2009年05月30日

■黒蝶真珠と漆。

わたくしごとで恐縮ですが…。
少し前、ずっと前から欲しいなあと思っていた、黒蝶真珠のフォーマルネックレスを買っていました。
黒蝶真珠7
写真には写っていませんが、同色のピアスもあります。

真珠…きれいですね。好きです。
以前も書いていますが、真珠の輝きと漆の輝きって似ていると思います。とても惹かれる輝きです。ぴかぴか(新しい)

バッド(下向き矢印)クリックで写真が大きく拡大します。
黒蝶真珠
私の黒蝶真珠は、色は干渉色のほとんどないブルーブラック。トップは12ミリ近いかなりの大珠、サイズグラデーションで末の真珠は8ミリ。43珠で長さは45センチです。

黒蝶真珠のフォーマルなんて、何十万お品によっては何百万もするような大変な高級品なんですが、最近は円高でかなりの良品がうんとお求めやすい価格で出るようになりました。(以前、某番組でとある大統領夫人がそれはそれはみごとな、径17ミリくらい?の超巨大な、しかも粒ぞろいの黒蝶真珠のネックレスを身に着けてらっしゃったことをふと思い出しました。きっとすごいんでしょうね)
私が買ったのは、フォーマル専用の黒真珠卸店さんです。
南洋真珠らしい大きめの珠、形もバロックでなくラウンド〜セミラウンド系と好条件で、予算内のお品だったので決めました。
松本は黒蝶真珠らしいグリーンカラーの干渉色いっぱいのが良かったらしいんですが…(たしかに干渉色ってキレイなんです)
でも、実際に身につけることを考えると、孔雀色って勇気要りますしやっぱり人を選ぶ色じゃないかなあ、と。;;
で、一番無難な色にしてしまいました。

これらの写真は、買った当初にいくつか撮ったもので「またゆっくり綺麗な写真を撮ろう」と思っていたところ、カメラが故障してしまいました。あせあせ(飛び散る汗)
なので、とりあえずある写真でアップしてしまいます。

バッド(下向き矢印)センター付近の珠。
黒蝶真珠2

黒蝶真珠3
う〜ん、やっぱり漆の塗膜の輝きに似ている…。


黒蝶真珠はタヒチ真珠とも言われますね。
日本ではなく、温かい南の海で養殖されます。この「黒蝶真珠」の貝殻は、大変美しくて古来から「螺鈿」という蒔絵の素材として使われていました。

バッド(下向き矢印)工房で仕入れた黒蝶貝の原貝です。(素材大好き)
2/7 黒蝶貝の原貝2
バッド(下向き矢印)ちなみに…こちらはあこや原貝です。
5/21あこや原貝
愛媛県宇和島のあこや貝です。
比べると日本のあこやは華奢で小さい!です。

あこや真珠の美しさは、南洋真珠と少し異なるような気がします。清楚な美、連なった連携の美というか…
あこや真珠は、しみ抜き、調色に大変力を入れていて、素のままのナチュラルな珠が市場に出ることはたいへん少ないそうです。(きっと企業秘密の多い部分ですね)
最近は、バロックのあこや、ブルーやイエローの色も人気が出ているみたいですが、やはり粒ぞろいのピシッと整ったホワイトピンクのあこやフォーマルがいつか欲しいものです。(できれば花珠)
※宇和島のあこや養殖場のレポ

黒蝶真珠4
さて、ネックレスの仕上げにはいろいろタイプがあるみたいです。最近はシリコンクッションを珠と珠の間に挟んだものも人気があるようなんですが…。
これは絹糸によるオールノッチ連装。珠を一個ずつキッチリ結んだもので、糸が切れても珠がバラバラとこぼれないようになっています。(昔のドラマの演出でありがちでしたね。;;)
とにかく、今は南洋真珠はお買い得と言えます。

バッド(下向き矢印)さて、珠の中で一個だけ干渉色が少し入っている子があります。
黒蝶真珠5
ボワッと赤い色がさしてます。

     バッド(下向き矢印)ちなみにこれが原貝の真珠層。
2/7 黒蝶貝の原貝の真珠層の輝き
きれい…干渉色たっぷりです。

黒蝶真珠6
ここはすその珠でえくぼが多い部分です。


有機物のジュエリーは、やはり人肌を思うようなあたたかみや柔らかさ、母性を感じるような気がします。
きっと漆の魅力も、通じるものがあるのでしょうね。

posted by 宮崎佐和子 at 21:49| Comment(2) | TrackBack(0) |   思うこと
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