さて、きのうの仕事の続きです。
松本の亡くなった父の時代からの、漆の頼まれものを仕上げるべく、松本の母が工房に来て仕事をしました。今回は主に研摩。松本が「研ぎさえやっといたら、あとは塗っとくけん」(←この研ぎの下仕事がけっこう手間なんです)
…という具合で、義母に上塗り前の研摩をしてもらったのです。

珍しく三人でのショットです!
(松本は木地削り、私は会計中…)
(松本は木地削り、私は会計中…)

松本の母テルコさん。
う〜〜ん、ひさびさにテルコさんの濃いさぬき弁を間近で聞きました。世代を経るにつれ、方言の密度が落ちているような気がしました。
とりあえず今日は研摩がぜんぶ終わり、一安心。(でもこれからが塗りにはいるまでが時間かかるんだよね) テルコさんいわく「まだうちにお盆とか残っとったで」ってまだ頼まれ仕事がたまっているようです…

“職人さん”がどんどんいなくなる、という話はあちこちで聞きますが、身近でこう様子を見るとなかなかせつないものがあります。義父はまだ若くて体は健康だったので「そろそろ工房の仕事も手伝ってもらおう」と思っていた矢先で、松本は今なお「親父〜死にやがってこの〜」と怒っています。笑
義父は腕が確かな人だったので、ほんと今でも惜しいです。

さて、きのうから松本の母と妹が工房にいるので、ネコさんたちは緊張の連続です。^^; 年末に私の実家に預けられて、甥っ子二人の洗礼?を受けて人なつっこい“むぎ”までもがビビリネコになっています
