2007年04月30日

■どんどん伸びる、ウルシの葉。

工房の庭の漆の木が、いよいよ緑を増してきました。
約1週間前の4/23の時の光景と比べても、そうとう大きくなっていると思います。

4/30 庭の漆の木
↑手前の白っぽい大きい草は
漆の木と関係ないです。
この白っぽい大きい草は、松本の妹がくれたもので“カールドン”らしいです。生命力旺盛なうえに土地に合っているのか、植えてみたらすごく巨大化…たらーっ(汗)。虫もいっぱい付きます。(しかも超巨大なアザミみたいな紫色のお花が咲きます、これが迫力!)

4/30 はなむぐりおまけ。
今年もやってきました。ハナムグリ君。
漆の木にお花が咲くまで待っていてねムード


さてさてよく考えたら、世間ではゴールデンウィークとやらなんですね。^_^;
「今年はどこか行くの?」とか会話が出たりするところですが… うちは変わらない日々を過ごします iモード


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posted by 宮崎佐和子 at 16:33| Comment(6) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2007年04月28日

■カナヘビさん、ごめんなさい。

我が家の優秀な?ハンター、ミルミルちゃん。
きょうもみごとな獲物をくわえて意気揚々と帰ってまいりました。さて、披露してくれた戦利品は、でっかいカナヘビさんです。

ん…ちょっと待ってよ。
この顔にはなんだか見覚えが…

4/29 カナヘビ1
この子は、4/8に一度ミルちゃんに
捕まったカナヘビさんではありませんか!?ふらふら

前回捕まった時のシッポの切断具合、体に付いた2ケ所の傷も符号します…。(いかめしいお顔をしているけど、案外どんくさいのネ)

4/29 ハンター?ミルミル
ミルミルは、とかげさんをハントするのが上手いのです。
(得意分野は地べた系ですね、空中系は今いち)


4/29 カナヘビ2
カナヘビさんの治ったしっぽ。

前回の失尾から20日。ちゃんと肉が盛り上がって芽のようになっています。
トカゲのシッポは、“切れる”というより“抜ける”というのがふさわしいような取れ方をすることが多いです。シッポ全体の筋肉が短い節のつながりのようになってて、すぽっと外れる感じで出血も少ないのです。

でも、この子が前回捕まった時のシッポは根元に近いせいか“ちぎれた”という様子で出血もあって痛々しかったので、その後が心配だったのです。
(しかし、こんな形で再会しようとは…たらーっ(汗)

松本にも大ウケで、
「キャッチ&リリースでまたキャッチで、ミルミルはこの子のヘヴィユーザーやな」だって! なんとも笑えるようなそうでないような…iモード

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posted by 宮崎佐和子 at 19:01| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2007年04月26日

■楠(くすのき)のはつり皿。

昨年12月11日に、松本がお遊びで粗彫りしてそのままになっていた楠のうつわ。
最近、しのぎに夢中になっている松本の作業台の上に、私がコッソリ置いていたら…

4/26楠はつり皿1
あら不思議、仕上がってます!わーい(嬉しい顔)
丸く見えますが楕円のうつわで可愛いです。

4/26楠はつり皿2
“輪花”になるとは思いませんでした。
(もっとざっくり系に仕上げるのかと)


4/26楠はつり皿3
高台はこんな感じでぷっくりしてます。

最初のイメージはやはり「溜め」だったのですが、こうなったら朱で仕上げると可愛いだろうなあ。

松本いわく「楠、よう切れるわ〜」だとか。
以前より刃物がよい状態で使えるようになったのが嬉しいらしいです。(この機会にどんどん彫ってもらおう…あせあせ(飛び散る汗)


posted by 宮崎佐和子 at 23:24| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2007年04月25日

■漆かきカマを研ぐ。

最近、雨が多かったので、松本が珍しく庭の草刈りをしました。晴れ
さて家の裏の勝手口のプロパンガスを置いているところに、いつのまにかビワの木がすんごく大きくなっていたので、それも切ってもらいました。
(どうやら1〜2年前に食べて捨てたビワの種らしいです)

4/25漆かき道具1
さて外から戻ってしばらく立つと、
また“シャッシャッ”という音が…。

「漆掻き鎌」をうれしそうに研いでいますあせあせ(飛び散る汗)
さっきの外仕事で使ったんですね〜(草払いに便利なのです)


4/25砥石1
コッパ砥石(合わせ名倉)のひとつ。
先日買った鑿におまけで付いていたもの。


4/25漆かき道具2
錆び止めを塗って、刃物に見入ってます。


4/25漆かき道具3
へんな気は起こさないでね…(むぎ君)


この漆掻き鎌は特殊な刃物で、また研ぎも面倒そうです。(慣れたらどうってことはないらしいですが)
そういえば、ここしばらくは漆かきをしていないなあ。
松本はけっこうストレス溜めていると思います。(その反動が刃物や砥石に?)近くで漆が掻けるところがあれば、すぐにでも行きたいんですが。
とりあえずは、五色台(高松市)の工房の漆畑の木が十分育つまで我慢です。

さて、ふと思い出したのですが
以前松本が寝言で「ふふふ…」と笑っていたことがありまして、怖くなった私は起こして「どんな夢を見てたの?」と聞いたら
「夢の中ででっかい漆の木を見つけていた」と言っていました。パンチ
さすがなんと言うか、芯から漆の人というか漆ヲタクというか…
妙な人だなあと感心したものです。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) |   道具

2007年04月24日

■うつわの“しのぎ”。

うつわの木地のテクスチャに“鎬(しのぎ)”があります。
ごく簡単に説明すると、刃物等を使って、面にカットを入れるのですが、うつわの表情に塗りだけではできないドラマティックな表情が生まれるので、すごく好まれる方が多いです。

4/24 松本和明1
今、松本はしのぎに凝っています。
夜ももくもくと彫り続けています…。


今まで、基本的にフリーカップしかしのぎ入れはしてこなかったのですが、堅いケヤキ材の椀木地にも、いろんなパターンのしのぎを楽しそうに入れています。

4/24 松本和明2
漆室の中も、木地固めした
しのぎ木地でいっぱい。


4/24 松本和明3
木地固めの段階で、けっこういい雰囲気だなあ。


ところで、松本の砥石をとっかえひっかえの“研ぎ”の追求はまだまだ続きそうです。
(深夜も暗がりの流しで、シャッシャッと刃物をえんえんと研いでいる姿はかなり怖いものがあります…がく〜(落胆した顔) 怒らさないようにしよう…)

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posted by 宮崎佐和子 at 21:44| Comment(8) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2007年04月23日

■漆の葉っぱ…それぞれの成長。

工房の庭の漆の木たち。
もうだいぶ葉っぱが伸びて、にぎやかな雰囲気になってきました。晴れ

4/232種の漆の木
大きな木が並んでいますが、葉っぱの出方がぜんぜん違います…。東北の木はやっぱり、ゆっくりしています。

さて、この岩手県の漆の木ですが、この木は工房で発芽させた実生の木です。なのでもともとは“ひと粒のタネ”だったわけで…最初はカイワレ大根のような双葉ちゃんで、存在を忘れてうっかり踏みそうだったのに、ほんとに立派になりました。

さて、この木にはちょっとした思い出があります。

この木も去年と比べても、けっこう大きくなりました。


4/23漆のつぼみ
漆の花のつぼみの方も、だいぶ伸びてきましたハートたち(複数ハート)
(こっちは高知の漆の木です)


4/23てんとう虫のカップルおまけ。
てんとう虫のカップル。
模様違いなのが可愛い…ムード



posted by 宮崎佐和子 at 23:16| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2007年04月22日

■漆絵「ローズ」

漆絵画/ばら

「ローズ」2004年5月制作
Sawako Miyazaki
漆/岩手県産うるし キャンバス



マンションのエントランス用に制作・納品した作品です。
納品先が遠隔地(山口県)で急な注文だったので、エントランスや壁面の図面や素材等の情報を担当者の方とやりとりして制作しました。
いろいろ制約があったので、8分割の1郡作品という始めての構成に臨みましたが、かえって面白い作風になりました。
(キャンバス枠は自作、各35×35センチ)
金箔を効果的に使って、リズム感が出るよう工夫しています。

しかし、残念ながら携帯での不鮮明な画像しか残っていません…。
いつか設営場所に行く機会があれば、自分の目で確認したいなあと思っています。

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posted by 宮崎佐和子 at 22:56| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品

2007年04月19日

■猫さんお風呂&ノミ薬付け。

工房のネコさんを1年ぶり?くらいにお風呂に入れました。
お風呂係はもちろん、松本です。(私は拭き係)

4/19猫1
まずはミルちゃん。涙目です。黒ハート

4/19猫2
逃げられませんって。
4/19猫3
むぎも大騒ぎ。バカ力で暴れまくり…。

4/19猫4
濡れネズミ…じゃない、濡れネコですね。

甘い言葉でネコさんたちをお風呂場に誘致したので、裏切られた思いでいっぱいなのかしばらくとってもご機嫌ななめでした。あせあせ(飛び散る汗)
とくにむぎはびびりん坊なので、不信感でいっぱいのまなざしに…(でもこれが飼い猫の宿命だ!わーい(嬉しい顔)

4/19猫5
はい、おかげでふわふわサラサラのネコさんになりました。ムード


さて、ネコを飼う方にはノミ対策は欠かせません。
うちはミルミルが外出するので、必ず薬を付けているのですが、最近はとってもいいお薬があるんですよね。

4/19猫6
獣医さんから処方してもらっている薬。
無色透明の薬液が入っています。

このお薬を毎月、ネコさんのうなじの皮膚(ネコが舐めない部分ですね)にしみ込ませてやります。すると薬が体内に浸透して、ノミが付かなくなるんです。(説明が正確かは分かりませんが、ネコさんの血液にノミにとって有害な薬分が入るらしく、血を吸ったノミは死ぬらしいです)

このお薬のおかげで、ミルちゃんはノミ知らずなのです。
難は、ちょっと高価なことかなあ。処方してもらうと1本千円少しします。毎月だから、ちょっとしたフードが買えるくらいしますが…。

4/19猫7
せっかくお風呂に入ってお薬も付けたのに、さっそく遊び回るミルミル。
今日は、漆の木によじ登って遊んでいました… iモード

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posted by 宮崎佐和子 at 19:45| Comment(6) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2007年04月18日

■漆の木って意外とかぶれにくい?

季節柄か“うるしかぶれ”についての検索で、この「和うるし日記」をごらんになる方がすごーく多いみたいです。
でも、たいていはハゼやヌルデといった繁殖力の強い、自生するウルシ科の植物にかぶれる方がほとんどで、実際の“ウルシノキ”に一般の方が普通の生活をしてかぶれる、ということはそうそうないと思います。

工芸高校の漆の木
高松工芸高校の漆の木。
(2006年11月12日撮影)


さて、香川県立高松工芸高校の敷地内には、かなりの樹齢の漆の木があります。上の写真でも分かるように、校舎と自転車置き場の間に植わっているのですね。
時期がくるとここには漆の種がいっぱい落ちるし、晩秋には落葉します。(ちょっと目立たない所なので、時には仲の良い青春カップルがたたずんでいたり ハートたち(複数ハート)
でも、意外と生徒さんがかぶれたって話は聞かないんですよね。
生活圏にあっても、必要以上に近付いたり接触(葉っぱをむしったり等)しなければ意外と平気なのかもしれません。
山で仕事をされている方とかと話をしても「ハゼはすぐかぶれるからねえ」ということを聞くので、木に近付くだけでのかぶれやすさは、漆の木よりハゼ・ヌルデの方が断然強いと思います。


さて、ハゼやヌルデよりかはかぶれにくい…と思われる漆の木ですが、ウルシ科の植物によるかぶれを総称して“漆かぶれ”というのは、私は立場的にはやっぱり抵抗があります。樹液を採る漆の木は人が育てている木で、無くなりそうな木なのですから。ウルシノキではなくハゼやヌルデでかぶれた場合は“ハゼヌルデかぶれ”とでも言って区別してほしいような…。

でも、野山でかぶれて大変な思いをされた方には、どっちでも同じようなものなのでしょうね。(^_^:)

posted by 宮崎佐和子 at 19:15| Comment(4) | TrackBack(0) |   漆かぶれについて

2007年04月17日

■漆かぶれについて/5

今まで私達が体験した、過去最強のうるしかぶれ話を少々。

iモード私の場合

それは岩手県の浄法寺町で漆掻き(漆樹液の採取)をした時のこと。
漆を採るのはもちろん、資料作りの一つとしてモデルになって撮影もしており、せっせと仕事に励んでおりました。

さて、ひと仕事をして「今日は漆もがあまり手に付かなかったし、いっぱい採れたし良かった〜」と思いながらお部屋に戻って鏡を見ると
顔にほくろが増えているじゃありませんか! 

ひええっと思ってクレンジングや油で揉みましたが、全然ダメです。
新鮮な樹液は、肌に吸い込み浸透してまさに“ほくろ”状となって皮膚と一体化していました。
どうやら接触した瞬間にすーっとしみ込んで定着しているような気配なのです。

4/17宮崎漆かき
この時ですね…
ほくろが増えているのも気づかずに。がく〜(落胆した顔)


(翌日はほくろが堅くなり、だんだんカサブタ状になりました)
漆を採る時の傷から出た瞬間にほとばしる、超フレッシュな樹液の生命力というか、新鮮な樹液のきめ細かさに驚きつつも、さすが浄法寺の漆だなあ…と感心したり。
漆の仕事で、漆が皮膚に付いた時はあくまでも“皮膚の上に乗っている”という状態ですが、この時は違ったなあ。

(あ、かぶれ自体は残念ながら?たいしたことなくて、ほくろの周囲が赤くかゆくなっただけでした。でも場所が場所だけにしばらくご機嫌ナナメ…)
でもこの脅威の浸透力、化粧品とかに反映できないかな?と今でも思ってみたりします。




posted by 宮崎佐和子 at 18:18| Comment(2) | TrackBack(0) |   漆かぶれについて
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