2008年07月19日

■阿波うるしの楽しい思い出。

先日、 阿波うるしの悲しい思い出 を書きました。
(2001年に松本が徳島県三好市山城町で漆掻きをして手に入れたマニアックな『阿波うるし』※こんな漆でしたが、地元ではあまり評価?されず落ち込んだお話でした)
でも、もちろんそんな思い出ばかりではないですよ。
嬉しかったこともいっぱいありましたexclamation

一番嬉しかったことは…。
やっぱり、徳島の方が喜んでくださったことでしょうか。

仕事を始めたのは地元の香川県でした。
でも、徳島で貴重な四国の漆を手に入れた…ということで、はじめての県外に出て行った作品展の場所は、徳島でした。
「徳島の漆をみてください!」
…と私たちも熱い思いで、行ったんですね。

7/18阿波うるし展DM
なつかしい同時のDM。うつわの作品展なのに、
写真が樹液というちょっと冒険したものでした。


そんなふうに徳島では、小さいけど素敵なギャラリーさんでお世話になりました。^^
四国放送さんや徳島新聞さんなどが、ご紹介してくださったこともあって、いろんな方が遠くから見に来られ、展示した作品たちは、阿波うるしと浄法寺うるしの両方を使っていたのですが、とても楽しんで下さったようです。
また、「地元の徳島に、こんな素敵なうるしがあることを知らなかったわ、ありがとう」と嬉しいお言葉をいろんな方に言ってくださいました。ムード

それから何度か徳島で作品展をしたのですが、とても楽しみにしていただいて、会場に入るなり「どれが、徳島のうるしを塗っているものかしら?」とおたずねになって、いとおしそうにごらんになって買われたり…というお客様の姿もよく見ました。
そんな様子を見て「ああ、ふるさとの素材って大事なんだな」とつくづく思ったものです…。

私たちもその頃には、少し漆の「見せ方」に慣れてきて、こんな素材そのまんまの出し方ではなく、うつわとして多少は楽しい塗りを工夫してお見せするようになってきました。

ほんとうにいろんなことを勉強させてもらった漆でしたよ。
これもほんの数年前のことなのですが…
この頃のことを思い出すと、すごく前のことのような、逆につい最近のことのような、不思議な気分になります。

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posted by 宮崎佐和子 at 20:31| Comment(2) | TrackBack(0) |   阿波うるしについて

2008年07月17日

■お昼寝するミルミル。

なかなか雨が降りません… 梅雨なのに。
…と思ったら、きのう梅雨空け宣言が出ていました。
ええ〜、東京から戻って以来(6/24)、ずっと雨を見ていないんですけどあせあせ(飛び散る汗) 


バッド(下向き矢印) 暑いせいでしょうか? お外専門のミルミルが最近ずっと部屋の中でお昼寝しています。(クリックで写真が拡大します)
7/17お昼寝ミルミル
気持ち良さそうだなあ…。
扇風機にあたってスヤスヤ 眠い(睡眠) です。

7/17お昼寝ミルミル
いつもは手が焼けるわがままミルですが、
やっぱり眠っているときは可愛いです。


7/17ミルの肉球
ミルの足の裏。うちの猫たちはみんな
肉球は黒っぽいです。(ピンク系ゼロ)
7/17ミルの爪
工房の猫の中で、ミルだけが爪を切らず
伸ばしているんです。なので危険度高し。

なぜミルだけが爪を伸ばしているかというと、外に出るからです。外は危険がいっぱい。
強いネコと対峙することもあるし、今まで何度も野良犬に追いかけられたことがありました。
そんな怖い事があっても、ミルはナワバリを守りに?外へ繰り出して行くのです…。


バッド(下向き矢印)そんなミルも夕方は外に出て、カナヘビさんを捕まえて遊んでいました。
7/17ミルと獲物
ミルに捕まったカナヘビさん。


こんな子です。(クリックで写真が拡大します)
7/17カナヘビさん
脱力?して投げやりな感じに…。
(カナヘビはよくこんな感じになります)

7/17カナヘビさん
一度シッポを切られて再生してる子でした。
再生したところ、ちょっと曲がってますね。

たぶん、産卵後まもないメスだと思うのですが、顔が傷あとだらけの戦歴の持ち主でした。…古い傷なので、もしかして、去年もミルにいたぶられた子なのかもしれません。(じゃ、今年もミルのあいてを? ゴメンナサイ)

…そのころ、うり坊はというと…。

7/17お昼寝うり坊
例の場所で熟睡していました…。
(シッポがくるんくるんしてましたが)


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posted by 宮崎佐和子 at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2008年07月16日

■「阿波うるし」の悲しい思い出。

先日、紹介した浄法寺うるしのお椀と阿波うるしのお椀ですが…。
この松本が自前で採った阿波うるしには『ほろ苦い思い出』がいっぱい詰まっています。

徳島県にうるし掻きに行ったのは、2001年。
松本が研修から戻った翌年でもあり、そして工房を立ち上げた年でもありました。
(阿波うるし掻きの時は、原木の手配を徳島の漆掻きさんの東さんにお世話してもらったのですが、その後木の手だてが難しくなって、一度きりだけです)
浄法寺の漆と、徳島の漆。
おもにこの産地の漆で、日本産うるしだけの工房「和うるし工房あい」の仕事を立ち上げたのですが、初期は地元の香川県を中心に活動していました。当時は工房にお客様が付いていなくて、とても生活は厳しかったです。
地盤がない、ということですね。

地元の方は応援して下さいましたが、香川県は漆のうつわは贈答品でいただいたりもらったりする、という傾向が強くて、こうした嗜好性のつよい高額なお椀などをご自分で選んで買う・使うという文化はあまり育っていないように感じます。

7/16当時の会場
初期の頃の高松での会場。(懐かしい…)


当然、日本産うるしだけのものは全く認知度はなく(ものが豊富な都会でさえそうですから)数千から数万する高額なうつわ(といっても実はすごく破格だったのですが)を、次々と買って下さるにも限界があったと思います。
その中でも、阿波うるしのお椀すこぶる不評でして…。
「ぴかぴかして嘘っぽい」「なんかニスみたい」とさんざんでした。もうやだ〜(悲しい顔)
(ごくたまには阿波うるしのタモのぐいのみをさっと見つけて買って行かれた粋な方もいましたが)
落ち込んだあまり、この美しい阿波うるしのお椀を、黒漆で塗りつぶし、お客様に好まれやすい黒い椀にして二束三文で売っていたこともありました。
いま、思うとほんとうに漆に申し訳ないことをしたなあ…と心がチクリとするのですが、工房にも漆にも全く知名度がなかったので仕方ありません。ここまで来る一つの過程だったと思うようにしています。
(ここまで書いてふと思い出しましたが、同じものをごらんになった都会の漆専門のギャラリーオーナーさんも、当時の地元のお客様と同じようなことを言われていました。『漆の椀は黒っぽくてしっとりしているもの←その多くは中国産漆のものだったりするのですが』という固定概念も関係しているのかもしれません)
もう、この松本の採った阿波うるしは使い切ってなくなっています。


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都会の百貨店さんで展示会ができるようになったのは、ごく最近です。それまでは、小さなギャラリーさんや商店街の貸し画廊さんでお世話になってなんとか続けてきましたが…。
面白いものですね。
それまでは見向きもされなかった阿波うるしのお椀が、漆に対して目が肥えた方がごらんになるようになって、「このお椀ってどうして売ってくれないのかしら」と言われることしばしばです。(※サンプル現品かぎりなのです)

本当に、不思議なものだなあと思います。

※追記。当時の会場の写真です。
7/16当時の会場2
これも懐かしいなあ…。
今はもうない高松市商店街の貸しギャラリーさんです。(三越高松店さんのすぐ近く)
いま見ると、かなり自由な展示をしています…。その代わり、搬入と飾り付けはギリギリでした。とても疲れて厳しかったけど、やっぱり楽しかったな。

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posted by 宮崎佐和子 at 20:53| Comment(2) | TrackBack(0) |   阿波うるしについて

2008年07月15日

■浄法寺漆の椀と、阿波漆の椀。

今日は、珍しいものを紹介したいと思います。
本当にちょっと変ったものです… 何かと言うと、

産地・採取者の違う漆のお椀ですexclamation
作品展会場に、サンプルとして必ず置いているものなので、来場された方は手にされているかもしれません。^^

(クリックで写真が拡大します)7_14_wan_1_.jpg
同じ材(トチ材)同じ形のお椀に、
同じ回数同じ仕事をした椀2個です。

違うのは、漆だけ。(もちろん、どちらも日本産の生漆100%です)どちらも塗りっぱなしで、漆そのままの塗膜の表情です。
これをごらんになった方(特に漆をされている方)は、非常に驚かれるんですよ。
一般のお客様は「片方が黒っぽくてすごい艶消し、片方はぴかぴかで色が全く違う」ということに驚かれます。
漆をされている方の多くは「片方の、この透明度の高い漆はいったい何だ」とびっくりされます。

ひとことで『日本産うるし』と言っても、こんなに表情に違いがあるものなんです。おもしろいと思いませんか?


バッド(下向き矢印)(クリックで写真拡大します)
7/14浄法寺漆の椀
2000年 大森俊三採取 
岩手県産 盛漆(生うるし)


これは、もと松本が自分用にごはんを食べていたお椀でした。
1年くらい、週2、3回使っていたでしょうか。あまりにもよく浄法寺漆の(というよりも大森俊三さんの)特長が出ている漆だったので、私の一存で?展示見本として昇格させました。
(松本は『ぼくのお椀が…』と悲しそうでしたがたらーっ(汗)

漆の色はよく「飴色」と表現されます。
でも、この漆はどことなく赤紫っぽい色をしているような気がします。単なる「飴色」という色表現ではあらわしにくいような感じです。
そして、こうした色味は東北の漆の特長のように思います。


バッド(下向き矢印)さて、2007年の裏目漆かきですが、この漆を採った大森俊三さんの仕事の動画です。
    ※現在はリンク切れとなっています。

なお、この浄法寺漆のお椀は、かなりの艶消しの塗り肌になっていますよね。中にこのお椀を見て「浄法寺の漆なら、必ず艶消しに塗りあがる」と早合点する方がいらっしゃいますが…。必ずしもそうとはかぎらないんです。
(ぴかぴかの艶の塗り上がりになる浄法寺漆も、中にはあります)

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バッド(下向き矢印)さて、次は注目の徳島のうるしのお椀です。
7/14阿波漆の椀
2001年 松本和明採取
徳島産 盛漆(生うるし)


正真正銘のレアものの漆です。この透明感(すり漆ではないんです、溜めです)、太陽のような黄金色。私は、この漆を見るたび、オレンジのような果実を思い出してしまいます。
こういった漆が、流通に出回ることはまずありえません。
なぜなら…
これは、松本自身が「自分好みに仕立てて採った」うるしだからです。
日本うるし掻き技術保存会の漆掻き研修から香川県に戻った翌年に、隣県の徳島県(三好郡山城町 ※阿波池田や祖谷の近く)に通って、漆掻きをしました。
メタテの時期、キズを付ける位置・形、漆掻きのタイミングなど、「最高」を求め、仕立てて採ったのです。
四国の「阿波うるし」の特長が最大限に生きていると思います。

1229徳島スかき.jpg
徳島での漆かきの様子。

これもよく早合点されるのですが「阿波うるし」だからこんな透ける金色の漆になる、というわけではないんですね。(同じ『阿波うるし』でも東官平さんの採った漆とはまったく表情が異なります)
…と、いくら説明しても納得してくれずに漆関係の方に「この漆を売ってくれ」と言われることもあったりします。(とある無形文化財の方にもそう言われ、説明しても納得してくれず。その方のいる地域は阿波うるしの苗をいろいろ手配して入手されたようです。その土地で阿波の苗を育てても、これとおなじ漆が採れるとは限らないのですが)

いろいろ物議を醸す?二つのお椀を並べて。
7/14浄法寺漆の椀と、阿波漆の椀

…改めて見ても、同じ回数だけ同じ『日本産うるし」を塗ったお椀には見えません。あせあせ(飛び散る汗)
『中国産うるし』と『日本産うるし』という対立だけで見られてしまう日本産うるし。
でも単に『日本産漆』とだけ表現されるうるしも、こんなに表情が違う、と言うことを分かりやすくお見せするために用意したサンプル椀なのですが、ちょっとした火種のもと?になることもあるのも、事実です。

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この日本産うるしの多様性も、いろいろ考えられる要素がいっぱいあって、このブログの一つの記事で説明しきれない、というのが正直なところです。(そして、今は漆関係者が目を見張ってごらんになる阿波うるしのお椀も、悲しい過去があります)
いつか、少しずつご説明していきたいと思います。


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posted by 宮崎佐和子 at 21:19| Comment(317) | TrackBack(0) |   阿波うるしについて

2008年07月14日

■ギャラリー企画展に出品のお話が…。

先日、今秋の作品展の予定が予想以上にいっぱい入っていることをお知らせしましたが… ※秋の展示会、目白押しです

いつもの工房の展示会のほかに、今回はギャラリーさんの企画展に出品のお誘いがありまして…。
松本と私、それぞれ秋に出品することになりそうですexclamation

松本は9月に京都のギャラリーさん。
私は10月に銀座のギャラリーさんです。

松本の方は、いつもの作の中から選んで「まぎわになってバタバタしないうちに」と出品リストも作ってすでにギャラリーさんに送っています。(いつになく用意周到です)

一方、私の方は…
企画の内容は和装小物と小箱なのですが、輪島を中心に8名の作家さんが参加することになっています。
お話をいただいた時は、「私が?」とちょっとビックリしましたよ。^^
和装小物を今まで本格的に手がけたことがなかったし、他の出品者の方々が若手だけど、新進気鋭の才気あふれる方たちばかりなんです。
でも、少し不安でしたが「こんなチャンスは大事にしなくては」とありがたく受けてしまいました…。
おかげでこの機会に、今まで手が伸びなかった新しい分野にチャレンジできることになりそうです。

製作期間はかなり少ないのですが、頑張りますね。ムード

また、詳しくは企画の詳細が決まってからお知らせします。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 日記

2008年07月13日

■本間さんの浄法寺の漆かきだより4

7月も半ば、いよいよ夏らしくなった漆どころの本拠地・浄法寺町。そこへうるし掻き研修に行っている本間健司さんから、今年のうるし掻きの様子のお知らせが着ましたexclamation

7/13本間さんの掻き傷
今日から七辺目です なんだか盛漆ぽくなってきました 今年はから梅雨で忙しいです
…雨ふんないかなー<7/13 本間さん>


うんうん、しっかり漆が出ています。
前回(6/30)に比べると、漆が出るようになりましたね。^^

でも今年は「から梅雨」で雨が少ないみたいです。
ちなみに、去年の長期研修生だった竹内義浩さんの近い時期(7/19)の浄法寺のうるし掻きの様子はこんな感じでした。
…去年は、曇りや雨続きでしかも寒かった(気温20度以下たらーっ(汗)なんです。うわ〜、去年は大変だったなあ。

バッド(下向き矢印)それから本間さんの『お昼ご飯』公開です。ぴかぴか(新しい)
7/13お昼ご飯
20回は食べました あきた…もうやだ〜(悲しい顔) 
あと今日から黄色い葉がかぜで落ちるようになりました <7/13 本間さん>


…ちなみに、松本がうるし掻き研修をしていたころ(※こんな感じ)のお昼ごはんは、コンビニ弁当かおにぎりだったそうです。笑 
てっきり「山のお仕事はお弁当と水筒」のイメ−ジだったんですが…、よーく考えると一人暮らしの独身の男の子が手弁当、というのは難しいですよね。


さて、これから盛り本番に入っていきます。
目が離せません。^^


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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) |   本間さん研修報告(2008年)

2008年07月12日

■漆芸研究所の後輩がきました。

今日もすごくいいお天気でした。
でも、雨、降りませんね…。

さて、今日は漆芸研究所の後輩が来て、漆でいろいろ作業していきましたよ。^^ 
たまに来てフリーカップの木地で、いろいろ遊んでもらっているんです。(カップを自分流に仕上げています)

バッド(下向き矢印)松本は、新しく削った竹の箸筒を木地固めしています。7/12漆の仕事1

7/12漆の仕事2
フリーカップは、和紙肌仕上げするみたいです。
(大福帳の紙を使って、糊漆で貼ってます)

それにしても、月日が経つのは早いもんです。
彼女たちが「日本産うるしを知りたい」と工房に初めて来た時は、みんなまだぴかぴかの1年生ぴかぴか(新しい)でした。でも、今はもう3年生。修了作品の制作や進路のことも考えなくてはいけません。
(しかも漆芸研究所の施設が、来年度から移転するので、その準備でも大忙しみたいです。いろいろ締め切りも繰り上がっているんだとかで…大変そう)
そんな古巣?の様子を聞くのもたまには楽しいです。

今日はほかにもお客様があって、けっこうにぎやかな一日でしたよ。^^


バッド(下向き矢印)さて、きょうのむぎ君です。
7/12むぎ君
キジトラのむぎ君は、3匹の中で一番暑苦しく見えます。(毛足も一番長くて濃いんですね…細かい毛並みでミッチリ生えてます)
暑苦しく見えるのは、むぎ君のせいじゃないんですが…。

7/12むぎ君
わざわざお客様に暑苦しい姿を見せにやってきます。ふらふら
え〜い、あっちにいけ〜〜ダッシュ(走り出すさま)



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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 日記

2008年07月11日

■お昼寝する場所。

今日、見慣れないものが本棚の上にありました。

バッド(下向き矢印)あれっ、でもどこかで見たような模様…?
7/11謎の物体


うり坊でした。ぴかぴか(新しい)

7/11小鳥みたいなうり坊
『…? どうかしたのか?』


本棚の上に置いたケースの上に、うり坊が気持ちよくのびていたんですね。あせあせ(飛び散る汗) 
季節ごとに、ネコさんたちは自分のお気に入りの場所を見つけてはそこでお昼寝するんですが…。
こんな天井際の高いところって暑くないんでしょうか?
そんなことは気にせず、せっせと本棚にのぼってお昼寝するうり坊です。



posted by 宮崎佐和子 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2008年07月10日

■漆を『濾す』作業。

さて、漆の仕事に欠かせないものの一つに「濾す」作業があります。これはとても大事な仕事で、漆液の中の微細な異物を取り、そして、『濾す』ことで漆液の成分を均一化させる作用もあります。

この『漆濾し』のやり方は、濾す漆の用途によっても違います。木地固めに使う漆、中塗り用の漆、そして上塗り用の漆では、方法やその気遣いの仕方がかなり異なってきます。
…特に上塗り用の漆を濾す時は、細心の注意を払って、慎重に仕事をします。

さて、うちの工房の『漆濾し』の写真を撮っていたものがあるので、ちょっとご紹介したいと思います。

※今回の写真はすべてクリックで拡大します。


バッド(下向き矢印)今から濾す漆です。もちろん日本産ですが、ちょっと変った漆で、大森俊三さんの山で採った枝漆なんです。
7/10漆濾し

この漆は、今から濾しますが、木地固めに使います。
「枝漆」というのは、漆掻きの本当の最後の最後に採る、残り汁みたいなものなんです。
でも、名人の手によって、ていねいな仕事で採られたこの「枝漆」はどこに出しても恥ずかしくない、かなり良い漆だと思います。

バッド(下向き矢印)さて、松本の濾し方はちょっと独特だと思います。
7/10漆濾し2

渋濾し紙2枚で2回、濾します。
2枚の濾し紙を茶碗に重ねて置き、その中に漆を落し入れます。
そして、まずは上の1枚の濾し紙だけで漆を包みこみます。(松本は、漆濾しの時は『鉗子』を使っています)

バッド(下向き矢印)1回目の漆濾しです。
7/10漆濾し3

力をかけて絞らなくても、漆の重みですーっと落ちていきます。
7/10漆濾し4


バッド(下向き矢印)濾し終えたら、下に残っている2枚目の濾し紙の出番。
7/10漆濾し5

2枚目濾し紙の上には、1枚目で濾した漆が溜まっています。
これを2枚目の濾し紙で再度包んで、同様に濾します。

バッド(下向き矢印) それにしても美味しそうな?カラメル色。
 正直言って、枝漆には見えません…裏目漆みたいです。
7/10ウルシ濾し6

濾し紙の微細な目を通して、中の漆がいろんな表情を見せながらわき出して落ちていきます。すーっと吸い寄せられるように漆が落ちて行くさまは、なんだか不思議な気分です。

それにしても、学生時代に中国産漆を濾す時は、本当に大仕事でした。べたべたの漆を灯油で薄めて、そこそこの硬さに調節してから濾すのですが…。
ほんとうに、水あめかタールのように重い漆で、濾し紙に入れてもなかなか落ちず、ものすごく時間がかかったりしました。(あと、そうじも大変でした)
それを思うと、同じ漆を使っているはずなのに、この軽やかさはなんだろう?と今でも思い出して不思議になることがあります。

バッド(下向き矢印)…ちなみに、この枝漆で木地固めした椀です。
6/5木地固め
(この山で採った枝漆は、あっexclamationと言う間に使い切ってしまいました。…だって、使うの気持ちいいんだもん by松本)
つい去年のことですが、この枝漆はもういつ使えるかどうか分かりません…。あせあせ(飛び散る汗) この山で採る枝漆は、とても重労働なのです。だから、無理に欲しいとは、言えないんですよね。

また、こんなマイルドな漆で楽しい木地固め、したいです。ムード

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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(11) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2008年07月09日

■工房の黒猫、ミルミル。

今日は、昨日よりは涼しかったです。霧霧霧霧
なぜでしょう…。あまり湿度が高くなかったから?
過ごしやすいのはいいけれどまだ梅雨時なので、渇水に悩まされる香川県民としては、もっと雨がほしいところです。


さて、今日は工房の3匹のネコのうちの1匹、ミルミルを珍しく撮ったのでアップしようと思います。^^

バッド(下向き矢印)お外に出たい!のミルミル。玄関で待ってます。
7/8ミルミル
開けてくれるまで、待ってます。

ミルミルは、三匹の中で一番年長です。(今月で5才になります) なのに、一番体が小さくてガリガリなんですよね…。なかなか太りません。

バッド(下向き矢印)ミルはよくこんな表情をします。(クリックで拡大します)
7/8ミルのアップ
ちょっとすねモード?。
彼女は、飼い主に対する要求が高いのであせあせ(飛び散る汗)実はなかなか扱いが大変な子です。
出たい時に出たいし、入りたい時に入りたいし、お出かけから戻ったら必ず美味しいもの(にぼしor缶詰)を食べたいし、一番優しくしてもらいたいし… と常に飼い主に高度な要求をしているんです…。ふらふら

もちろん、ミルにそんなに手をかけてやれるわけもなく、ほとんど放ったらかしているんですけどね。^_^;  でも、あまり放っとくと、どくれて(※讃岐弁→すねる、の強化版)とんでもない『大爆発』を起こすので、ほどほどに要求をきいてやるようにします。

しかしあんまりひどいと「まるで、みかじめ料を要求する○○○がうちにいるようだ…」と松本と話すこと、しばしばです。
シャム系統のネコは、カンが強いというかそんな傾向があるようです。
ミルはアメショ純血の父親とシャム雑種の母親との子なのですが、母ネコにそっくりなんです。

バッド(下向き矢印)そんな極道ネコ?のミルちゃん。(クリックで拡大します)
7/8お外のミル
犬走りの上で転がるのが好きです。(うり坊が野良猫だった時に、ここによく遊びにきてました。※野良猫うり坊

(これもクリックで拡大します)
7/8お外のミルのアップ
…それにしても、黒猫を撮るのは難しいです〜。
まず、ピントが合わないし(しかも合っているか分からない)ちょっと暗いと全然写らないし、ちょっと明るいと逆にとんでしまうし… もっといいカメラでバシッと撮らないときれいに写らないのでしょうね。


バッド(下向き矢印)暴れるので、押さえ込んで撮ったむぎ君。
7/8むぎ君
トラネコは、撮るのがラクですexclamation
とくにむぎ君は、動作も鈍い?のでいい被写体です。笑(で、自然にむぎとうり坊の写真ばかりになっていくのです…)

それはさておき…。
ミルが情緒不安定なのは、たぶん、最近ミルのナワバリに、強そうなオスネコがやって来るようになったからです。
毛の長い白っぽいネコなんですが、なかなか図太そうな奴です。

ネコの世界も大変そうですよ…。がく〜(落胆した顔)


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posted by 宮崎佐和子 at 22:07| Comment(7) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ
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