2007年11月30日

■和うるし作品「夕日の粥椀」

11/30真っ赤な粥椀
「夕日の粥椀」2002年頃制作 Kazuaki Matsumoto
漆/岩手県産うるし 木地/トチ


松本が「夕日」と名付けた粥椀です。
前回紹介した超艶消しの粥椀と同じスタイルの木地です。色と塗り肌が変わるとここまでイメージが違うのですね…。
この鮮やかな赤はベンガラ。たいへん色のいいベンガラを入手した後で、ちょっとしたベンガラブームが松本の中に始まり、このころはベンガラ漆で面白い表情をつけた粥椀をけっこう作りました。笑 (このMIKEも同時期の作ですね)
ちょっとおどりをつけてベンガラ漆を極薄で表情を付けて、大森俊三さんの遅辺漆をこれも極薄で上塗りしています。
トチの木の木目が微妙に背景として浮き出ているのはそのためです。
赤い空のような雰囲気は今みてもいいものですが、もう再表現はむりだと思います。この頃の素材と工房の空気感が生み出したものですから。

この「夕日」はもう写真しか残っていませんが…。
工房立ち上げの、すごくばたばたしていたせわしい時期を思い出して懐かしくなります。



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posted by 宮崎佐和子 at 22:04| Comment(3) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品

2007年11月29日

■今年に発芽した漆の苗の秋。

昨年に実った、工房の漆の木の種。
それを、今年の4月に脱ロウさせ、そして5月に播種(種まき)しました。
すると2週間後から、少しずつ発芽してきました。

5/20漆の発芽
一本目の芽です…可愛かったなあムード

そして、プランターの中で兄弟一緒にしばらく育てて、プランターの中がいっぱいになって来ました。
そして7月に一本ずつポットへ移して『個室』で育ててきたのです。

9/7 漆のポット苗
9月の苗の様子。
けっこう大きくなるものです。^^


そして… 11月も終わりの現在。
11/29漆の苗1
もうほとんど落葉しています。(少し黄葉しました)
こうしてみると、成長差かすごくあります。

それにしても、あんなに茂っていた葉っぱが無くなると、なんだかかわいそうな感じさえしてきます。あせあせ(飛び散る汗)
この頃は、ボディの茎(幹)よりも、葉っぱや軸の比率がすごく大きいんです。

11/29漆の苗2
例えば、この子。

まだ、葉っぱが二枚残っていますが…もうフレディ状態。残った葉っぱの軸は、矢印の部分から落ちてしまいます。
すると葉が茂っていた時には、こんもりしていたこのポットには、ぼつんとした幼い幹だけが残るのです。


11/29漆の苗3
この子は、かなり葉っぱが赤くなりました。
…で撮ってみたのですが、写真では赤くなかった。バッド(下向き矢印)


11/29漆の苗4
でも、こんなに小さくても(5〜10センチくらい)
もうりっぱに漆の木の特長を備えています!


これらの苗は、ポットのままこの冬を過ごします。
昨年は、新潟の漆かきさんから送っていただいた新潟産の種を発芽させて苗にしました。
それはすでに脱ロウした状態のものだったので、びっくりするくらいたくさん発芽し(もうぎゅうぎゅうダッシュ(走り出すさま))しかも落葉するまでにうんと背も伸びました。たぶん、30センチくらいはあったのではないでしょうか。
今年は、初めて自前の種を自分で脱ロウ、発芽させたのですが、うまくいかないことだらけで、あんまり育ちませんでした。
一番、影響したのは種まきの時期が遅れたことだと思います。今思うと、出張中にちゃんと水やりできなかったのも気がかりです。

それでも…この子たちは春になったら、またみずみずしい若葉をつけてくれます。来年は、びっくりするくらい大きくなりますように…!


posted by 宮崎佐和子 at 22:40| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2007年11月28日

■ウルシの葉がやっと紅葉しました。

やっと、漆の葉っぱが紅葉しました。晴れ
『紅葉』といっても、ウルシの葉は実はあんまり赤くなりません。茶の混じった『黄葉』、といった感じが通常です。※昨年の紅葉はこんな様子でした。
山で見かける真っ赤に紅葉した木は、ほとんどがハゼかヌルデ等の木だと思います。漆の樹液を採るウルシの木は、そうそうあちこに自生しているものではないのです。※ウルシとそうでない木の紅葉の違い

でも、今回はそうとう葉っぱが赤くなりました!
11/28 漆の紅葉1
今日もお天気がよくなかったので
うまく撮れませんでしたが…けっこうきれいです。


でも、全体の葉っぱがこんなふうになったわけではありません。
11/28 漆の紅葉2
庭には、いろんな産地の漆の木が数本集まって
生えています。紅葉は、全体ではなく、部分的
に見られます。(真ん中のヘンなネギ坊主?を
付けた植物はカールドン。漆じゃないですあせあせ(飛び散る汗)


紅葉もしくは黄葉のメカニズムは複雑で、いろんな要素が影響しあって時期や色の差がおこるらしいですが…。
今回は、やや特殊な状況(今年は9月ですぐ落葉してしまい、翌月再び新しい葉が茂った)だったので、紅葉の様子が違うのは、当然かも知れません。

でも、今回の雰囲気を見て、若い木に色の鮮やかな紅葉もしくは黄葉が著しいような気がしました。
11/28 漆の紅葉3
すかっとした黄色になった高知産の漆の木。
となりの緑色の徳島産の漆の木よりも、若いです。

11/28 漆の紅葉4
こちらも高知産。庭のすみに集めて植えているせいか
ちょっと成長が遅いです。これもかなりきれいな紅葉。

11/28 漆の紅葉5
これは、徳島産の漆のひこばえです。
はっとするような赤さで地面にあって
かなり目を引きます。


今年の気候は、漆の木にとって大変な気候だったと思います。
ちょっと心配しましたが、二回目の葉っぱも落葉にむけて準備ができているのをきれいな色で確認することができて、ほっとしました。^^
さて、来年はどうなるのでしょうか。

※追記
そういえば、昨晩は緊急車輌がよく走ってて、落ち着かない夜でした。おそらく坂出市の事件と関係あるのでしょう。
工房の漆の畑のある「五色台」が、意外な形でひんぱんに放送に出て、地元なだけに少し複雑なものがあります。ぶじ真相が解明しますように…。

posted by 宮崎佐和子 at 21:58| Comment(8) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2007年11月27日

■マダ(シナ)の木の皮の花器づくり。

さて、昨日のマダ(シナ)の木の皮の仕事の続きです。^^

今日は、皮をストーブでよーく茹でました。
11/27 マダの皮を煮る
ぐつぐつ6時間くらい茹でたでしょうか…。
まるでおでんか何かみたいです。笑
中に入っている砥石は「おもり」です。

こうして一度乾燥させて、かちかちになった皮を再び柔らかくするんですね。


11/27 マダの皮を干す
そして、十分柔らかくなった木の皮を希望の
太さと同じパイプに固く巻き付けます。

それから外に干して乾燥させています。
これは、注文の花器になる予定ですが、サイズは径7センチ、高さ14センチになります。このパイプの型がはずれると、その雰囲気がちょっと出てくると思います。

さてさてこの巻き付ける作業、写真に撮りたかったんですが… 私がちょっと外出している間に松本がささっとやってしまい、見れませんでした。(え〜〜むかっ(怒り)
今、第二弾をぐつぐつ煮ている最中ですが、こちらはもうちょっと時間がかかりそうです。



そういえば…
11/27漆の紅葉
漆の紅葉がやっと始まってます!
(10月の初めにリベンジ生え?した葉っぱです)

ふ〜〜 よかったあ。たらーっ(汗) ちょっと安心しました。^^
普通なら、とっくの昔に紅葉が終わって、葉が散っているころなんですよね。
この写真は天気が良くない夕方に撮ったので、明日は明るいうちに撮り直して、お見せしようと思います。

posted by 宮崎佐和子 at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2007年11月26日

■皮むきしたマダ(シナ)の木の様子。

さて、十日ほどまえに皮むきをした、マダ(シナ)の木ですが…。

↓こんなふうに外に陰干ししていました。
11/21剥いだマダの木の皮


今日見ると、あれれ??
松本の木工作業場に、細めの皮が2本置かれていました。もう、皮がまるまって、くるんくるんです。
11/26マダの皮1
この皮を使った花器をご注文をいただいたところから
いつ頃にできるか、お問合せがあったそうです…。

そこで「そろそろいいだろう」と、たくさんの皮の中から、花器に良さそうなものを選んで持って来たみたいです。

11/26マダの皮3
こうしてみると、このマダの木の皮は
ウルシの木の皮にけっこうよく似ています。
(断面の雰囲気とかむっちりぶ厚いところが)




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posted by 宮崎佐和子 at 23:47| Comment(4) | TrackBack(0) |   素材

2007年11月25日

■黒田の水銀朱を持って帰りました。

今日は、松本が高松の実家に行ってきました。
お目当ては「黒田水銀朱」。
ごっそり、そのお宝の山ぴかぴか(新しい) を善通寺の工房に持って帰ってきたのでした…!

11/25 黒田朱1
これが黒田水銀朱。古いもので木箱にぎっしり入ってます。
ほこりをかぶってますが、これがなかなか貴重なものなのです。
11/25 黒田朱とむぎ1
今日のナビゲーターはむぎ君です。
『ウチに来た荷物は僕のチェックがいるんだよ』
11/25 黒田朱とむぎ2
木箱を部屋に担ぎ込むなり、猛烈なむぎチェックです。
(そしてそしらぬ顔でごはんをがっつくうり坊…)
この木箱、小ぶりですが1箱15キロの重量があります!


さて、気をとり直して…あせあせ(飛び散る汗)
11/25 黒田朱2
漆、といえば黒か朱色がまず頭に浮かびますが、漆本来の色は飴色です。これに着色をして黒や朱の美しい色を出しているわけですが、漆は古くから使われている素材だけあってその顔料はさまざまな種類があります。そして、それらはそれぞれ独特の色味を持っているのです。

※朱について
佐々木英著「漆芸の伝統技法」より引用させていただきます。
朱… 古くは天然に産出する辰砂(中国の辰州から多量に産出したので、この名があります)を使っていましたが、現在は同じ成分の硫化水銀から人工的に生産されます。天然の朱は産出した場所によって異なるのか、古い漆器の朱色には特長が見られます。
人工的に生産される朱は『銀朱』といいます。水銀と硫黄とを混合し、硫化水銀をつくるところからこの名があります。
つくるときの加熱温度により、本朱(紫紅色)、洗い朱(朱色、橙色)ができます。本朱、洗い朱赤口、洗い朱黄口、洗い朱淡口と、顔料が分かれていきます。
透き漆(木地呂漆、朱合い漆、梨子地漆、素くろめ漆)と混合させます。…(以下略)


なにやらおだやかならぬ語句も並びますが…。
この黒田水銀朱がなぜ貴重かというと、もうずいぶん前に生産が終わっているから。
それで今は入手しづらくなっているヴィンテージ的な存在の朱ですが、たいへん美しい朱漆を作る事ができるのです。


さて、松本が未開封の木箱を開いています…!
11/25黒田朱を開く松本11/25 出て来た黒田朱
わわっ、一面の黒田朱が…!
タイムカプセルを開くような気分です。


11/25 黒田朱3
今回、持ち込んだ朱たち。
左二つが一番多く入っていた、黒田朱。(製造時期が違うのか、箱の色が違います)
真ん中が「ダイヤカラー」という見慣れない銘の朱で、少量数入ってました。(松本も実家で使っているのを見たことがないので、おそらくサンプルとして当時購入したのだろうということで、松本は全く興味がなさそうでした…)
右のが「竹屋」の紅色です。これは朱ではないですが、とても美しい赤色の漆ができます。


さて、これらの貴重な黒田水銀朱を包んでいた昭和の新聞紙も、なかなか見入ってしまうものがあります。
11/25 黒田朱を包んだ古い新聞紙
日付けが昭和49年…!
私も松本も生まれてますが
物心つくかどうかの頃ですね。
(テレビの広告も懐かしいものが…)


工房では、普段使いできる漆と見て楽しむ漆、両方を作るようにして多くの方に見ていただけるよう少しずつ仕事を続けています。
これらの美しい水銀朱たちは、きれいだけどやはり普段使いの器には使わないようにしています。(見て楽しむ器や、漆絵画などには使っています。この朱を使って描く朱つばきがたいへん美しいのです)
さて、こんなに大量の朱を持ち込んだのには訳があり、これらの朱を使って美術工芸品としての漆も力をいれていこうと考えています。
日本産漆の中でも、高品質な漆にとって、この朱との出会いは欠かせないものだと思うのです。
形となるのは、そうとう先の事となりますが…、少しずつ準備をして輪郭をはっきりさせていきたいです。


今日は、古いものをひさびさに間近で見て触れて、手や床がざらざらになってしまいました。笑 
無邪気な猫たちは古新聞に飛び込んで大はしゃぎ。軽い興奮状態におちいって、なんだか落ち着かない一日の締めくくりとなりました。


11/25 黒田朱とむぎ3
『…それにしても、こんなもののどこが
いいのか分からないにぃ〜 ダッシュ(走り出すさま)

本日のむぎ君のコメントでした。^^



posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(16) | TrackBack(0) |   素材

2007年11月24日

■和うるし作品「超艶消しの粥椀」

粥椀 艶消し
「粥椀」2001年8月頃制作 Kazuaki Matsumoto
漆/2000年 岩手県産うるし (松本和明採取) 使用
木地/ミズメザクラ

以前、作品のひとつとして紹介したどくだみと近い時期(工房立ち上げの時期)に制作したもの。陶器に近い形の器で、少し小ぶりのお粥をいただくお椀…というイメージで作っています。
一見、黒く見えますが、これは飴色の漆の塗り重ねで黒く見えるもの。塗り重ねた漆の厚みを、刃物で同心円状に削って凹凸をつけているので、凹んだ部分は漆本来の色味をやや透かしてみることができます。

さて、この漆は、松本が岩手県で掻いた浄法寺の漆のみ(生うるし)を使っています。立ち上げ時の作は、もう残っていませんが、この粥椀はとても特殊な塗り肌になったのでサンプルとして残しています。
とにかく、大変な「超艶消し」に仕上がったのです。
ある程度近いものはリピテーションしていますが、この粥椀のような超辛口の日本酒のような、枯れた表情は今なお再現できません。

粥椀 艶消しの塗り肌アップ
大変写真の撮りにくい塗り肌なのですが…。
触るとシャリシャリした硬質な感触で新鮮です。

このお椀に触れると「漆は温かみがあって、優しくて…」という従来のキャッチフレーズは吹き飛んでしまう厳しいクールさがあって、まるで漆から挑戦状を突きつけられたような気分になるのです。
もちろん、これは自然な漆の塗り肌。浄法寺の生うるしのみを下地から100%使っており、漆用の艶消し調整剤などは当然ながら一切入っていません。

ともあれこの年に採った漆はたいへんな「当たり」で、この超艶消し以外にも、艶やかなとても美しい塗り肌のものがたくさん出来ました。(きっとワインと同じような感じですね…)もちろん、この年の漆なら、どの産地もどの掻き手でも同じというわけではありませんが。
7年経った今も、この2000年の時に匹敵する当たり年は残念ながらありません。

posted by 宮崎佐和子 at 22:20| Comment(7) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品

2007年11月21日

■もう冬なのに、漆の葉っぱは緑色。

11月も後半になりました。さ、寒〜いあせあせ(飛び散る汗)
うんと気温も下がって、外は「木枯らし」が吹いて、もう空は冬の色です。
そんな中、漆の木の様子はというと…。

あれれっ??
青い葉っぱをたなびかせて、がんばっています exclamation
11/21漆の木の様子1
去年の11月の最初には、漆の葉っぱたちは、紅葉もすんで木枯らしで全部散ってしまったのですが…。この木たちは今でも散るどころか、紅葉もしないで青々した葉っぱのまま、がんばってるんです。

これにはわけがありまして…。

今年の9月、残暑まだ残るいい時期に、漆の木たちは、夏の極端な少雨と、そして9月に発生したイモムシたちの食害で葉っぱが全部なくなってしまったのです。
「今年は、ついていないなあ」と思ったのもつかの間… 
秋になっても暖かかったせいでしょうか? 10月にみごと季節外れの新緑の葉を茂らせ、外部からの攻撃に対して、リベンジ?を果たしたのです。

それはいいのですが、この寒空に柔らかそうな青い葉っぱを吹きさらしている光景は、ちょっと異様な感じがして心配になります。
この季節外れの葉っぱのゆくえを、しばらく見ていようと思います。

11/21漆の木の様子2
こちらは、普通に落葉した漆の木です。
もう枝だけになって、冬支度です。
(枝からぶら下がってるのは漆の実)


11/21ハチさんの巣
1ヶ月前には、家族が最大限に増えていた
アシナガバチのファミリーですが…。
少人数になって、さみしそうです。


さて、こちらは一週間前に剥いだマダの木の皮です。
11/21剥いだマダの木の皮
寒風にさらして、十分乾燥させている最中です。
乾いて、丸まってしまっていますが…。のちに、また水分を与えて柔らかくして整形するんです。

さて、寒くなってくると漆の仕事の部屋の温度管理に気をつけてやらないといけません。温度と湿度が漆の乾きに影響するからです。
仕事部屋の管理はもちろん、カゼをひかないように注意したいと思います。


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posted by 宮崎佐和子 at 21:16| Comment(295) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2007年11月20日

■金継の仕上げをしました。

めったにしない「金継」の仕事ですが…。
ごく簡単なものなら、お茶をする友人から頼まれて、ちょっとすることがあります。
長らく預かっていたものを仕上げましたので、去年記事にした金継しごとの蒔絵仕上げを、ここに載せそこなってしまったので、代わりにちょっと紹介したいと思います。

11/20金継1
ふちの欠けたお茶碗のつくろい完了。

土のやわらかいものらしくて、あちこち欠けていましたが、漆でつくろったら小さい欠けはなじんで目立たなくなったので、一番大きい所のみ金を付けることにしました。

11/20金継12
つくろい部分の拡大。
ここが大きくぽろっと欠けてました。
これから金を蒔きつける仕事をします。
11/20金継3
漆で薄く均一に地塗りをした上に、
金粉をそっと筆で乗せていきます。

11/20金継4
地塗りの漆が十分乾いたら余分な金粉は
払い落とし、漆で粉固めをして定着させます。

金粉はシンプルに丸粉三号のみを使っています。この時点では「金」の部分は、黄土色の粉っぽい質感ですが…。

11/20金継5
十分粉固めした金を磨くと、輝きが出ます。
ここでは「鯛牙」という道具を使いました。

「鯛牙」は、文字通り鯛の牙を持ち手の棒に付けたもの。鯛の硬くて曲がった牙が、金を磨くのにとても便利なのです。こうした硬くてなめらかなもので、粉状で表面に乗っている金を磨くと粉がつぶれて平らになり、光に反射するようになります。

11/20金継6
ぼちぼちやってたので、時間かかりましたが…
もう渡せそうです。ほっ。


やっぱり修理の出来た器を見るのは、とても気持ちのいいものです。
金継ぎや蒔絵の仕事は、私も専門じゃないのですが…。
ごく簡単なことなら漆の仕事ができれば、誰にでも出来ます。
^^(ちょっと時間はかかりますが)

漆を使わない接着剤やパテが主流の金継ぎがいけないとは思わないけど、やっぱり本当の漆を使ってほしいなあ、と思いました。
気持ちいいですよ。ムード


posted by 宮崎佐和子 at 23:58| Comment(6) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2007年11月19日

■猫の異文化交流?

「うり坊」が、工房の猫に仲間入りして、もう二ヶ月。
当初よりは、だいぶなじんできたようですが… やっぱり、仲良しとは言いがたいものがあります。たらーっ(汗)


ジト目のむぎ君。その視線の先にはうり坊の姿が…!
11/19むぎ2
最近、うり坊のストーカーをちょっと復活させてます…
(げんなり)

さて、そんな執念深いむぎ君ですが…。
ちょっとした「変化」がありました。変化、というより「影響」かもしれません。それは何かというと…
うり坊の真似をしているのです…!

うり坊と会うまでは、猫どうしのケンカもしたことなかった、温室育ちのむぎ君。当然、ケンカもへたっぴ。最初の睨み合いの「型」でも、堂々とした威嚇ポーズに「ウォオオオ〜」と唸るうり坊に比べ、へっぴり腰に「キャ〜〜」と可愛く鳴くむぎ君…。その目はうるんで、ケンカを売った後悔の色にあふれていました。
しかし、今は違います。
もう、ケンカのポーズも唸り声も、うり坊ソックリです。笑

そして、大人猫になってから、ミルミルと遊ぶことをしなくなったむぎ君ですが、ミルミルにじゃれつくうり坊の姿を見てからというもの、年がいもなく?むぎ君までもがミルミルを追いかけ回すようになりました。

松本は「よそ猫のうり坊がやってきて、猫の異文化がこの家にもたらされた」と言ってますが…。
確かに、ミルミルもむぎも、両親も生まれた家庭も分かっているネコですが(ミルに至っては、十数代の先祖も分かってて、先祖ネコの気性体質まで松本家に把握されてます…)出生も生い立ちもすべて謎のうり坊は、坊ちゃんネコのむぎ君にとっては「黒船」なのかもしれません。
可哀相なのはミルミル。
もう、オスネコ2匹に飛びつかれて、当分は気の休まる暇がない生活を送ることになりそうです。あせあせ(飛び散る汗)

さて、お口直しに… ネコさんたちの首輪です。
11/19むぎ
猫の首輪工房さんの 茶色地葉っぱ柄の首輪です。
むぎ君は、かぼちゃモチーフがよく似合います。


うり坊も、同じく「猫の首輪工房」さんの首輪ですが…
ミルミルのおさがりのベルベットの赤です。
11/19うり坊
私の昔使っていたペンダントを
チャームに付けてやりました。

うり坊は、同じベルベットの「マリンブルー」を用意してやったのですが、新しい首輪になったその日に、漆まみれ事件を起こしてしまい、せっかくのマリンブルーがまっくろの漆漬けになってしまったのでした。あせあせ(飛び散る汗)

ミルミル。黒猫なので何でも似合うのですが…
写真がきれいに撮れません。
11/19 ミルミル
ミルのチャームも、私のもとペンダントです。
まんまるの透明なアクリルで、きらりと光ります。


posted by 宮崎佐和子 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ
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