


今まで何度も書いてきましたが…。
漆を採るウルシノキは、実はあまり紅葉しません。山で真っ赤に紅葉する木や観賞用の深紅になる庭木(主にハゼ)とはまた種類がちがうのですね。(同じウルシ科ではあります)
ウルシノキの葉っぱは、まれに赤くなったりする葉が混じることはありますが、めったにないですねえ。
たいていは茶色の混じった黄葉です。
あんまりキレイじゃありません。
※ウルシとハゼの葉のちがい
↑これをごらんになっても、そうとう違うと思います。なので、野山に真っ赤な葉の木がたくさんあるのを見て「なんだ、ウルシの木っていっぱいあるじゃん」と思うの、実はある意味あってますがある意味ちがうともいえます。
同じウルシ科のハゼたちは生命力旺盛でどんどん自生し、秋は真っ赤に美しく紅葉し、そして近づく人をかぶれさせます。
しかし同じウルシ科でも、樹液を出すウルシノキは…。人の手で殖やして育てているもので、秋になっても美しい色にならず、そして木を傷つける人をかぶれさせます。
でも…一般の方にとっては、かぶれる、という点では同じですね。^_^;;


こんな色合いになると、落葉まぢかです。
さて、このころの季節の漆の木は、秋の進行度が木によってまちまちなんです。かなり差があるんですよ。




この木だけを見ると、まだまだ夏の気配が残っているみたいに感じちゃいますね。

でもどれも、同じ敷地(工房の庭)に植わっている漆の木なんですよ。(年や産地や殖やし方は違いますが)
漆の葉っぱの色の変化は、けっしてそんなにきれいなものではありません。でも、よく見るとなかなか味わいがあったりします。



とっても目立っています。この2、3枚だけが特別赤いです。夕陽に透けて、ちょっと不思議な感じもします。^^
これから漆の木は、冬が近づくにつれてどんどん葉が落ちていきます。葉っぱの1年はとても短いですねえ。
さて、後日談ですが… 10/2の日記漆の木と秋の虫たち。
で、出産まぢかのママカマキリを見つけたと書きましたが…。
このママカマ、ぶじ出産していたんですよ。


卵を産んで、身体がスッキリしたママカマさんです。
…しかし、その出産した「場所」が疑問に感じる所なんです。


彼女がいたのは、野外の流し台の近辺だったんですが、体力が無かったのかずっとそのあたりをウロウロしていました。
そして、ついに決心して産みつけたのが、その流し台に置いていたタワシだったんですね…。
う〜ん、熟考の末の選択なのか、それともやむなくそこになっちゃったのかはわかりません。

さて、ひそかにまだ水不足が継続していた四国ですが、やっとまとまった降水があって早明浦ダムの貯水が40%台になりました。
でも今年はちっとも台風が来ないので、少し心配ですね。去年みたいに「冬渇水」もあり得そうです。
ダムの貯水率は、工房の通帳の貯水率と連動しているような気がして?いつもとっても気になります。
当たり前のことのようですが、きれいで安全なお水がふんだんにあるというのはありがたいことですね。