2009年09月06日

■臼杵さんの浄法寺の漆かきだより2

今年の「日本うるし掻き技術保存会」の長期研修生は3名。そのうち、一名は京都の木工家の臼杵春芳さんです。

3一昨年の浄法寺産jpg


その臼杵さんから、14 辺目の写真が届きましたので、ご様子をお見せしたいと思います。^^




お久しぶりです! うるしの辺は14辺目になりました。
漆協会のコブだらけの木の写真と、福田の木の写真を送ります。<臼杵さん>


もう14辺なのですね。^^
臼杵さんは、文化財漆協会の畑と、別の研修林の漆を掻いてらっしゃるんですよ。

9_6_usukisan_2_.jpg
協会の木。

9_6_usukisan_1_.jpg
福田(研修林の地名)の木

9_6_usukisan_3_.jpg

協会の木は相変わらず、1本につき5グラムしかでません。
福田の木は、やっと1本につき10グラムでるようになりました。<臼杵さん>


浄法寺は、ずっと気温が20度程度の涼しい日が続いていたのですが、つい最近になって27度くらいになったそうです。
…だって、四国もかなり涼しいものね。なので、浄法寺の気候はかなり心配になっていました。漆の質に、どれほどの影響が出るのかなあ。


9_6_usukisan_3_.jpg
ウルシの木の葉っぱ。


臼杵さん、どうもありがとうございました。ムード


さてさて、いま臼杵さんが行かれていて、松本自身も2000年に行った、日本うるし掻き技術保存会の漆かき研修生制度。
…どうやら、最近は人気らしいんです。
長期研修生に関しては、地元からの申し込みが殺到?していて、県外の人には、狭き門になるかもしれません。
でも、地元の希望者は、漆掻きさんの子供さんやお孫さんが多いそうで、それはうれしいことですねexclamation
掻けるウルシの木がないと、技術を身につけても発揮できないままになってしまうので、ちゃんとバックボーンのある方が研鑽を積むのは意味があると思います。
そして、もっともっと日本産うるしの良さが世に伝わって、若い世代の漆掻きさんにちゃんとお仕事がいくようにならなければ…。

微力ながら、私達もがんばろうと思います。



posted by 宮崎佐和子 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) |   臼杵さん研修報告(2009年)
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