2007年04月15日

■和うるし作品「MIKE」

4/15三毛椀1
「MIKE」2002年制作
Kazuaki Matsumoto
漆/岩手県産うるし 木地/トチ


名前の由来は、読み名のとおり三毛猫の「三毛」からです。笑
溜めに黒まだらの塗り地に、ベンガラ黄色の象眼をほどこした椀です。 

4/15三毛椀2

松本いわく「おもしろい模様の椀が作りたかった」とのこと。
当時、私はあまりこの柄が好きでなくて「なんだこれ?」くらいにしか思ってなくてあまり気に止めてませんでしたが、お客さまには割と好評ですぐなくなりました。
今見れば、松本らしいけっこう楽しいお椀なのですが。

たぶん、もう作ってくれないと思います。あせあせ(飛び散る汗)(しまった)

posted by 宮崎佐和子 at 22:40| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品

2007年04月14日

■最近の仕事。

年はじめの作品展ラッシュが取りあえず終わり、最近何をしているかというと… 松本は、注文の追い込み、私は事務です。^^
昨年からずーっとたまっていた注文(そのほとんどがスプーン、はんぱな数ではありません。そしてお椀、家具等です)に、やっと本腰入れて取りかかれています。(お待たせしているお客さま、すみませんあせあせ(飛び散る汗)

私の方は、続いた作品展のお礼状出しが終わって、これまた1月から溜めていた会計をしています。^_^;  他にもいろいろ事務系の仕事が…。早く終わらせて、漆の仕事をしたいのですが、ぼけーっとしてなかなかはかどりません。

4/14ふきの葉の佃煮
ふきの葉のつくだ煮。
ふきのはっとする香り、最近好きになりました。ムード

なるべく春の生命力にあふれる野菜を食べてリフレッシュしようとたくらんでますが、はたしてぼけた心身にどこまで効くかどうか…!? (⌒〜⌒ι)



posted by 宮崎佐和子 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 日記

2007年04月13日

■庭の漆の葉が伸びてきました。

さみしかった枝だけの木にも、だんだん春のめいた雰囲気が戻ってきました。晴れ 昨年 11/20の写真と比べてください。

4/13漆の木1
今日は風がとっても強い日でした。


4/13漆の木3
今年も出ました。このつぶつぶは漆の花のつぼみ。
枝先で出てる葉の付け根に顔を出し始めました。


4/13漆の木2
去年の小枝が落ちたあとのハート形の凹み。
そこから今年の枝の芽が出始めています。ムード


この時期の庭は、なんど見ても飽きることがありません。

posted by 宮崎佐和子 at 23:24| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2007年04月12日

■漆器の修理について。

「傷んだ漆器」を持って心の負担にされている方がどのくらい大勢いるんだろう、と思うことがよくあります。
各地での作品展会場でも、お客さまと必ず話題になり、そして、かならずといってもいいくらい「自宅に(ひびが入った、剥がれた、欠けた、等の)漆器があるのですが、修理してくれませんか」とお問い合わせがしょっちゅうあります。

4/12 壊れた椀
輪島の骨董屋さんで求めた少し前の椀。


大変申し訳ないのですが、うちの工房は「和うるし工房あい作」のものしか漆器類の修理等は、お受けしないようにしています。
なぜかというと、まず、二人だけで何とかやりくりしている工房なのでどんどん受けてしまうとほかの仕事がストップしちゃうから…というのがあります。^_^: (スミマセン、自作品でさえ遅作なのです。)
「いつまで待ってもいいから」とおっしゃっていただいても、そうはいきません。そう決める以前(工房立ち上げ間もないころ)は、修理等をいったんお受けしてしまったものの本当になかなか手が付けられず、辛かったことがよくありました。あせあせ(飛び散る汗) 
そのうち、基本的に「修理修繕」と「和うるし作品の制作」は、仕事のベクトルが異なるということに気付きました。
そういう経緯を経て「安易に引き受けてはかえってご迷惑をおかけしてしまう」と分かり、かんたんなご相談等は対応していますが、他作の修理を引き受けるのは丁重にお断りするようにしています。
また「和うるし工房あい作」のものしか修理はしない、というのは他にも理由があって、やはり下地の種類や工程が違う他作のものは手をかけにくいというのもあります。

さてさて、お客さまが“直したい”と思っている漆器を私たちはよく見る機会があります。作品展会場に「ちょっと見て下さい」と現物を持参される方がけっこうおいでなのです。
どうやら“漆の作品展”と聞いて、ハッとしまい込んだままの漆器を思い出し「もし直るなら」と思い立って来られるそうです。
そんな漆器は、長らく放置されたうえに下地から問題あることが多くて拝見しても「う〜ん、どうご説明しよう」と、こちらも最初の返答に困ったりすることが多いです。

さて、そんな修理のご相談があったときはどうしているかというと…。
修理に関してはお求めになったお店や工房にお尋ねするようお勧めしています。ほとんどのお店が修理のお問い合わせに応じて下さると思います。中には「昔のもので、どこで求めたか分からない」というものは、お話をお聞きして、よいと思われる相談先をご案内しています。(輪島か漆器組合等が多いです)それが最善かどうかわかりませんが、なんらかの糸口となり眠った器が蘇ることを祈って…。
それにしても、どれだけ多くの方が傷んだ漆器をしまい込んだまま、心の負担とされているんだろう?

この「漆器・お椀の修理」については、あまりにもお問い合わせが多くそして問題も根深いので、しょっちゅう考えさせられます。

そういえば先日の徳島展で、
ふちがほんの少し欠けた輪島の蓋付き椀を持って来られたご夫婦がいました。とても品のよい黒の塗り立てで、落ち着いた蒔絵がほどこされているものでしたが、比較的丈夫な作りらしくわずかな欠け以外はまったく傷んでおらず、私自身が「そのままでいいから欲しい」と思ったくらいです。笑 
こういったお椀は悲しいほど壊れていることが多い中、とても気持ちのいいお品で、ちょっと心があたたまりました。晴れ
時にはちょっとした珍しいお品もあったり、漆がご縁でつながるものに、不思議な気分になったりすることもあります。


posted by 宮崎佐和子 at 19:53| Comment(4) | TrackBack(0) |   思うこと

2007年04月11日

■お知らせ「やさい.tv」

やさい.tvさんが、今週放送分の食材に「山菜」を紹介します。
たらの芽とよく似ている、うるしの芽の写真を、工房が番組に提供していますので、ごらんになれる方はぜひ見て下さい♪
放送は、明日の4月12日14:00〜15:00です。

うるしの芽

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やさい.tv
東京MXTV(地上波) LaLa TV(OS・ケーブル)



posted by 宮崎佐和子 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

2007年04月09日

■漆の新芽を食したその後。

さて、4/4に初めて“漆の芽の天ぷら”を堪能した私たち。
多くの方にご心配をおかけしたようで… (^^;) その後の様子をお知らせしたいと思います。

あれから5日以上経ったのでもう体内を通過したと思うのですが、

なーんにもありません。


よかったあ。
食後に気になる舌のピリ感が多少あったのですが、それもすぐに消えすっかり通常モードです。
松本は平気でパクパク食べていたんですが、私はやや警戒していたので控えめでした。今思えば、もっと食べておけば良かったなあ。
(さて残った天ぷらは、夕食に少し食べてみましたが、時間が経つとあまりおいしくありませんでした。やはり摘み立てをすぐ食べる、がベストみたいです)
新芽、まだまだ出ている最中なので、まだ食べようと思えば摘めるのですが、もう来年の楽しみにとっておこうと思います。

4/9漆の芽を摘んだあと。
芽を摘んだあとの漆の枝。
にじみ出た漆樹液が真っ黒になってますあせあせ(飛び散る汗)

これを見て松本は「いい色の漆だ…」とにんまりしていました iモード

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posted by 宮崎佐和子 at 22:34| Comment(12) | TrackBack(0) |   漆かぶれについて

2007年04月08日

■春のいきものたち。

すっかり春めいてきました。晴れ
工房の漆の木のある小さな庭にも、いろんな動物たちが春の生活を始めています。

4/8カナヘビ
ミルちゃんに捕らえられたカナヘビさん。
尾っぽをちぎられて憤懣やるせない表情。

ミルミルは、冬の間の欲求不満を爆発させるように?毎日ハンティングに出かけております。そしてせっせと獲物を見せに来るんですが…(窓の外にひからびたネズミさんが置かれてましたあせあせ(飛び散る汗) 気付かなかったワ)
これからが、ちょっと怖いです。

4/8てんとう虫の卵
これなんだ!?(てんとう虫の卵です)
お日さまみたいなオレンジ色。


4/8てんとう虫のさなぎ
漆の木の幹にくっついたてんとう虫のさなぎさん。


4/8カエルと幼虫
昨日のカエルさん。
隣にてんとう虫の幼虫さんもいたんですね〜。


どの季節も美しいのだけど、春ってやっぱりいいですね。^^



posted by 宮崎佐和子 at 20:44| Comment(4) | TrackBack(0) |   漆の木の住人

2007年04月07日

■漆芸研究所の生徒さんが来ました。

春休みを利用して、研究生が工房に来て下さいました。晴れ
前回と同じメンバーの子です^^。今まで1年生だったけど、来週から後輩ができるんだね。

4/7生徒さん1
今日は、みんな各自の“間すき”と“印刃”、そして“仕上げ砥石”を持って来てもらっています。
なぜかっていうと「持っている仕上げ砥石が堅くて使いにくい」という悩みをちらっと聞いたから。それを聞いたら、砥石好きの松本は黙っていません。笑

4/7生徒さん2
ダイヤモンド砥石で合わせてマイ砥石の平面を出してます〜♪
(これがなかなか…あせあせ(飛び散る汗)

聞けば今まで“仕上げ砥石を調整する”ということをしたことがなかったとかで…。えっそうなんだ!?(覚えることいっぱいあるもんね) 
最初、刃物を見せてもらったのですが刃裏の平面が出ていなかったので次は仕上げ砥石を見せてもらい、その砥石が平面でなかったのです。(砥石がきれいに出来てないと刃物も切れず、仕事にも微妙に影響が出てくるんです)
だから、砥石を直し刃物も直し…という流れになり、そのうち、松本の砥石コレクション16丁を広げての研ぎ比べ会?のようになりました。

みんな持っている仕上げ砥石(天然砥石)は、入所した時に支給されたもの。それを自費で買うのですが、私がいた時とは違う種類の砥石になっていました。
それが、その当時よりもけっこう良い砥石なんですよね。
でも、堅くておりにくいので初心者にはやや使いにくいみたい。香川県では、甘めの柔らかい砥石が好まれる傾向があって(丸刃をよく使うからでしょうか? 砥の粉を固めたようなのが好きみたいです)こういった硬めの砥石は難しく感じるようです。
でも、印刃とかとピタッと研ぎつけるにはこんな砥石がいいんですよね。
松本が、ちょっと扱いを見せると、さっそく皆コツをつかんだようで「これっていい砥石だったんだ…」って喜んでくれました。(良かったね、砥石さん。)

でもいろんな砥石を試してみて、好みの石もそれなり検討ついたみたいかな? 自分の持っていた刃物の色や輝きが変わって「きれい」と素直に喜んでくれて、松本は大満足〜!!
(というか、松本は自分の砥石を見せびらかしたかっただけじゃ…!? )Σ( °д°)

4/7生徒さん3
そうそう、生うるしの乾燥試験サンプルも見ました。

若い子だけどさすが漆に携わっているだけあって、話が弾みました。
このサンプルは、作品展会場でも展示していたのですがやはりお客さまとは違う感じ方をしてくれて楽しかったです。


…あれっ、ところで今日は“前回木地固めしたカップの続きをする”という名目で集まったのでは…!? 刃物や砥石を整えてからやるつもりだったのに、そこまで行き着く前に、タイムアウトになってしまいました。(^_^;)
(ゴメンね〜〜)
それはまた次回のお楽しみです。新学期、がんばってください手(パー)


4/7かえる君おまけ。
今年初めて出会ったアマガエル君。
なかなかいい柄をしています。ムード



posted by 宮崎佐和子 at 23:35| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 日記

2007年04月06日

■漆の種を“脱蝋”しました。

さて、工房では毎年漆の苗を高松市にある畑に植えています。
いつもは“分根”した徳島産の漆苗を植えているのですが、今年からは実生の苗も植えよう!とさっそく準備に取りかかりました。

漆の実。昨年、工房の庭の漆の木に生った実なのです。
4/6漆の種1
●脱穀●  この実は、皮や果肉がついたまま。なので“脱穀”して中の「種」を取り出します。杵と臼があればよいのですが、ほかのもので代用。底が平たい容器に実をに入れて、杵代わりに桜の丸太で搗きます。

4/6漆の種2
みるみる実から皮が外れて種が出て来ます。
何回か、搗いてふるう…をくり返すと、種がきれいに取れました。

4/6漆の種3
左/漆の実、右/取り出した中の種。


●脱蝋●  さて、取り出した漆の種ですが、この種の周囲には堅牢な“蝋(ロウ)”がついていて、そのままでは発芽しにくいので“脱蝋”という作業を行います。
この脱蝋、熱湯あるいは薬品を使う方法がありますが、今回は熱湯で脱蝋することにしました。
4/6漆の種4
まず容器に種と木灰を入れ(量は適当)熱湯を注ぎます。
そして“櫂”を使って、底に沈んだ種を撹拌します。(櫂は松本のお手製です)
さて、水面にたくさん漆の種が浮かんでいますが、この浮かぶものはすべてシイナ。(中身のない種)シイナは発芽しないので除去します。そして半日ほど、この状態のまま放置しておきます。

4/6漆の種5
さて、種を水洗い。これでだいぶロウが取れたことでしょう。
この作業で、もうすっかり日が暮れちゃっています あせあせ(飛び散る汗)

4/6漆の種6

●水漬け●  さてこの種は、播種(種まき)の時まで、毎日水を変えて水に漬けたままにしておきます。
見慣れないバケツに、むぎは興味しんしん…。(あとでこのバケツの水を飲んでいました。^_^;)

4/6漆の種7

今回の種は2種類。
自然交配された2種類です。新しい品種作りのみなもとになることを願って…。順調に発芽してくれますように。ムード

さて、この脱蝋法ですが、いろいろバリエーションがあります。
松本が平成17年度に文化庁の新進芸術家国内研修制度で各地・各漆かきさんの行う方法を取材していますので、興味のある方はごらんください。

大森俊三さんの脱蝋法1
大森俊三さんの脱蝋法2
渡辺勘太郎さんの脱蝋法

さてこの漆の脱蝋や播種ですが、私が漆芸研究所でいたころは「神秘に満ちた謎の世界」といった風情の内容で授業で触れたことがありました。
そう思うと春になって「いよいよ苗の準備だ!」と、せっせと自分たちがこんな作業を行うのは、なんとも不思議というか感慨深いものがあります iモード


posted by 宮崎佐和子 at 20:57| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2007年04月05日

■和うるし作品「乾漆椀 揺-ゆらぎ-」

4/5 乾漆

「乾漆椀 揺-ゆらぎ-」2001年制作
Kazuaki Matsumoto
漆/2000年 岩手県産うるし



これも初期の作品ですね。
もちろんオール日本産漆(しかも松本が自分で採取)の乾漆椀です。
“乾漆”とは、麻布に漆をしみ込ませて形作る技法を差し、軽くて形が狂わず、たいへん丈夫なものです。
通常の乾漆は石膏等の雄型に漆で麻布を貼付けて最後に脱乾するわけですが、本作は型は使うものの、制作物がまだ柔らかいうちに抜いてから手びねりでやわらかい造形に仕上げています。
しっかり焼きも入れ、漆の塗り重ねも施して表情が豊かでたいへんおもしろい作品になって、私もお気に入りでした。

今の持ち主はお茶人さんで「これなら携帯でお茶がいただける」と言われたそうで…。当時は「なるほどなあ」と思ったものです iモード






posted by 宮崎佐和子 at 22:20| Comment(3) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品
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