2007年12月06日

■スペースたかもり「うるしが、いいね。展」出品のお知らせ。

6日より、東京の「スペースたかもり」さんにて、高森寛子さん企画の『うるしが、いいね。展」が始まります。
高森さんの新著書「うるしが、いいね。」の発刊記念催事の一つの作品展で、著書でご紹介している作り手さんたちの器が展示されます。

12/6漆が、いいね。

横浜に引き続き、和うるし工房あいも出品しています。
(めんぱの弁当箱、フリーカップ、スプーン等)
ただし会場が狭いので、ギャラリーさんがチョイスされていると思います。よろしければ、スタッフの方にお尋ね下さい。^^


ー 普段づかいの漆の器 ー
『うるしが、いいね。』展
会期/2007年12月6日〜22日の 木・金・土
午前11時〜午後6時(最終日は午後4時まで)
会場/スペースたかもり 
    東京都文京区小石川5-3-15-302(お菓子調進所一幸庵3F)
交通/東京メトロ丸の内線・茗荷谷駅より徒歩3分
連絡/tel 03-3817-0654





posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

■漆ブローチ「木の葉」

12/6ブローチ木の葉
漆ブローチ「木の葉」2003年頃制作 
漆/岩手県産うるし使用 木地/トチ


木彫の漆ブローチ。
現物は、写真より二まわりほど小ぶりです。
生うるし(飴色)、朱漆、緑漆をランダムに塗り重ねて少し研ぎ出して調子を整え、金箔も貼って華やかさを出しています。
いろんな色の漆の重なり合いと金色が、秋の木の葉にぴったりで楽しい仕事でした。同時期に色違いのものをいくつか作ったと思います。
写真には撮ってなかったのですが、朱ベースのものも可愛らしかったです。(朱と金の相性は抜群です)
しばらく、こんなブローチを作っていませんね。
また、やってみたいです。^^




posted by 宮崎佐和子 at 23:38| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品

2007年12月05日

■竹内さん、枝漆かき&研修を終了。

今年の日本うるし掻き技術保存会のうるし掻き研修生として、今年6月から岩手県浄法寺町に滞在していた、長野県の竹内義浩さん。
半年間におよぶ研修を無事終えました!
おつかれさまです。手(グー)

最後の仕事は、枝漆かき(池)でした。
枝うるしとは… 辺かき(幹からの漆採取)を終えて切り倒した漆の木の枝から、かき出した文字通り最後の漆です。重労働なのと、日本産漆が売れなくなったために一時期途絶えたのですが、竹内さんの師匠の大森俊三さんが、2001年に仕事を再開。ほぼ毎年、その仕事を後継者に教えています。

12/5枝漆かき3
山での枝取り。伐採した漆の木から、調子のよさそうな枝を切り取って束ねます。今年は110束も(!)集めて仕事をしたそうです。

12/5枝漆かき4
12/5枝漆かき5
このように、池に集めて枝を立て、枝に十分水を吸わせます。(約20日間ほど)

そして、薪を焚いて暖かくし「梅雨時の気候」を再現した作業部屋を用意します。
12/5枝漆かき2
枝に約15センチ間隔で傷を付けます。
(写真は、大森俊三さん)
12/5枝漆かき1
ゆっくりにじみ出て来た漆を
専用のへらで根気よくかき採ります。


今回は、110束の枝から1貫500匁(約5.6キロ)もの枝漆が採れたそうです。わ〜、けっこう採りましたね。('o' )
最後の最後まで、きっちりと漆を採ってくれて、きっと木も喜んでいるじゃないでしょうか。^^

口数が少なく、若いけどもくもくと精力的に仕事をする竹内さん。
この半年間、大森俊三さんもきっと教えがいがあったことでしょう。
浄法寺は、天台寺と漆以外は、田んぼと素朴な人々、そして魂が消えそうなほど透明な星空しかないような町です。
そんな小さな見知らぬ町へ、まだ肌寒い6月の初夏からやって来て、年末の雪まで見てから、やっと奥さんと小さなお子さんと出発前に生まれた赤ちゃんの待つ長野に戻るのですから、とても一言ではいえないような感慨があると思います。

竹内さんは、明日家に帰るそうですが…
ほんとうに「おつかれさま」でした。


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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) |   竹内さん研修報告(2007年)

2007年12月04日

■工房のネコ3匹、大騒ぎ。

今日は、ひさびさに朝からお天気のいい日でした。晴れ
そのせいか、私もネコさんもごきげん…! ちょっと今日は工房の猫たちの様子を撮ってみました。

今、一番乗っているのはうり坊。
うちになじんでから、もう花が開いたようです。
12/4うり坊1
去勢手術をしてから、思いっきり子供返り。^_^;  毎日、悪いことばかりしていて人間も猫も引いてます。笑
もうあり余るエネルギーと筋肉をたぎらせて、暴れまくりです。(特に夜)

「あっ!ねずみだ!」
12/4うり坊2
ばびゅーん!
 風になったうり坊。


ねずみが大好き。スリッパとねずみの組み合わせが最高。
12/4うり坊3
時々、私のスリッパを奪って部屋の端から端までモップがけします。(たまにねずみ持参)

バッド(下向き矢印)イマジネーションが湧くと激しく遊びます。(コマ送り)
12/4うり坊4
…うり坊の脳内には、ねずみを追う強烈なイメージがわき上がっているらしいです。でも激しすぎ…。
うり坊は体力と筋力がものすごく、しかも持久力があります。(反射も良い)うちで飼ったネコの中で最大です。野良時代や放浪期間に役立った、うり坊の頑強な肉体です。

うり坊の最大の理解者でもあり、
被害者?のミルミルちゃん。(体力なし)
12/4ミルミル
ノラ時代のうり坊とは仲良しだったんですが…
今はもう、うり坊の体力と
大はしゃぎぶりに耐えれません。


朝の一コマ。
12/4うり坊に襲われるミル
ふぎゃぎゃっ!!(ミル)


さらに首根っこをうり坊に食いつかれて…
12/4うり坊に襲われるミル2
顔面を激しく猫キック!!です。「う〜〜〜っむかっ(怒り)

…ミルミルがこんなに容赦なくやられるのは、兄猫にぃーの時以来じゃないでしょうか。ミルにとっては、デジャヴかもしれません。

そんなうり坊が、とことん気に喰わないむぎ君。バッド(下向き矢印)
(体力はぜんぜんなし)
12/4むぎとうり坊
うり坊の存在を男のプライドが許しません。
うり坊が視界に入るたび、うり坊が1メートル圏内に入るたび、むぎ君の牽制が入ります。

今まで温室の花のごとく育ってきたむぎ君ですが(こんなふうに)今はそうはいきません!
うり坊という強烈なキャラのライバルが現れ、むぎ君は戦々恐々。どう見ても、猫としてのスペックはうり坊の方が断然上なのです。
しかも、まだ成長中のうり坊。体重もうちに来て1キロも増えました。一時期、激太りしたうり坊ですが、その後、骨格が伸びてもとのバランスを取り戻したのです。
もう、うり坊には驚かされっぱなしです…がく〜(落胆した顔)



今まで、苦労をぜんぜんしていなかったむぎ君ですが…。
ジト目になりながら、むぎ君の苦悩はこれからも続きます。
12/4むぎ君
あいつはずっとここに住むのかにぃー?(むぎ君)



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posted by 宮崎佐和子 at 20:34| Comment(6) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2007年12月03日

■和うるし作品「孫椀」

12/3孫椀
「孫椀」2003年頃制作 Kazuaki Matsumoto
漆/岩手県産うるし 木地/ケヤキ


小ぶりのお椀でお子さん用に作ったものですが、上に向かって開いた形が可愛らしくて、女性や年配の方もよく使ってくださいます。
これも、漆器というより陶器に多い形ですね。
高台はぎりぎりまで小さくなっていますが、意外と手がかりは悪くありません。
この時に付けた模様も当時独特のもので、この半艶消しのぐあいも当時の漆の表情だなあ、とつくづく思います。(手法じたいは、「夕日」と同じやり方で、極薄でベンガラ漆・生漆をランダムに重ねてこの表情を作っています)

12/3孫椀2
(色違いの孫椀、こちらは溜め塗り)
大きさはこんな感じです。


そういえば、上の孫椀の乗っている印象的な木目の台ですが、これは松本が天然杉に大森俊三さんの漆を存分に塗った、ちょっとぜいたくな?卓です。(松本は漆を湯水のごとくたっぷり塗るのが大好きなのです…あせあせ(飛び散る汗)
長さが180センチほどの卓ですが、漆をなんと約3キロも使っています)
漆のうつわにしっくり合うので、よく撮影に使っていました。


posted by 宮崎佐和子 at 22:20| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品

2007年12月02日

■マダ(シナ)の木の皮の花器作り。

長野県から送っていただいたマダ(シナ)の木。
先月の半ばに、ゆでで皮むきをして十分乾燥させ、先日いくつかをまたしっかりゆでて型に入れたのですが…。その型となるパイプに巻く作業の写真が撮れませんでした。(-_- )
先日の晩、また松本がその作業をするというので、待っていたのです。
しかし「まだ温度が十分上がってない…」とかなんとかで、結局その作業をしたのは深夜。私、すごく眠いんですけど…!?たらーっ(汗)


アツアツにゆであがったマダの皮。
湯気がもうもうとして、ボイルしたジャガイモみたいです。
12/1マダの皮1
12/1マダの皮2
巻いた時の「つなぎ目」の処理。
切り出しで、端を削って合せやすくします。
(とにかく熱いので、軍手は欠かせません)


さて、次は型となるパイプの巻き付けですが…。
それを外でやるというのです。そ、外かあ〜あせあせ(飛び散る汗) 外、真っ暗だし寒いし…(それに眠いし)まだ皮は残っているので、巻き付けの写真は、後日ということにしました。すみません…。


さて、翌日です。
12/1マダの皮3
ワイヤーでしっかり巻き付けたマダの皮。

かっちりと固く巻かないといけないらしく、さすがの松本もいくつか巻くと手がしびれていました。
皮の端を削って、形に添って重なりあうようにしています。

12/1マダの皮4
こちらはちょっと大きいのです。
(下のものは二重巻きになってます)


これらの皮は、ストーブの上に一斗缶を乗せて、次々と茹でているんですが、温度が上がるのに時間がかかるのでゆっくりゆっくりすすでいます。
型抜きしたのも、早く見たいなあ…。^^



posted by 宮崎佐和子 at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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