形や大きさはいわゆる合鹿椀に近く、古い椀から形をうつしたものです。たっぷり入る大きなお椀というのは使い出があって、かなり重宝しています。


この大椀は、朝お粥をいただく時によく使います。
ほか、うどんだったりちょっとした丼ものだったり。具がたっぷりの汁物に使うのも好きです。
何かと便利だったりするので出張先に持って行くことも…。
このお椀があると「なんでも食べられる」と思えて、ちょっと安心するんですね。


小さいカップですが、意外と容量がありますよ。(計ると312cc入りました)
このフリーカップと比較すると…。

大椀の方は、725ccの容量がありました。

まったく大きさが違います。
(クリックで写真拡大します)

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たっぷり入るお椀などのうつわは、使いたいと思ってらっしゃる方もたくさんおいでになると思います。
ただ、問題はといえば…。
かなり高価になることでしょうか。
木のうつわは、ほんの少しサイズが大きくなると、うんと価格がアップします。材料代が違うんですね。
木という大きさの制限が大きい素材を使うので仕方がないのですが。
土ものだと、かなり素材を自由に形作って余すところなく使えますが、木の場合は、そうはいきません。
私も研究生時代はそれがぴんとこなかったのですが、朱文筵工房さんで材からお椀の木地を取る様子を見せてもらって、やっとそれが分かりました。「わ!こんな大きな材から、たったこれだけのお椀しか取れないんだ

木と漆のお椀は、それだけで贅沢なものですね。

使っているもう一つの大椀。
朱溜で、また雰囲気が違います。
朱溜で、また雰囲気が違います。