6/16に1辺目(目立て)をした漆の木の6辺目を、7/28にいれました。
この日は工房に、2008年度日本うるし掻き技術保存会長期研修生だった島岡さんが来られていました。

またとないチャンスだったので、お願いして2本あるうちの1本を島岡さんに掻いていただきました。



写真手前の右手のような手の形にして、人差し指を目刺しを入れる刃の下のとこで固定してカンナを持ち、親指と人差し指を閉じるように力を入れると力が入りやすい、との事でした。手の小さい私はすごく納得です。人それぞれ体格差や力の差があるので、自分にあった細かな工夫は重要だと思いました。2本しか掻いてないのでいまいちどうしたら良いかわからず進めていますが、私もより良いやり方を探っていかねば


層になっています。きれい


この漆の付けをとる(試しに少量を乾かして見ること)と、半艶で柔らかく優しい表情になりました。日本産漆と言ってもほんとに様々な表情があるなあと感じます。漆の木の種、状態、土壌、天候、掻く人、掻き方、掻く時期、保存、使う人、使い方、使う行程、乾かす場所、乾かし方、乾かす時期、、、、、関わっているものすべての要素が絡み合い凝縮されたものの表れというのを実感しました。
今回は、この他にも浄法寺のお話が聞けたり、写真が見れたりといろいろ知ることができました。島岡さん、本当にありがとうございます。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。
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宮崎です。
この日の6辺目を掻いている、弟子の仕事の動画もありますよ。^^
さて、島岡さんが研修で採った漆を見せてもらったのですが、とても素直でなかなかよい漆でした。研修中の写真もいくつかいただいたので、またおりをみてアップしたいなと思っています。
