
うんと気温も下がって、外は「木枯らし」が吹いて、もう空は冬の色です。
そんな中、漆の木の様子はというと…。
あれれっ??
青い葉っぱをたなびかせて、がんばっています


去年の11月の最初には、漆の葉っぱたちは、紅葉もすんで木枯らしで全部散ってしまったのですが…。この木たちは今でも散るどころか、紅葉もしないで青々した葉っぱのまま、がんばってるんです。
これにはわけがありまして…。
今年の9月、残暑まだ残るいい時期に、漆の木たちは、夏の極端な少雨と、そして9月に発生したイモムシたちの食害で葉っぱが全部なくなってしまったのです。
「今年は、ついていないなあ」と思ったのもつかの間…
秋になっても暖かかったせいでしょうか? 10月にみごと季節外れの新緑の葉を茂らせ、外部からの攻撃に対して、リベンジ?を果たしたのです。
それはいいのですが、この寒空に柔らかそうな青い葉っぱを吹きさらしている光景は、ちょっと異様な感じがして心配になります。
この季節外れの葉っぱのゆくえを、しばらく見ていようと思います。

こちらは、普通に落葉した漆の木です。
もう枝だけになって、冬支度です。
(枝からぶら下がってるのは漆の実)
もう枝だけになって、冬支度です。
(枝からぶら下がってるのは漆の実)
さて、こちらは一週間前に剥いだマダの木の皮です。

寒風にさらして、十分乾燥させている最中です。
乾いて、丸まってしまっていますが…。のちに、また水分を与えて柔らかくして整形するんです。
さて、寒くなってくると漆の仕事の部屋の温度管理に気をつけてやらないといけません。温度と湿度が漆の乾きに影響するからです。
仕事部屋の管理はもちろん、カゼをひかないように注意したいと思います。