遅くなりましたが、京都で買った琥珀のレポです。^^
先月、高島屋京都店で作品展があった時に、高島屋さんで「この道ひとすじ 日本の伝統展」を開催されていました。
以前から気になっていた、岩手の「
久慈琥珀」さんも出展されていたので、琥珀が大好きな私はそのブースに行って、いろんな琥珀を販売員のお兄さんに見せてもらいました。
琥珀の可愛いピアスが欲しくて前から探していたんですが、今回は「国産琥珀がある」というので、その中からピアスを選んで買いました。


「久慈琥珀」さんの箱です。

ピアスと一緒にペントップも買っていたんですね。
どちらも、岩手産の琥珀ということで出していただいた中から選びました。

琥珀のピアスのアップです。


かなり赤みの強いお色です。きれいです。
去年、同会場で見せてもらった国産琥珀とはぜんぜん色が違いました。(去年見た琥珀は、白っぽくてぼやっとした色でした)
透明度も高いし…。こういったアクセサリーは金具が肝だったりするのですが、ピアスはつくりのよい金具(K18)を使われていると思いました。

ピアス着用の様子。
軽くてなじみがよく、もうお気に入り。
琥珀は、そんなに持っていないけど好きです。
樹木の樹脂の化石、ということもあって、手触りや重み、質感が、漆にすごくよく似ているんです。
そんなこともあって、よけいいとおしくなります。

琥珀は柔らかい素材ということもあり、熱で溶かして再加工ができるので哀しいかな古来からまがいものの多いジュエリーでもあります。
ロシアや東ヨーロッパ(バルト海沿岸)、ドミニカが主な産出国ですが、産出の大半が工業用でジュエリーにできるような美しいものはごくわずかだそう。
日本では、岩手県久慈市で国産琥珀の産出があります。
日本生まれの琥珀って…なんだか素敵じゃないですか。(ただ産出量が少ないせいか、久慈琥珀さんのお店で売っている琥珀の大半は外国の琥珀です)

バルト海沿岸部産出のグリーンアンバーとの比較。

年代と産地、木の種類の違う琥珀です。
この大きいルースは、コレクションアンバーで私のお気に入りなんす。^^
現地の産地の鉱山と直接取引をしているインターナショナルアンバー協会会員の支部がある正規店で購入したもので、このフレッシュな美しい光にすっかり魅せられてしまいました。

裏面には黒い皮がついています。
正規品のコレクションアンバーは、原石の皮を残すのが一般的になっており、これがまがいものの琥珀と明らかな差別化になっているんだそうです。
でも、この手法は日本では一般的じゃないそうで… この久慈琥珀さんの琥珀もきれいに磨き切っていますね。
…と、琥珀を出して見ていると、そこに松本がやってきました。
そして久慈琥珀さんの琥珀のピアス&ペントップを見て、
「あれ?どこで買ったの、その再生琥珀?」というではありませんか

私「ええっ何いうの、これは岩手産琥珀でお店のお兄さんと一緒に選んだんだよ」
松「そうなの? 吉見百穴で
勾玉作りした時に買った、キットの再生琥珀に似ていると思ったからてっきり同じようなものかと…」
な、なんてことを言うのでしょう。

これが、同じく久慈琥珀博物館(久慈琥珀さん)の再生琥珀。

体験学習のキットとして1000円で買いました。
しっかり「再生琥珀」と明記されています。

左が、松本が磨いた再生琥珀のキットの勾玉です。
当時は「う〜ん、キレイだなあ。練り物でもあなどれないな」なんて言っていたんですが…。(黒い『斑』の入り方はいろいろでした)
…だんだん、なんだかとても気になってきましたよ。

どうしても気になって、久慈琥珀さんにお電話でお尋ねしたのですが「練りでもないし、ちゃんと無垢の日本産の琥珀ですよ」とお返事をいただきました。
よかった、ちょっと安心しました。
でも、不思議ですね。
もし、中身が100%の国産琥珀だとしても、練り物(半端の琥珀を溶かして大きく成形した琥珀)だとなんだかしっくりこない…ということに改めて気づきました。
やっぱり、生まれたままの無垢の石をカットしたものであってほしい、むやみに人の手が加わったものでないものでほしい…。
こうした気持ちって、なんなのでしょうね。
やはり、実用品というよりも嗜好品、夢を持って接したいものだからでしょうか。
このことがあって、以前とは違った視点で、琥珀に興味がわいてきました。
いろいろもっと知りたいなあ…。面白そうです。
そういえば「もし、気になるのでしたら」と久慈琥珀さんが、鑑定機関を教えて下さいました。
わっそんなことも出来るんですね。なんだか楽しそう。
気になる琥珀たちを鑑定に出して、いつか診てもらおうかな、と思っています。^^