2007年01月02日

■仕事場に居座るネコ、むぎ。


年末にあつらえた、松本のささやかな木工作業スペース。そこで木彫とかお箸の木地削りにはげんでいるのですが…

1-2むぎ1.jpg
いつのまにか、むぎが居座ってます〜〜


1-2むぎ2.jpg
完全に自分のスペースにしてしまってます。
(この箱は、本来は木屑入れ箱だそうで…)

松本が戻って、むぎの顔の前でシャコシャコ木彫りしていてもちっとも気にせず寝ています…あせあせ(飛び散る汗)

さて、私は いま年賀状を書いています…
いつも出すのは遅いのだけど昨年は喪中につき失礼していたので、ますます筆が遅くなっていました。たくさん賀状をいただいており、本来ならこちらが先にご挨拶するべきところ、たいへん申し訳ありません。
皆さんの顔を思い出しつつ、書いて行きます iモード
posted by 宮崎佐和子 at 19:18| Comment(2) | TrackBack(1) | ■ 工房のネコ

■“殺し掻き”のあとの、切った漆の木。


日本で行われる漆かきは、そのほとんどは“殺し掻き”といわれる方法です。なにやらただ事ならぬ呼び名ですね。つまり、漆かきが終わったあとに木を残さずに切り倒してしまう方法です。
反対に木を切らずにすませる掻きかたは“養生掻き”といわれます。
この“殺し”と“養生”、掻きかたに対する視点がまったく異なるので漆かきの計画の内容が違ってきます。何やら“養生”の方が、自然にやさしいようなイメージがあります。が、漆の世界はそう簡単ではなかったりするんです。

さて、松本も主に行う“殺し掻き”ですが、知らずに聞くと「用済みになった木を切るのは、可哀想」と安易に思ってしまうものです。でも実際は、殺し掻きした木を切らずに放置しておくのは、逆に「木が可哀想」なことになってしまいます。

木の生命力って、すごいんです!

1229切った.jpg
“殺し掻き”をした漆の木の、約3年後。
切り株から新しい芽(ひこばえ)が出て来て
2メートル以上の木になっています。


これは以前、徳島県で松本が漆かきをしたあとに切った木です。
こんなに成長していて、なにげに見に行った松本も私もビックリ!(夕暮れに携帯で写真撮りました)
「根っこという財産があるから、次に出る木はよう伸びる」という漆かきさんの言葉どおりすくすくと伸びやかに育つ木は、とても気持ちよいものです。これなら10年たたずに、また漆かきができる太い木になっているでしょう。

1229徳島スかき.jpg
徳島での漆かき。


私たちはいろいろ漆の木の産地を見る機会があるのですが、殺し掻きをしたまま、切らずに木を放置して何年も経っているものをまれに見かけます。よっぽどの事情があったのか、それともプロでない人の手によるものなのか…。掻いた木の後処理は、かぶれるし木を運ばないといけないし面倒なので、ついついそのままにしているのかもしれません。
でも、中途半端に漆を採るための傷をつけられ、死なず生きずで元気なく立っている漆の木を見ると、なんとも複雑な気分になります…iモード
posted by 宮崎佐和子 at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 和漆の木について
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