
「竹筒のお箸入れ」2008年6月制作
木地固め/2007年 岩手県 大森清太郎の盛漆 (生)
すり漆(4回)/2007年 岩手県 大森清太郎の盛漆 (生)
中塗り/溜め・2006年 岩手県 大森俊三の裏目漆 (精製)
黒・2006年 岩手県 大森俊三の盛漆掻 (精製)
銀彩等/2006年 岩手県 大森貴太郎の末漆 (生)
上塗り(拭き漆仕上げ)/2007年 岩手県 大森清太郎の盛漆 (生)
木 地/マダケ
竹を削って作った、箸入れたちです。
いろんな模様を描いて、個性豊かにしました。

携帯の箸入れとして使うことができるのですね。
さっとバッグからこんな筒が出せると、なんだか素敵です。

この箸筒たちを作るために、たくさんの竹を切りそして削って、たくさんの片身パーツを用意します。
そして、塗り込みをするために「カップリング」を行うのですね…。
天然の竹なので、もちろん断面の形も太さも節と節との間もばらばらで、同じものがありません。そのさまざまな片身どうしを合わせて、形・合わせた時の長さがぴったりの「相手」をみつけてやるのです。
これがなかなか難しく、ちゃんと「結婚相手」が見つかるのは半分強、といったところでしょうか。
漆作業を進める段階でも、途中の検品ではねられたりと、最後に絵付けまでして完成するのは、かなり少なくなってしまいます


…さて、「お箸入れ」として作ったこの竹筒、お客様から意外な需要?がありました。
それは、「お線香入れ」なんですね。
お線香を持ち歩く、気の利いたいれものは意外とないんだそうです。(なるほど…)
また、さらにお客様から「この箸入れを包む袋があった方がいい」という声をいただいて、保多織さんで袋も作ってもらうことにしました。^^
工房で作り始めて、まだ間もないこのお箸入れですが…。
さまざまなご意見をいただいて、進化しています。