その中でも、私がとっても出来上がりを楽しみにしているものがあるんです。

それは、この「飯器」。
まだ、中塗りの段階ですが…
まだ、中塗りの段階ですが…
以前、紹介したトチの木の飯器と同じく、香川県で約35〜40年前に挽かれた古い木地です。
ラインは同じタイプなのですが、表面に独特のはつりがあっていい感じ。それと、心憎いのはこの大きさなんです


ほら、こんなに小振りで可愛らしいのです

あまりに愛らしさに、すかさず私は松本に赤い仕上げをリクエストしました。笑
松本によると、これは「一人飯器 (いちにんばんき)」という器だそう。名前の通り、ひとり分のご飯を入れた器なのです。
「飯器」なんて、一部の旅館さん以外はめったに使わなくなったような器ですが…。
わずか数10年前は、こんな可愛らしい飯器が愛用されていたんですね。^^ 今なら、小さなとっておきのお菓子をそっと入れるような、使い方をされるんでしょうか…。手にされる方におまかせしようと思います。
これは朱溜めになる予定ですが、単なる朱溜めでなくて古い木地らしく、深みのある味のある赤い器に仕上がると思います。
出来上がりまであと少し…楽しみだなあ。^^