2008年05月31日

■「中国の危ない食品/周勍 著」

中国の危ない食品


原題「民以何食為天」。
流行に便乗した、ただの告発本、糾弾本なのかしらと、手に取った時は思ったのですが…。
なんのその、一筋縄でいかない経歴を持つ著者の、文字通り命がけのルポです。
薬品漬けの食料生産現場、おそろしく不衛生な調理状況。塩や油でさえ信じられないものを使う、ぞっとする暗部を著者の執拗な目が追います。
なぜ、このような状況なのでしょうか。
周氏は、「役人の汚職と、強権がもたらした人々の底知れぬ不安」にあるといいます。貧しい人々は不安の中を生きなければならず、最低線を保つことができない。
「中国人がいま食べているのはゴミ、そして受けて来た教育、心の糧さえもゴミ」と言い切る著者は、中国はかつてのローマ帝国のように滅びるかもしれないと危惧します。

これらのことが本当だとしても、日本の私たちは「中国食品さえ食べなければ大丈夫」と思えるでしょうか。
人の作り出した構図の原型は、国境は問わないのではないでしょうか。似たような危険は、もっと身近にもありそうです…。

これは「段ボール肉まん」「毒餃子」事件以前に書かれたものですが、
日本の読者のため、昨年北京で行われたという訳者 廖建龍氏によるインタビューもなまなましいのです。(食品問題を世界に知らしめ、『やらせ』ということで幕引きをした『段ボール肉まん事件』も決してやらせでない、とインタビューで著者は語ります)

ほか、本著は中国のことわざや俗語(「女媧補天」「透支」「開門七件事」など)が多数引用されて、たいへん興味深いです。(原題の「民以何食為天」も俗語の「民以食為天」をもじったもの)
はたして中国は「天を繕う」ことができるのでしょうか。
家族や友人が続々とガンに倒れているという中、その答えを模索する周氏の姿に、あまりにも複雑な中国という大国の一側面をかいま見ることができた気がします。
2006年ユリシーズ国際ルポルタージュ文学賞。

※2007年 草思社発行


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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ BOOK

■本間さんが浄法寺入りします。

日本漆掻き技術保存会の長期研修生の一人、本間健司さんから、明日より岩手へ向けて発つとのお知らせがありました。
漆掻きを教えてくださるのは、これまたベテランの佐藤春雄さんです。(そういえば佐藤さんは、去年、短期研修に行ったmaさんの先生でしたね。^^)

楽しみですね〜。
本間さん、日本産漆の未来のため?気をつけて行ってきて下さい。ムード


posted by 宮崎佐和子 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) |   本間さん研修報告(2008年)

2008年05月30日

■しっぽがタヌキみたいになったむぎ君。

今日の工房のネコさんです。

バッド(下向き矢印)むぎ君が大興奮していました!
5/30しっぽがタヌキになったむぎ君

5/30タヌキのしっぽ?
シッポがこんなにふくらんで…あせあせ(飛び散る汗)
(背中の毛も逆立っていますね)


むぎ君がこんなに興奮しているのは、うり坊が原因です。
何がきっかけなのか分かりませんが、最近激しく追いかけっこをしています。
むぎがうりを追いかけていることもあるし、なんとその逆もあるんです。追っかけっこが始まると、この二匹が床の上を横滑りしながら、家の中を全力でぐるぐる回ります!

こんな二匹ですが、以前のように険悪ムードじゃないんです。
(なんだか楽しそうに見えるのは気のせい…?)
むぎ君は、内ネコのうえに運動嫌いなので、これが唯一の運動です。追っかけっこのときはイキイキしてます。

バッド(下向き矢印)のびのびのうり坊。
5/30うり坊
だんだん気温が上がってきたので…。
ネコさんたちもラフな姿勢でくつろぐようになりました。もっと暑くなるとカゴで寝なくなると思います。

それでも朝夕は冷えますね。
(外の作業場の室に塗り物が入っているときは、夜ストーブつけていることも)


posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2008年05月29日

■漆のフリーカップとトマトと大豆の煮込み。

さて、私たちはトマトが大好き。
常に台所にはトマト缶をずらっと並べています。(トマト缶が切れると落ち着かなくなります。
きのう、実家からもらったキャベツとか野菜をいっぱい使って、トマトと大豆の煮込み(ほとんどスープ)を作ったので、写真を撮りました。

フリーカップ
(↑クリックで拡大します)
使ったのはフリーカップ 濃溜です。
いただきもののパンの薄切りを添えて。

フリーカップ
隠し味にアンチョビが入ってます。お鍋にいっぱい作ったんですが、あっという間に無くなってしまいました。あせあせ(飛び散る汗)
トマトってどんな食材にでも合いますね。
これから夏野菜の季節になるので、楽しみです。




posted by 宮崎佐和子 at 20:07| Comment(4) | TrackBack(0) |   今日の漆フリーカップ

2008年05月28日

■久しぶりの布張りです。

工房は来月の東京展の準備をはじめ、いろいろな仕事を平行して進めています。
今、ちょっと大きな仕事、内装が入っているところ。
この春に準備した離れの作業場がさっそく活躍してくれています。

バッド(下向き矢印)数年ぶりに?布着せの仕事をしました。
5/28

この木地は、本堅地の工程ですすめていきます。
(もちろん、布着せに使うのもぜーんぶ日本産漆です… けっこう量が入りました)

バッド(下向き矢印)糊漆で貼った麻布の耳を切り落としています。
5/28
5/28
刃物は、鑿を使っています。
以前は、こうした仕事は彫刻刀を使っていたんですが… 彫刻刀は安定がよくなくて、耳以外のとこまで削る事が時々ありました。
この鑿だと調子いいみたいです。
(松本も嬉しそうに刃を研ぎまくっていました)

このあと、目すり、地の粉…と本堅地の工程が続きます。


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posted by 宮崎佐和子 at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

■梅雨入りしました。

四国は梅雨入りしたそうですね。雨
午後から曇って、夕方からしとしとした雨が降り出しました。

バッド(下向き矢印)今年の子ツバメさんがいました!
5/28子ツバメ
兄弟仲良く並んで、かわいいです。ムード
(一緒に写っているのは漆の木)

もうだいぶ前から梅雨の雰囲気がありました。
香川県は、この時期にしっかり雨が降ってくれないと、後が大変です。いい雨が続きますように。


おまけ。
二階の仕事部屋から見たミルミル。
ここにも漆の木が植わっています。
5/28漆の木とミルミル

外でいても、ミルはこの部屋に私がいるのを知っているようです。お昼に「みゃー」と鳴いて呼んでいました。
実は昨晩、ちょっとした事件?があったんです。
たまたま情緒不安定だったミルに私が触ってしまい、手を引っ掻かれて、まあまあな傷を作ってしまいまして…たらーっ(汗)
「あっ」と思った時には、血がたらたらと落ちていました。(左手だからまだ良かったんですが)
ふだんはそんなことはないのですが、この日は松本が新しい掃除機を作業場用に買って来て、それを出してセッティングしたりとばたばたしていたんで、神経質なミルはきっと緊張していたんだと思います。
私もうかつだったわけです。(でも指は痛い…)
それ以来、ミルに冷たくしています。笑
彼女が悪いわけではないんですが…。
ちょっと寂しそうにするミルも、またかわいいです。


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posted by 宮崎佐和子 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) |   漆の木の住人

2008年05月27日

■勢力の移行?

昨晩の出来事ですが…。

ネコのむぎ君の様子がおかしかったので、二人で『??』と思っていました。

5/27ミルとうり坊
そわそわするむぎ君。

いつもならこの時間は『マイ籠』の中で夢うつつ、というのがむぎ君の日課なのですが、気ぜわし気にウロウロ、私たちに甘えて来るという落ち着きのなさ。
「へ〜どうしたんだろ」と思っていたら…。

原因が分かりました!

バッド(下向き矢印)むぎ君の挙動不審の理由はコレでした。
5/27ミルとうり坊
ミルとうり坊が一つカゴだったんですね〜
仲良くスヤスヤ眠い(睡眠) 眠っています。

バッド(下向き矢印)うり坊のまわした腕がおじさんぽいです。笑
5/27ミルとうり坊

これには私もびっくりしましたexclamation
ちょっと嬉しかったですね… 
むぎ君とは、むぎが小さい時からくっついてよく眠っていたミルですが、うり坊とはそうはいかなかったんです。
うり坊がうちに来て8ヶ月。
いまだにどこか「よそもの」っぽさを残していたうり坊も、ここまでミルと仲良くなれたなんて、いいことです。
そして、銀トラのうり坊と一緒に眠るミルミルは、兄ネコといる時とそっくりです。

5/27ミルとうり坊
よかったね〜、うっちゃん。


…さて、かわいそうなのはむぎ君。
お姉さん代わりだったミルミルを、うり坊にとられた?ような気持ちでいっぱいなんでしょうね。あせあせ(飛び散る汗)
ネコもけっこう複雑な感情をあらわにするもんだなあ、とちょっと可愛く思いました。


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posted by 宮崎佐和子 at 19:12| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2008年05月26日

■ウルシの実がみのりつつあります。

この5/15に、ウルシの花が咲いたとお知らせして、今年はウルシの花をゆっくりを楽しむ事ができました。
ついでに雄花と雌花の比較もしてみて、なんだか妙なお花見?になったのですが…。あれから10日間。

バッド(下向き矢印)雌花たちはもう実を結んでいるんですよ。
  (拡大します)
5/26ウルシのみ
分かりますか?緑の粒が実なんです。


バッド(下向き矢印) 一房摘んでアップにします。
5/26漆の実
この房の花の受粉は
ほぼうまくいっているみたいです。


バッド(下向き矢印)さて、そして片方の雄花さんはというと…
 役目も終えて、もう枯れてきています。(拡大します)
3/26 枯れたウルシの雄花
短い間だったけど、おつかれさま…ムード
よく見ると、葉の軸の付け根に新しい芽が出て来ていますね。


ウルシの木の季節も、もうそろそろ次のシーズンに行こうとしています。
もう葉っぱのみずみずしさは失せ、春先から出ていた葉はゴワゴワした手触りになり働き盛りの「壮年期」に移行します。
ふんだんな夏の陽光を受けてたっぷりと「仕事」をするんですね。1年で最も稼ぎ時のシーズンを待ち構えています。

さて…今日、珍しくウルシの木の動画を撮りましたexclamation
もちろん、木は動きません。笑  風にそよぐ様子とかです。
今まで写真ばかりお見せしていたんですが、小さい画面でも動画ならまた違った印象があるかと思いまして…。
大きな畑でなく、うちの小さな庭のウルシの木ですが、よろしかったら木に近づいた雰囲気、見て下さい。



…ありゃっ撮ってみて気づいたんですが、画質がかなり粗いですね。あせあせ(飛び散る汗)
なぜだろう?? ネコさんはわりとキレイに撮れたのに…。
ムービーはめったに使わないので、未だによく使いこなせません。


posted by 宮崎佐和子 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 日記

2008年05月25日

■そら豆とアマガエル。

もう何日か前になりますが…。
松本が実家で、豆数種をもらっていまして(スナックえんどう、赤えんどう、そら豆)で、ここ数日は豆づくしのメニュー。「豆祭り」でした。
豆ごはんに豆の煮付け、卵とじ、豆ピラフに豆カレー…といろんな豆料理を楽しみました。
いちばん、食べごたえがあるのはやはりそら豆ぴかぴか(新しい) 
もちろんお店でも売ってるのですが、高いんですよね…。なので「今年はまだ食べてないなあ〜」と思いながら店先で見かけても、青果のヒスイのごとく見えてしまいます。
だから、家から旬の豆をいただけるのはとってもうれしいものです。^^

バッド(下向き矢印)むきたてのそら豆を、漆の七寸皿に入れて。
5/25そら豆
5/25そら豆
ほわんとするような、優しい色と形です。

この時期は、このそら豆をかたどった可愛らしい生菓子が和菓子屋さんで出ますよね。
お茶で出されると、ほうっと見入ってしまいます。

このみずみずしいお豆が干されて炒られて、あの香ばしい炒りそら豆になるんですね。
ほんとにお豆って滋味豊かな食材だと思います。苗になる力を秘めている卵みたいなものだから、それも当然かも知れませんね。


バッド(下向き矢印)さて、お約束ですが… 笑
5/25アマガエル
ついつい思い出してしまいますよね。

梅雨入りしてから、いろんなところで見かけるアマガエルさん。
この子は、まるっとして寝ているところ(そら豆状態)を撮ろうとしたんですが、気づかれてしまいました。あせあせ(飛び散る汗)
だんだんいろんな色のカエルさんが出て来るので、とても楽しいです。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 日記

2008年05月24日

■丸重箱「つばき」

5/24つばき丸重箱
六.五寸丸重箱「つばき」2006年11月制作
Sawako Miyazaki
漆/岩手県産うるし 木地/トチ

平成18年に作った、三段重です。(拡大します)
ほか、五寸、七寸のもの、二段のものと、この年はこの手の丸重箱をたくさん仕入れてそのうちの数個を仕上げました。
よくキャンバスに描いていた使っていた絵画表現を、これはうつわに活かしたものです。モチーフの部分はかなり盛上げています。
制作している時は気づかなかったのですが、あとで、かなり讃岐的な、つまり香川県人らしい感性で作ったものと分かりました。
木地も地元で挽いたものなので、自然とそれに似つかわしいものになったのでしょうか。


↓時々、日記に制作の様子を綴ってました。

 重箱の木地の仕入れ
 重箱の木地固め
 重箱の図案考案中
 重箱の中塗り中
 重箱の作業でできた漆かぶれ
 重箱の炭研ぎ
 重箱の彩色

漆の記録はきちんと残していなかったのですが、下地・中塗りは大森清太郎さん・貴太郎さんの盛り漆が主流で、上塗りは大森俊三さんの盛り漆だったと思います。

さて、余談ですが…。
このつばきの重箱は、私のかなりのお気に入りとなりまして、とある作品展のDM写真として使っていたのですが、その一つ前の展示会で思いがけなく売れてしまって、DMに載っている看板娘がいないのはまずいと、かなりあわてて数週間でほぼ同じものを作った記憶があります。(塗り下地までしているものがあって助かりました)
けっこうきつかったですが…
同じものをもう一度作るという仕事は、いい経験になりました。


posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品
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