2009年01月14日

■制作中のものをちょっとご紹介。

今日の午後は、地元紙の方が工房に取材に来られました。ムード 取材の方が帰られて、気がつくと外は真っ暗です。
なかなか日が長くなりませんね‥ 寒い日が続いているし、春が待ち遠しいです。

さて、今月末に今年最初の作品展が、梅田の阪急百貨店さんであります。品切れの作がたくさんあるので、昨年末から作り足しをしているんですよ。

1/14制作中のうつわ
めんぱのお弁当箱も品薄‥。孫椀(小さめのお椀)
も新しく仕上げないと、ほとんどないんです。


バッド(下向き矢印)銀彩の作業中のお椀たち。
1/14制作中のうつわ2
一個ずつ柄が違うんですよ。
作ってて楽しいものの一つです。

フリーカップも銀彩をしているのがあります。(可愛いですよ)年末の催事で、本当に在庫ゼロになってしまったフリーカップですが‥。幸いなことに、中塗りまで仕上げている木地がいくらかあったので、それを仕上げて今回出します。
そんなに数は多くないですが、ぜひ見てくださいね。^^


バッド(下向き矢印)オーダーいただいたお箸入れです。
1/14注文の竹筒
これももう少し‥。
早くお渡しできるようにしなくちゃ。

この竹のお箸入れ、けっこう人気のあるものの一つです。木地を作るのがちょっと手間がかかるのですが、これも作っていて楽しいです。
素材が竹、ということで木地が同じ形のものが本当に一つもありません。これが楽しさの一つなんです。
中には「うわっ、これ私が欲しい!」というような木地も見つけてしまいます。(でも、大事な木地なので自分のものにできないんですが‥)
また、それぞれの木地に合うと思う絵を付けられるのがとっても楽しいです。


posted by 宮崎佐和子 at 20:03| Comment(6) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2009年01月12日

■漆コーヒーのお味は‥?

いつもブログにコメントをくださっている、茨城の方(YUSのおのせさん)から先日「漆コーヒーの豆(種?)をいただきました。
うわっ、うれしい!!わーい(嬉しい顔)

さて、漆コーヒーとは‥?

漆の種を炒ってそれを淹れた飲み物です。
物資が少ない時代(戦時中など)はコーヒーの代用品として使われたことがあります。
今でも、漆の樹液産地で個人の嗜好品として作られていたりするんですね。そうとうマイナーなものなので市場に出回ることはほとんどないと思います。
しかし、好事家?の間では「けっこういける味」と言われてて気になっているのですが‥。さて、どうなのでしょう。

私はまだ飲んだことがないんです。
なのに松本は、4年前に日本各地の研修に行ったときに、いろいろ味わったことがあるらしいんですね‥。うらやましいです。←ということをアピールしたら茨城の方が「送ってあげる」と言ってくださいました、やった♪


バッド(下向き矢印)そうして、ちっちゃな包みが茨城からやってきました。
1/12漆珈琲


コーヒーのビンに、焙煎した漆の種を入れてくださっています。
わ、なんだかいい感じの色じゃないですか。

1/12漆珈琲2

「本当に少しだけですから、がっかりしないでくださいね!」
とのことでしたが、十分な量です。

バッド(下向き矢印)ちょっとアップで見てみます。1/12漆珈琲3
こんがりしたいい色ですね。
深炒り、けっこう好きです。

茨城の方が、茨城のウルシの木の実でお手製したものなんです。
実は松本は、この漆コーヒーをすでに飲んだことがあります。
4年前の文化庁の国内研修で茨城に行った時、神長さんという方にふるまっていただいたのです。(その後、神長さんには茨城漆の苗ではいろいろお世話になっています)
今回のこの焙煎種も同じく神長さんが作られたものです。
その時から思っていたこと。
『このコーヒーにはミルクが合う!』
そう、その時はシンプルにストレートでいただいたのですが、ぜひミルクと合わせてみたいと思ったそうです。
‥それを試す時がついにきました。

バッド(下向き矢印)生の漆の種と比較してみます。
1/12漆珈琲4
左の生の種は、浄法寺の大森さんが以前送ってくださった浄法寺のウルシの種です。右が今回いただいた、茨城の種を焙煎したもの。

さて、この種をコーヒーにするべく挽きます。

バッド(下向き矢印)てっとりばやくミキサーでやりました。
1/12漆珈琲4


バッド(下向き矢印)こんな感じでしょうか?(適当ですが‥)
1/12漆珈琲5
ミキサーの中は、香ばしい匂いでいっぱいです。
さて、いよいよ淹れましょうか。

1/12漆珈琲
ふつうのコーヒーと同じくらいの豆とお湯でいれました。
‥さてどうでしょう?
ぷーんといい香りがします。
コーヒーのような、お茶のような‥。

そうこうしている間に、松本がせっせと準備をすすめます。
そして、漆コーヒー(ストレート)&漆ラテが出来上がりました。ムード

1/12漆珈琲6
左がストレート、右がミルク入り。
ふつうのコーヒーの分量で入れると、色はかなり薄めですね。

1/12漆珈琲
『漆ラテ』もそれらしく見えますよ。


さて、いよいよ漆コーヒーをいただきましたよ。^^
う〜ん、飲んでびっくりです。

まずストレートからいただいたんですが‥。
色の薄い、コーヒーと言うよりは濃いお茶といった感じです。
しかし! 風味や味わいは意外と濃厚です。
しっている飲み物の中でいちばん近いのは、濃いめに煮出したほうじ茶でしょうか。でも、味わいはちょっと独特なものがあるんです。
へえ、これが漆の種の味なんですね!
ちょっと感慨深いものがあります。ぴかぴか(新しい)

‥では、いよいよラテの方を。

1/12漆コーヒー

う〜ん‥。
ミルク、けっこう合います。
うんとマイルドな味わいになりますが、漆の実の独特の濃い風味が、ミルクの味に負けてないんです。
ほんと風変わりですが‥ 滋味深い、ちょっとした飲み物ですよ。^^

松本がいうには、コーヒー豆と同じく漆コーヒーも焙煎の仕方とかで味はかなり変わってきて、研修中で何度か飲むことがあったけど、この茨城の神長さんお手製のものが一番焙煎がていねいで香ばしかったそうです。
樹液だけでなく、種もこんなふうに人の役に立つなんて。
ウルシって、ほんとうにおもしろいですね。

でもこれで、やっと私も念願の『漆珈琲』を味わうことができました。
おのせさん、ありがとうございます。
今度は砂糖入りで甘くしたのをいただいてみようと思います。
しかし、ウルシの芽の天ぷらにウルシスバゲティー、そしてウルシコーヒーと、どんどん深みにはまっていくような気も今さらながらしますが。;;

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漆コーヒー(漆茶)を味わえるカフェもあります。お近くにお立ち寄りの際は、試してみてはいかがでしょうか。^^
※輪島の漆カフェサロン花ぬり
※木曾くらしの工芸館内のカフェ・U-LIFE(ユーライフ)

posted by 宮崎佐和子 at 21:00| Comment(8) | TrackBack(0) |   展覧会鑑賞・イベント参加

2009年01月10日

■アラジンストーブと猫さんたち。

昨日あたりから、うんと冷えますね。ふらふら
昨晩は、ストーブを三台にして過ごしました。本当に、灯油の価格が下がってよかったです。少し前まで120円していたのが嘘のよう‥それが今は半分の60円です。
春になるまで、このままだといいのにな。

バッド(下向き矢印)そんなわけで、ストーブのまわりは猫さんのたまり場です。
1/10ねこ1
ストーブ脇の猫ベッドに入る
うり坊とミルミル。

‥最近、ミルミルは外出はほとんどしません。ずーーーっと家の中で過ごしています。寒いからか?冬場で獲物が少ないからか? 理由はわかりません。
が、猫が三匹も家の中をウロウロしていると、ときどきシッポを踏んづけたりしそうになっちゃいます。

バッド(下向き矢印)うり坊とミル、黒と銀トラの猫だんごです。
1/10ねこ2
1/10ねこ3
こんなふうによく「猫鍋」状態になって
います。(でも本当の鍋には入らない)


‥でも、こんな状態は長くは続きません。

バッド(下向き矢印)やがて目が覚めてきた猫さんたち。
1/10ねこ4
がぶっ。
1/10ねこ5-2
1/10ねこ5
ふがががががっ!

目を覚ましたうり坊が、ミルミルにじゃれついて強烈なアタック。小さい猫ベッドはバトル場になりました‥。

1/10ねこ6
『ひどいワ!やってらんない』
去っていくミル嬢。

1/10ねこ7
‥気になって、ミルの顔色をうかがううり坊でした。

このあと、この空いた猫ベッドには、すかさずむぎ君がドッシリと入りました。

仕事のため(と、人間のため)の温度管理に大活躍しているこのアラジンストーブたちですが、こうしてみると一番恩恵を受けているのは猫さんたちですね。たらーっ(汗)
まだ冷え込みが続きそうです。
しっかりとアラジンストーブには頑張ってもらおうと思います。

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posted by 宮崎佐和子 at 19:55| Comment(2) | TrackBack(2) | ■ 工房のネコ

2009年01月07日

■お嫁入りした、工房のお重箱のお正月。

お客様のところへ、昨年末に納品したお重箱
「ちゃんとお使いになれたかなあ‥」と気になって、年明けてからご様子をおうかがいしたところ、なんと写真付きでどんなお正月だったかを教えてくださいました。ムード

なかなか、お渡ししたうつわがどうなっているかを知る機会って意外とないものなのでとても嬉しく思いました。
OKをいただきましたので、ご紹介いたしますね。^^

バッド(下向き矢印)1年ほど前にご注文いただいて、やっと年末に納品したお重箱です。
1/7おせち
輪島の木地です。6寸サイズ(縦、横、高さとも約18センチ)の三段重箱になります。外黒内朱のすっきりした色の重箱です。
上塗りはもちろん、大森俊三さんの2004年の盛り漆(真夏に採った漆)。半艶消しの塗り肌で、落ち着きがあります。

さて、この中にはすでにおせちが入っているんですね‥!

バッド(下向き矢印)おせちの写真も撮ってくださいました。
1/7おせち
おいしそう‥。ぴかぴか(新しい)
シンプルな内朱がよく映えていると思います。


いまどき、本物の漆のお重箱(しかも純日本産漆)にお手製のおせちで迎えるお正月って、少なくなってきていると思います。やっぱりいいものですね。


バッド(下向き矢印)ついでに、お雑煮の写真も見せて下さいました。
1/7
こちらでは、おすましのお雑煮なんですね。

ほかの地域のお雑煮は見る機会がないので、新鮮でした。
(一度、食べてみたいなあ‥)
香川県は白みそのお雑煮なんです。(白菜、人参の具で、丸餅←しかもあんこ餅だったりします ;;)なので、白く濁ったお雑煮しか見たことがありません。

そして、実はこのお椀。
ありがたいことに、このお雑煮に使ってくださっているお椀も工房のものなんです。(これと同じ形の端反椀)この椀の刷毛目のついた朱溜の塗りです。
うちの食卓での愛用のお椀なんですが‥
かなりたっぷり入るものなんですね。

それにしても、お客様のおかげで、いいものを見せていただきました。^^ 
将来、メンテが必要になることがあるかと思いますが、よろこんで見させていただこうと思っています。ムード

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posted by 宮崎佐和子 at 23:53| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 日記

2009年01月06日

■京都での浄法寺漆イベントのお知らせ。

京都の「みやこめっせ」で、浄法寺漆の展示会があります。
あわせて、瀬戸内寂聴さんの特別講演も開催されます。お近くの方は、ぜひ足を運んでくださいませ。^^

寂聴さん講演

漆樹のしずくをあつめて‥
 〜国産漆最大の産地 浄法寺〜

***************************************************
日  時/1月14日(火)〜18日(日) 9:00〜17:00
     ※最終日は正午まで。
場  所/みやこめっせ 第1展示場

展示内容/岩手県浄法寺地域の「漆」をテーマに、「漆掻き」や「浄法寺塗り」の関連資料を紹介しています。
***************************************************
特別講演
天台寺名誉住職 瀬戸内寂聴師(二戸市名誉市民

開催日時/1月15日(木) 
     第1回目 午前11時から
     第2回目 午後1時30分から
     ※各400席です。お早めにお越しください。
***************************************************
「漆」と「漆器」ワークショップ

開催日時/1月16日(金) 午後1時30分から
     テーマ:浄法寺漆の特製と浄法寺塗
     1月17日(土) 午後1時30分から
     テーマ:浄法寺漆と文化財
***************************************************


‥すごく盛りだくさんのイベントで、ちょっと分かりにくいですね。あせあせ(飛び散る汗) 分かる範囲ですが、少し補足させていただきます。

これは、岩手県二戸市が主催する企画なんですね。
「漆樹のしずくをあつめて‥ 国産漆最大の産地 浄法寺」というタイトルで、京都のみやこめっせというイベントホールで展示会をされるのです。(入場は無料です)
会期中は、みやこめっせの第1展示場で、浄法寺漆と特産品の浄法寺塗りの資料を展示します。これがメインイベントです。
そして、15〜17日の連続3日間は、これに加えてサブイベントが日替わりで開催されるのです。
まず、15日は、瀬戸内寂聴さんの講演。
天台寺の住職をされ、浄法寺漆に造詣の深い寂聴さんが浄法寺漆についての講演をされます。
席が400席だけなので、混雑した場合は入場制限を行う場合があるので、聴きたい方はお早めに行った方がいいかもしれません。
そして16日は、ワークショップ第一弾。
そして17日は、ワークショップの第二弾です。
16日と17日では、テーマが異なるのでワークショップの内容も違うのかも知れませんよ。(おもしろそうですね!)

‥とざっとこんな感じの催しです。
二戸市の意気込みが感じられるような、盛りだくさんのイベントなんですね。
メインの展示には、なまの漆を展示したものがあるのか『かぶれやすい方はご注意ください』という、なんとも気になる注意書きもあってより興味をそそられます。笑 (しかも、メイン展示の中に『漆掻き体験、漆塗り体験コーナーがある』とのことですが‥いったいどんなふうに?? うわ、気になります)
かなり、本気度の高い内容だと思いますよ。

入場は無料です。
京都にお住まいの方はこの機会にぜひごらんくださいませ。

お問合せ/二戸市うるし振興室 
     TEL 0195-38-2211 urusi@city.ninohe.iwate.jp



posted by 宮崎佐和子 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

2009年01月05日

■今年もよろしくお願いいたします。

新年あけましておめでとうございます。晴れ
今日から仕事はじめという方が多いのではないでしょうか。
今年も何とぞ、よろしくお願い申し上げます。(_ _)

工房の方ですが、今月からさっそく展示会の予定があります。

1月28日(水)〜2月3日(火)
会場/阪急百貨店 大阪・うめだ本店 9階


そして、来月の2月も東京です。

2月17日(火)〜2月23日(月)
会場/日本橋三越本店 本館5階 
   特選和食器サロン 

(三越本店さんでの催事は、今年は年2回になるらしくてびっくりしています)

そして、今年も竹柳堂さんのグループ展に宮崎が出展いたします。

「挑む 漆芸の創造2」
1月20日(火)〜1月26日(月)
会場/ギャラリー竹柳堂(中央区銀座)


‥とこのように、今年もいろいろ忙しくなりそうです。とてもありがたいことですね。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

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posted by 宮崎佐和子 at 20:16| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 日記

2009年01月04日

■臼杵さんの中国うるし掻きレポ/番外編

年末からアップしている、臼杵さんの中国の漆かきだよりですが、ちょっと番外編ということで、漆掻き以外の写真もいただいたのでお見せしようと思います。^^

バッド(下向き矢印)貴州省の都市である貴陽市です。
貴陽市
クリックで写真が拡大します。

この貴陽市はすごい大都市なんだそうです。(ちょっと雰囲気が大阪の街に似ていますね)
上海からまずこの貴陽市に来てから、漆の産地の一つの畢節等がある地方に行かれたわけなんですね。

バッド(下向き矢印)同じ貴州省ですが、ちょっと離れると田舎だそうです。
ムラ
クリックで写真が拡大します。

農村の中の様子。
ムラ
クリックで写真が拡大します。

こうしてみると、なんだか懐かしいような風景です。山間の村は、四国の徳島の山間部の田舎に似ていると思いました。

観光客のために見せてくれるお祭り。きれいです。
おまつり
クリックで写真が拡大します。



バッド(下向き矢印)中国のネコさんたちです。
中国のネコ1
都会のネコさん。
中国のネコ2
田舎(山)のネコさん。

‥こうしてみると、ネコも日本にいる子とほとんど変わらないですね。すましてて可愛いです。



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posted by 宮崎佐和子 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 中国の漆かきだより

2009年01月02日

■現地の道具でウルシ掻き実験です。

さて、前回の続きです。
実家のある香川県に帰省して、さっそく工房に寄ってくださった木工家の臼杵さん。
昨年は、中国の貴州省の畢節(ひっせつ)というところへ「中国のうるし掻き」を取材に行かれて、その際に「中国の漆かき道具3点セット」を持ち帰られました。
その興味深い道具たちを見せて下さったのですが‥。
「コレってほんとに使えるの?」ということになり、工房の庭にあるウルシの木で試してみることになりました。あせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)実験に使ったウルシの木の前です。
1/2漆かき実験1
臼杵さんと松本です。
「こっちこっち!」と呼んでいます。

昨年11月に行き違いで枝を切られてしまったウルシの木ですね。(役に立ってもらいます)
とっぷりと日も暮れかけていますが‥ さっそく始めるといたしましょう。^^


バッド(下向き矢印)臼杵さんがモデルで再現して下さいました。
1/2漆かき実験2
左手に筒を下げて(その筒には刷毛がかけられてます)、キズ付けの刃物で切り込みを入れます。

12/30中国の漆掻き道具9←前回は頼りなげに見えた、中国のうるしかき用の刃物ですが‥。これがけっこう切れました。
びっくりです。

かんたんに幹に切り込みが入りましたよ。
1/2漆かき実験31/2漆かき実験41/2漆かき実験5

バッド(下向き矢印)切った10分後の様子。

1/2漆かき実験6
落葉したあとの木ですが、東北と違って比較的最近まで葉っぱがあったので、まだウルシが出ました。
(枝を伐ってしまった職人さんがかぶれるわけですね。;;)


バッド(下向き矢印)切った30分後の様子。

1/2漆かき実験7


バッド(下向き矢印)1日後の様子。
1/2漆かき実験8

‥とこんな感じで、冬場にもかかわらずちゃんと樹液が出るくらいの切り込みが入れられました。
もちろん、そうとう大雑把なキズですが。
でも「樹液を採取する」という目的は達成することができる道具でしたよ。
そして、このにじみ出た樹液を、牛の尾で作った刷毛で掻き採るわけなんですね。
うちのウルシの木にしっかり傷を入れるのは初めてなので、つくづく観察してしまいました。;;


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


さて、実験して感じたことですが‥。
やはり中国と日本、背負っている文化背景がまったく違うんだなあと実感しました。
中国はあふれる資源をもとに、細かいことは考えずにワイルドに仕事をしているという感じです。道具も合理的で「あるものを転化させて使っている」というような空気感が感じられます。
日本はと言うと‥。
限られた資源をもとに、繊細に高度に仕事をしているようです。道具も、とことん考えて特殊でマニアックに進化させたもの。
日本人って「おたく」なんだなあ、としみじみ思いました。

さて、「和うるし日記」ですが、しばらく中国ウルシの話題が続きましたがいかがでしたでしょうか?
いろいろ発見や新たに感じることがあって、私たちはとても面白かったです。^^
また新しい視点で、ウルシを見ることができるかもしれません。
(それにしても、臼杵さん楽しすぎですね‥。また、よろしくお願いいたします)


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posted by 宮崎佐和子 at 20:30| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 中国の漆かきだより

2009年01月01日

■中国(畢節)のうるし掻き道具。

先日、5回に分けてご紹介した臼杵さんの中国うるし掻きレポ
その気になる「うるしかき道具」ですが‥。
臼杵さんが、現地で買って日本に持ち帰っているということで(さすが〜)年末に見せていただく約束をしていました。

バッド(下向き矢印)中国(畢節)のうるし掻きさんの格好。
12/30中国の漆掻き職人
この、一見レインコートにも見える仕事着は、ふつうの服なんだそうです。(漆でガビガビになっているんですね;;)
手に下げてらっしゃるのは、採った漆を溜める容器。脇に挿しているのは、幹に傷をつける刃物です。
このいでたちからしても、すごい仕事量をこなしているんだなあと思いました。

さて、気になる中国のうるし掻き道具ですが‥。
やっと見せていただくことができました。ぴかぴか(新しい)
もともと、香川県ご出身の臼杵さんが帰省されたので、工房まで持って来てくださったんです。^^

では、お見せしようと思います。
でもその前に‥。

バッド(下向き矢印)ちなみにこれが日本(浄法寺)の漆かき道具。
12ウルシ掻きの道具
松本が浄法寺で研修中に使っていた道具です。

カンナでキズ(というより∪字型のミゾ)を幹に切り込んで入れ、そのミゾににじみ出た樹液をヘラで掻き採り、タカッポに入れます。(各道具や作業の名称は地方によって異なりますが、ここでは浄法寺に準じています)
※動画つきの本間さんの浄法寺の漆かきだより9を参照にしてください。


さて、いよいよ中国(畢節)のうるし掻き道具です。

バッド(下向き矢印)採った漆を入れる容器。
12/30中国の漆掻き道具1

この容器の素材は竹です。持ち手はビニール等。
12/30中国の漆掻き道具7←現地の職人さんが左手に筒を下げていますね。
この道具は日本ではタカッポ、カキダルと呼ばれているもので、日本では木の皮(シナノキ等)でよく作られています。
日本のはもっと端正でシンプルな感じなのですが‥こちらは独特の雰囲気ですね。
横に取っ手がついてあったり、刷毛をぶら下げるフックがあったりとなかなか合理的に作られていますよ。

12/30中国の漆掻き道具2
そして、ふちの一カ所にこのような部分を作っています。
にじみ出た樹液を「刷毛」で採ったあと、この凹みの部分でしごいて漆を中に入れるんだそうです。

バッド(下向き矢印)そして刷毛は筒の横のフックにぶら下げるようになっています。
12/30中国の漆掻き道具3
漆がいっぱいこびりついてますね。

バッド(下向き矢印)刷毛の全体の様子。12/30中国の漆掻き道具4
素朴でしっかりした刷毛です。
これで、ミゾの中に湧き出たうるしをちゃんと掻き採ることができるんですね。

バッド(下向き矢印)穂先のアップ。
12/30中国の漆掻き道具5
12/30中国の漆掻き道具8
刷毛の毛は「牛の尾の毛」らしいです。
かなり固くてコシがあります。日本の漆刷毛によく似ています。中でも乾漆刷毛、つまり馬の毛の刷毛に似ているでしょうか。

バッド(下向き矢印)幹にキズを付ける刃物。
12/30中国の漆掻き道具6
12/30中国の漆掻き道具7←現地の職人さんがさやを作って脇に挿しているのがそうです。けっこう大きな刃物なんですよ。
12/30中国の漆掻き道具9
刃先はこんなふうになっています。
中国のうるしかき←この刃物で、漆の木の幹に横一文字に付けたキズの幅を上下に広げて、漆を出すらしいです。

さて、これらの「漆掻き三点セット」ですが‥。
最初の2点、つまり漆を溜める筒と刷毛のセットは、取材した漆かき職人さんから直接、使っていた現物を譲っていただいたものだそうです。
最後の1点、つまり刃物は、別の方から(地主である農家の方)からのものです。
何やらとっても素朴で、使い込んでいい雰囲気の道具たちですね。^^
でも、使い心地はどうなのでしょう?
この刃物も、かなり刃先が心もとない?感じなのですが‥。これでちゃんとかなり太い木の幹に、樹液が出るくらいのキズを付けて仕事ができるもんなのでしょうか??
いろいろと疑問が湧いてまいります。

臼杵さんと松本、この二人がいて道具を検分しただけで「へ〜え」で終るわけはありません。
当然、「とりあえず、試してみよう!」ということになりまして‥あせあせ(飛び散る汗)
工房の庭にある、阿波うるしの木で実験をしてみることに相成りました。
その実験もこのあとご紹介したいと思います。


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posted by 宮崎佐和子 at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 中国の漆かきだより
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