2007年12月03日

■和うるし作品「孫椀」

12/3孫椀
「孫椀」2003年頃制作 Kazuaki Matsumoto
漆/岩手県産うるし 木地/ケヤキ


小ぶりのお椀でお子さん用に作ったものですが、上に向かって開いた形が可愛らしくて、女性や年配の方もよく使ってくださいます。
これも、漆器というより陶器に多い形ですね。
高台はぎりぎりまで小さくなっていますが、意外と手がかりは悪くありません。
この時に付けた模様も当時独特のもので、この半艶消しのぐあいも当時の漆の表情だなあ、とつくづく思います。(手法じたいは、「夕日」と同じやり方で、極薄でベンガラ漆・生漆をランダムに重ねてこの表情を作っています)

12/3孫椀2
(色違いの孫椀、こちらは溜め塗り)
大きさはこんな感じです。


そういえば、上の孫椀の乗っている印象的な木目の台ですが、これは松本が天然杉に大森俊三さんの漆を存分に塗った、ちょっとぜいたくな?卓です。(松本は漆を湯水のごとくたっぷり塗るのが大好きなのです…あせあせ(飛び散る汗)
長さが180センチほどの卓ですが、漆をなんと約3キロも使っています)
漆のうつわにしっくり合うので、よく撮影に使っていました。


posted by 宮崎佐和子 at 22:20| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品
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