびと訂正 1/31
作品展のご案内で、上記の会期の日付けが間違ってお知らせしていました。
×1月24日(水)〜1月31日(火) となっておりましたが、正しくは
○1月24日(水)〜1月30日(火) です。
ご覧下さった皆様にご迷惑をおかけしました。おわび申し上げます。
posted by 宮崎佐和子 at 06:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

搬入に行ってきます。


明日からいよいよ、今年はじめての作品展ですexclamation
きのうからネコさんたちは実家にあずけられています…(ゴメンネ)

今回も松本は、いつものごとく?木彫りの実演をする予定です。
ただ、いつもと微妙に違うのは、スプーン彫りではなくカップ木地の鎬つけをしていることかな?? (会場の担当の方より、スプーン彫りは十分見たので違うのをやってほしいとのリクエストが…)そして、砥石をいつもより多く持っていきます(笑) 欠けたら勿体無いのであんまり高価だったり大きい石は持っていかないのですが。
今回は珍しく、私こと宮崎が会期中ずっと大阪に滞在しています。会場がせまいこともあって、いつもよりアクセサリーなどの小物の展示が多いです。そして、いつもお客さまから店員さんに間違われて、松本からひんしゅくを買っている私ですが、今回はユニフォーム?としてちょっとエスニックな衣装を着ています。(おおっ!!)

さてさて、多くの方に見ていただけますように…ムード
posted by 宮崎佐和子 at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 日記

2007年01月20日

■上塗り前の絵付け重箱です。


小さな丸重箱(5寸)をふたつ上塗りしています。モチーフはオリーブとツバキです。

重箱は年末にも作ったのですが、こんどはすっきりした黒地に朱漆の漆絵です。
1_20_2_.jpg

1_20_1_.jpg
地に、同心円状の地紋を付けた上の漆絵。
今はコントラストが強い状態ですが、これに上塗りをすると、低い部分に漆が溜まってしっとりした奥行きのある仕上がりになります。

まだ、上塗りを安定させている間です。なので、この重箱を重ねた状態の出来上がりを見るのが楽しみです ムード



posted by 宮崎佐和子 at 11:50| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2007年01月19日

■砥石を漆で“固め”しました。


引き続き、砥石のことです。
きのう松本が買った天然砥石たちですが、どれも割れやすそうな「顔」をしていたので、漆で固めました。どんな方法でその作業をしたかというと…

toisi_1_.jpg
リグロインで薄めた漆(岩手県産・裏目精製漆)を砥石にしみ込ませます。ラップに砥石を包み、そのラップの中に薄めた漆を流し込み充填させます。しばらくするとクラック(亀裂)の中やピンホールに薄めた漆が入ります。
toisi_2_.jpg
1時間程度置けば、木材ではないので十分石のすき間に漆が浸透すると思います。ラップを外して、余分な漆をウエスで拭き取ります。(しばらく置くと残ったリグロインはすぐに揮発します)
toisi_3_.jpg
漆を焼き付けするほどでもないので、ふつうに「室」に入れて乾かします。(石のきめが違うので、吸い込む漆の量が違ってそれぞれ色の濃さが変わっています)

全体に漆を施しましたが、砥石の使う面は「面出し」するので、漆の塗膜はすぐなくなってしまいます。(石自体にはほとんど吸い込まない) 天然石に隠れているクラックやホールを漆で埋めて過剰な水の出入りを止め、剥離を押さえる効果があります。
※この作業は2〜3回繰り替えします。

・・・・・・・

この前、「うわー」という叫び声が流しから聞こえてくるのでビックリしました。何ごとか?と思ったら、松本の使っていた小さなコッパ(天然砥石)の一つが、なんの前触れもなく?割れてしまったらしいのです。(割れた、というよりも二つに剥がれたという感じです。とにかくリアクションが大袈裟で驚いた)ホントにきれいに二つの砥石になってしまってたので、ちょっとおかしくなりました iモード



posted by 宮崎佐和子 at 21:24| Comment(2) | TrackBack(0) |   道具

2007年01月18日

■松本が砥石を買いました。


いま、私たち夫婦がはまっている石… 
それは松本が“砥石”、私が“琥珀”です。笑
ちょっと「おっ」と思うこれらの石を見つけると目がはなせませんし、少しおこづかいがあると「どんな石が買えるかなあ」と考えてしまう有様です。

そんな中、松本がひさびさに砥石を買ってきました!
戦利品をずらりと並べて嬉しそうです、が、マニアックすぎて私にはあんまりよく分かりません。(買って帰るなり、ずーっと刃物を研いで砥石チェックしてました。すごい集中力で声をかけても気付きませんあせあせ(飛び散る汗)

1_18_toisi_1_.jpg
右の石が大平・巣板(おおひら・すいた)という石です。
今回の買い物では一番松本好みの石。左は氏素性の記載のない石で、巣板です。この石は刃物がよくおりる(研げる)そうです。
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大平・巣板のアップ。

すこし青みがかった地に緋色の斑紋が全体に広がっています。側面から石を見ると何十回も繰り替えされたクレープ状の層が見えます。ほかの石にもこんな斑紋は少しずつあるようです。
1_18_toisi_3_.jpg
新田・巣板の石。

上のふたつの石の中間くらいの細かさでした。以前買った「愛宕」があまりにも堅く目の細い石だったので、青砥石(中間砥石)のつなぎとして、この三つの砥石を探して手に入れた…というぐあいです。

いま砥石(巣板、特に奥殿)はブームだそうです。新しい石も以前行ったお店で求めたのですが、ルーペを持ったお客さん!? や「いまネットで巣板すごく高いんですよ〜」と言いながら来るお客さんが増えているそうです。

やっぱり香川県にはけっこう石マニアがいるんだなあ、と思いました。





posted by 宮崎佐和子 at 21:47| Comment(2) | TrackBack(0) |   道具

2007年01月17日

■真冬のバッタを発見。


倉庫から作品を出して和室に並べ、出品用のリストを作りました。
その作業の途中に「あれ?」
お部屋の中に、きれいなグリーンのバッタさんがいるではありませんか。
あらららら〜どこからやってきたの?
1_16_batta.jpg
ひげも足もまったく損傷のないバッタさん。
ひさびさに見る新緑のグリーン、目にまぶしいです…


ほんとうにみずみずしいこのバッタさん、どこから来たのか。
推理の結果?倉庫の中から荷物と一緒に出てきたのでは…という結論になりました。
バッタさんは存分に鑑賞されたあと、漆の木のあるお庭に放ちましたが、こういうこともあるだなあ〜とちょっとうれしかったです。

そういえば先月、漆の木にモズの「はやにえ」が出来ているのをご紹介しましたが、あれ、今月になってから無くなっているんですよ! 
さっそくモズさんが食べちゃったのかなあ。数日後に、もしもこの放したバッタ君が「はやにえ」になっていたら、ちょっと胸中複雑かも。笑

17-はやにえ.jpg
1〜2年前、工房の庭のサンショウの木にできたはやにえ。
どうやらオケラ君らしいです。
(しばらく生きてました…でもすぐ食べられたみたいあせあせ(飛び散る汗)




posted by 宮崎佐和子 at 22:36| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 日記

2007年01月16日

■大阪での作品展のお知らせ


和うるしの器展
1月24日(水)〜1月31日(火)
会場/阪急百貨店 大阪 うめだ本店 9階

お椀などの器のほか、箸、漆のアクセサリー等。
日本産漆の資料も展示いたします。

※会期中は松本和明が在廊します。


posted by 宮崎佐和子 at 23:05| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

2007年01月15日

■刷毛の切り出し/2


先日紹介した刷毛の切り出し/1の作業の続きです。
全通しの刷毛を、横から見て凸型に切り出しました。

刷毛_9_2.jpg
全通しの刷毛を、横から見て凸型に切り出しました。
切り口の真ん中に鉛筆等で等分線を引き、印をつけます。
(これが刷毛先の基準線になる)

今回は「上塗り用の刷毛」を作っているつもりなので、刷毛先は切りっぱなしではなく鋭角に削ります。極端に言えば、凸を△の形にするのです。

刷毛10.jpg
等分線を基準に、鉋(かんな)で削ります。
…が、糊漆で固めた刷毛先が思ったよりも柔らかく鉋をひとかけするとほぐれかけたので一時中止。
刷毛12.jpg
刷毛13.jpg
方法を変えて、今度はノミで毛の方向に
刃物を動かして削ることにしました。

かなりの力をかけて削り整えるのでが、刷毛の毛である髪の毛が糊漆でそうとうガッチリ固めてないと削れないのです。

刷毛15.jpg
気に入った刷毛先に削れたようです。

記した等分線は、髪の毛2本分ほど残して仕上げます。
等分線の両側は同じ角度になるよう削ります。角度を変えると、刷毛のコシにむらができ、均一に塗ることが出来なくなります。

刷毛16.jpg
こうして触ってみるとこんなに柔らかい…。がっくり。



最近、というか近年流通している刷毛は、毛を固めている糊漆が柔らかくて刷毛の切り出しがまともにできないものがほとんどです。
私が研究生の時に買った刷毛も柔らかく、しかも毛に“隙き間”があって「ハズレだー」と思った経験があります… が、これは不良品というわけではなくて、あまりにも漆刷毛の需要がなくなったので刷毛を作る職人さんも、その当時でさえ“日本で数人”という単位くらい少なくなって、良質な刷毛の生産が難しくなっている事情があります。
また、要の材料である良質の髪の毛の国内供給のシステムが崩壊し、中国からの輸入に頼っているのですがその量も少なくなってきたのも原因の一つだそうです。(髪の毛は全部使えるわけでなく、刷毛に向いた良質のものを厳選して使う)

かつては「日本の女性の髪は美しい」と言われていたのに…
こういった材料不足にはいろいろ背景があり、実際に丹念に取材してみないと全貌は分からないのですが、なんとも複雑な気分になります。

さて、次はこの漆で固まった毛をほぐす作業です。
(次回続く)






posted by 宮崎佐和子 at 22:15| Comment(9) | TrackBack(0) |   道具
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