2009年02月05日

■黒呂漆について。

工房で使っている漆は、木地固めも下地も中塗りもほとんどが生漆です。精製漆は、最近出番が増えてきましたが、あんまり使っていません。(そういえば、色漆の登場もとっても少ないです)
さまざまな時期の生漆を、使い分けてやっています。

バッド(下向き矢印)作業で使っている漆たち、いろいろ。
3/4いろんな日本産漆の入った茶碗
ふだんは木の樽で保存している漆なんですが、仕事で使う分量だけ茶碗に入れて表に出して保存しています。

そんな中、久しぶりに黒呂漆を使いました。
私は本当におひさだったので、黒い漆を出した時に「わっ、きれいぴかぴか(新しい)」とちょっと感動してしまいました。

バッド(下向き矢印)今回使った黒呂漆です。
2/4黒呂漆
ほんとうにきれいですねえ…。
ちょっと青みをおびた、吸い込まれるような黒です。
いわゆる『漆黒』という色なのでしょうね。

漆の『黒』の出し方は、二種あります。
一つは、飴色の漆に松煙(松やにの煤)などの細かい炭粉を顔料として混ぜて作った顔料系の黒漆。
もう一つは、鉄分を混入して漆じたいを酸化反応させて黒を表現した、透き通るような黒漆です。(これが、いわゆる『黒呂漆』なんです)
この今回使ったのは、この「黒呂漆」なんです。
2006年の大森俊三さんの盛り漆を、浄法寺で精製して鉄粉で黒くした漆なんですよ。^^
その時に1貫目も作ったものの、残念ながらうちではほとんど出番がないのが申しわけないです。たらーっ(汗) この漆の塗り肌で呂色をとったら(塗り肌を鏡面に磨きあげたら)さぞきれいでしょうねえ。
うちの工房はそういった作風ではないので、だからなかなか出番がないのですが…。
いつかそういった仕事に使ってみたいです。

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posted by 宮崎佐和子 at 19:18| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 和うるし(漆)について
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