


ミズメザクラ材でお尻が八角形になっています。
(箸先は四角でつまみやすくなっている)
(箸先は四角でつまみやすくなっている)
いつもこんな感じで一本ずつていねいに削って作っています。そして、こんな仕上がりになるんですよ。
さて、ここまでがいつものお箸なんですが、次は工房では新しいタイプのお箸の登場です。
いったい何が新しいのかと言いますと…。


実は、お客様からずーっと前からご注文いただいていたこの「五角形のお箸」。いろいろあって?なかなか完成しなかったのですが、今回は実演中にちょっと作りためることができました。(とあるお店のシェフなのですが、『お箸はやっぱり五角形が正式でしょ?』と工房の八角形箸には目もくれず?…そしてオーダーということになりました)
この「八角形」と「五角形」、ちょっとした差と思う方もいらっしゃるかもしれませんが… ぜんぜん雰囲気が違ってくるんですよ。


六角形の鉛筆は、この中間になるかな?



自分撮りなので、左手でお箸を持ってちょっとぎこちなく見えますが…;;
八角の方はあたりが柔らかく優しい感じです。
五角の方は、しっかりとお箸を指に感じて『お箸を使っている』という感触がありありとします。
使い心地に関してはどっちがいいかは、お好みですねえ。


サクラ材のお箸です。ミズメザクラ材(カバノキ科)は使うことがあるんですが、これは本当のサクラです。
…そういえは、木肌もほんのり薄紅色のようで、愛らしく思ってしまいます。漆を塗ってしまうのがなんだか惜しいような。
お箸もこだわるときりがなくて楽しいですね。


大森俊三さんの2007年の末辺漆で木地固めです。
300個あるので、木地固めもけっこう時間がかかるし、漆もいっぱい要りました。(途中で漆がなくなって、中断して新しく注いで濾し足して…といった感じです;;)


今回も白木地の時に検品して、木目の美しいものはシンプルな木地溜めに、特にそうでないものはこんな黒や朱の漆で固めをして着色しました。
これを溜めで塗って仕上げると、ほんのりした色合いでとてもいい感じなんですよ。

このたっぷり最初の漆を吸わせたフリーカップ達は、しばらく漆室でしっかり乾かして、木地が落ち着くまで寝かせておきます。
今日のむぎ君です。

とってものんきな姿ですが…。
以前からこのカゴはお気に入りなのです。
以前からこのカゴはお気に入りなのです。