高松市内の田んぼに、漆の根を分根していたものが、実はあったりしました。


しかし… いつの間にか十分すぎるほど大きくなっていたので「いつかちゃんと五色台の漆畑を植えなきゃ!」と思っていたのですが、そのタイミングを逃して、苗がずっとそのままになってました…。
ずーっと気になっていたのですが。

新しく来た弟子がやる気まんまんなので、この機会に実習がてら苗木を五色台の畑に移植しました。


もう「苗」じゃなくて「木」になってますね。;;


田んぼの土が肥えているので、苗木もよく肥えているみたいです。ちゃんと早く移植してやれば、もっと大きくなっていただろうな。


大きくなりすぎて、根が張っているので掘り出すのも一苦労…。

何かの幼虫を発見。
なんとか掘り出したものの、上だけでなく、根っこも大きくなりすぎていました。

ひげ根がほとんどない状態で、いきなり移植は難しそう…。
なので、今回は五色台の漆畑に「仮植え」しておくことにしました。そうしてまず移植可能になるまで、新しいひげ根を充分育てる方がいちばんよさそうです。



3年間、苗木を育ててくれた田んぼ。
この田んぼから、苗木は姿を消してしまいました。
でも、これで終わりじゃないんですよ。^^
今回、苗木を取り出したことで、この土地にたくさん切断された根っこが残りました。その切られた根っこから、新しい芽が出ていっぱい苗木が自然に出来るのです。
(そうです、漆の木は切ると増えるのです…恐るべし)
それでは、苗木たちの新しいお引越し先へ行きます。



先輩の木はもっと大きいです。
新しく来た苗木たちは、この土地に仮植えしてなじんでもらいます。根が張りすぎて、太い根っこだけに短く切断された状態なので、そのまま本植えすると枯れてしまうのですね。
ここで休んで、新しく元気な細い根っこを十分出してもらいます。



あれっ、この苗木は細いかな?と
思ってたら、田んぼから勝手に生えた
2番手3番手の兄弟苗なんだとか…;;
思ってたら、田んぼから勝手に生えた
2番手3番手の兄弟苗なんだとか…;;
さて、この仮植えしたばかりの苗木たちは、半年もすれば根っこが伸びていると思います。
なので、秋にちゃんと植え直してやろうかな、と考えています。
ずっと気になっていたので、ほんと良かった

(同志が増えるのって、うれしいですね)
これからも、今まで忙しくてできなかったことを彼女にやってもらって、漆のことを学んでもらおうと思います。