五辺まわり合計一貫採れ、昨日より六辺に入った。一日二百十匁(七十本)採れている。ここ一週間日中も気温は二十度を下まわり、曇りや雨続きだ。
しかし、六辺目の漆を見て俊三さんは漆になっていると言う。水は多いように思うが、あとから出てくるものはより濃くなり、これまでより色艶もある。
(結局まわる木の本数は二百二十本になる) 〈竹内さん〉
浄法寺は、信じられないけどまだ肌寒いのです。
気温が20度に達しないなんて、そうとうな寒さ。6辺目に入ったとはいえ、暑くならないとなかなか身の充実した「漆」が出ません。(漆かきは、漆に「キズ」をつけさえすれば、高品質な日本産漆が簡単に出る、というものではないのです)
それでも、だんだん漆の色になってきて、水の少ないいい漆が採れる日も増えてきたんだとか。もう1貫も漆が溜まってきたとなったら、竹内さんも、きっと掻いてて楽しい時期に突入!でしょう。

6辺目に入った竹内さんの木。
この木は直径約15センチ、目くらいの高さ。
だんだん、漆かき中の木らしくなってきました。

写真はカキタル(タカッポ)の中、
18日に採れた漆。
今日は、師匠の大森俊三さんが1日中、NHKの取材のために撮影協力をしていて竹内さんもそのお手伝いをしたそうです。8/18にBSで放送予定(番組名は不明
