2009年10月31日

■「壱木呂の会」のクロメ会に行ってきます。

こんにちは、弟子の芝吹です。

漆精製用の桶がやって来て、それを使うための他の精製道具を作りました。桶で漆を混ぜるカイという道具と大きいヘラです。

バッド(下向き矢印)カイは頭と枝の部分を作ってから、はり合わせました。

P1080175.jpg
P1080177.jpg

カイの頭は桶に合わせて小さめですが、枝は約90センチにしました。


バッド(下向き矢印)ヘラは60センチです。
10_31_KUROME_5_.jpg
ヘラは大きいので合板で作りました。

バッド(下向き矢印)この精製セット(フネ&カイ)は、茨城県で行われる壱木呂の会へ持っていきます。

P1080178.jpg

私は会員ではないのですが、壱木呂の会の行事に参加させて頂けることとなり、本当にありがとうございます。精製する漆は、2008年の茨城の漆(飛田祐造さんの漆 ※)を持っていきます。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

また、詳細はご報告をしたいと思います。
今から夜行バスに乗って、旅立っていきますね。バス
ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
弟子は11月2〜3日に開催される「壱木呂の会」のクロメ会と漆の植栽に参加するため、香川県を旅立っていきました。^^

10_31_KUROME_1_.jpg2日の10時に荻房さん(茨城奥久慈工房)に集合するので、それに間に合うよう前日は前泊します。(四国からは、当日発では間に合わないんですね)
そして、クロメのための道具は、ほぼ持参です。(クロメ桶、ヘラ、カイ、熱源の電気ストーブ等)自前で、ちゃんと身の回りのものを持っていく大人の会なのですよ…。
なので、道具を作ったり漆を用意したり荷造りにいろいろ準備品が多くて、今日は大わらわでした。あせあせ(飛び散る汗)

ふだんはずっと香川県にいる彼女ですが、きっとよい勉強になるでしょう。いい感じにクロメた漆と一緒に戻ってくのを私も楽しみにしています。
ムード

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2009年10月30日

■栗の木の箸置きです。

毎日が忙しくて、一日がびっくりするぐらいギュンギュンと過ぎ去っていきます… 汗 
仕事以外のちょっとした用事もあり、事務仕事もたんまりあり… 私はなかなか制作に没頭できない日が続いています。(仕事はたまっているんですが…)
もう10月も終わりですね。11月は、年末の催事のための仕込みにかかり切りにならなくてはいけない今日この頃です。あせあせ(飛び散る汗)


いま、松本は木地づくりに必死になっています。
こまごまとした木地を削り、そしてせっせと刃物を研ぎ、そして削りの繰り返しで夜遅くまで(時には朝まで)仕事をしていますよ。


バッド(下向き矢印)そんな中、作った木地のうちの一種類。
10_30_hasioki_1_.jpg
栗の木の箸置きです。

この箸置きたちは、木地固め1回だけで木目を活かして仕上げます。(栗の木目、かわいらしいですよね)


10_30_hasioki_2_.jpg
この鼓形の形、お箸置きには以外と少ないそうで、地味だけど隠れた人気商品です。
ふだんはなかなか作れないのですけど、年に何回かたくさん作ります。数は多くないですが、ショップでも色違いを販売していますよ。^^
  ↓
※OMエコショップすがさん



10_30_kyuusu_.jpgさて、今日は松本が本日から灸まん美術館さんで開催の削組練焼 山地裕之・上野剛児二人展に行ってきましたよ。^^ 弟子もついていって、勉強させていただきました。
松本のその戦利品が、左の急須。上野さんの作です。姿もよく肌も深みがあってしかもよく焼き締まっているんですよ…。今は松本に取られているんですが;; これでお茶を煎れるのが楽しみです。ムード

posted by 宮崎佐和子 at 23:55| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2009年10月29日

■クロメ用の木のたらい。

天然の塗料のうるし。
一般的には、下地用以外は水分を飛ばし、内容を撹拌・圴一化した「精製漆」を使うことがほとんどです。
工房では、なまの漆を主流で使っていますが… 上塗り用に新しい精製漆がほしいなと思い、8月、天日による漆の手グロメ(精製)を行いました。^^
※漆の「天日くろめ」の様子。

8_1_hune_.jpgその時はに使った道具は「フネ」と「カイ」。竹内工芸研究所の竹内義浩さん(2007年日本うるし掻き技術保存会長期研修生)が所持されているものを、お借りしました。ムード
(使う様子は、上のリンク先の記事をごらんください。動画付き)


こんな「フネ」と「カイ」を使うほか、大きな「タライ」を使って精製する方式もあるんですよ。
この「タライ」の手グロメもしてみたいな〜ということで、タライを探していた松本、地元の骨董屋さんにお願いして取り寄せてもらっていました。
白木地だったので、持ち帰ってたあとは、弟子が木地固めをしていました。


バッド(下向き矢印)これが工房にやってきたタライです。
10_29_tarai_2_.jpg
径は60センチ強と、少々小さめですが…。
(松本は90センチくらいのが欲しかったらしいですあせあせ(飛び散る汗)
でも、こうしたタライは最近はあんまり流通していないみたいで、もっといろいろ探せばあるのかもしれないですけど、この大きさならあってもいいだろうということで、うちの道具になりました。

(それにしても、漆を塗ると雰囲気が変わりますね)

そういえば「壱木呂の会」の皆さまも、精製はタライ方式が多いようですよ。
来月の11月に「壱木呂の会」さんは、クロメ会と漆の植栽を予定されているのですが、今回は工房の弟子・芝吹が勉強のために参加させていただくことになっています。(非会員なのですが… お願いをしたら快諾して下さいました。;;)
いま、漆室の中のタライを自分で使う計画になっているらしいですよ。
この機会に、漆の世界の幅を広げてくれるとうれしいなと私も思います。
茨城の皆さま、どうぞよろしくお願いいたしますね。ムード
ちなみに…。
 ↓
※松本が研修でおじゃました時の報告
あれからもう4年経つんですね;; よろしけばごらんください。



10_29_koubou_.jpgさて、今日は…。西条からお客さまがいらっしゃいました。^^ 「だんじり」をこよなく愛する熱い祭男です。「だんじり」にはやはり木と漆が欠かせないので、漆のことはもちろん、刃物や砥石に至るまで、楽しくお話をさせていただきましたよ。(西条祭りを終えられたあとなのですね)
それにしても、皆さんの知識や知恵の厚さには驚きです、同世代の若い人とは通じ合えない次元の話もどんどん出来て、松本はすごく嬉しそうでした。
日本の文化って、こうした人たちに支えられているんだなと感じた秋の一コマでした。晴れ

posted by 宮崎佐和子 at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2009年10月28日

■工房の漆の実を収穫しました。

こんにちは、弟子の芝吹です。
最近、朝の冷え込みがつよくなって、冬が近いのを感じます。寒さが苦手な私は早々とホットカーペットを出しました。

さて、工房の漆掻きは、種を収穫しました。
バッド(下向き矢印)まだ、葉っぱは落ちてません。

P1080159.jpg


バッド(下向き矢印)たくさん採れました。

P1080162.jpg

段ボールにいっぱい採れたこの種、いくつか中身を調べた所、ほとんどシイナ(中身のない発芽しない種)なんですもうやだ〜(悲しい顔) この木の近くにある雄花のウルシの木は、同じ木の根を分けたこの木の分身の木で、どうやら自分同士でかけ合わさって出来たようなのです。(ウルシの木は自分同士の掛け合わせでは、シイナばかりが出来てしまいます。)
20個に1個くらいは中身のある種があるようなので、それに望みをかけて、春に蒔こうと思います。


バッド(下向き矢印)浄法寺産の木になった種はこれです。

P1080160.jpg

こちらは少ししかありませんが、中身がしっかり詰まっているので期待大です。

蒔く様子も春かわいいにお伝えしたいと思います。
ありがとうございました。

* * * * * * * *

10_28_urusinomi_.jpg宮崎です。^^
今年もいっぱい採れましたね〜。

←これが漆の実なんです。小さいつぶつぶの実が連なった房が、垂れ下がって成熟します。この実を、高枝切りバサミで切り取って集めるのですね…。
この実の皮や果肉と取って種だけにし、脱ロウしてから発芽させます。
※一例
芽
うまくいけば、こんなに可愛い芽が出てくるはず…。


来年の春の、楽しみの一つですね。
私も期待して待っていようと思います。
ムード
posted by 宮崎佐和子 at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) |   弟子の日記

2009年10月27日

■工房のネコむぎ君の膀胱炎、その後。

工房の3匹の猫の1匹、キジトラのむぎ君。
前日、病気になって、大嫌いな病院に行きました…。

10_27_MUGI__2_.jpg

10_13_mugi_7_.jpgなんの病気か心配しましたが、前回の診察ではおそらく膀胱炎だろうとのことでした。こんなふうに、ひっきりなしにトイレに通って(ほんと10分おきくらい)トイレに座り込んでいるような状況だったんですよ。あせあせ(飛び散る汗)




バッド(下向き矢印)で、10日間の膀胱炎の投薬を終え、いよいよ診察です。
10_27_mugi_.jpg
診察台の上でびびりまくりのむぎ。

じつはむぎ君、尿石症の体質なのです…。
※病院デビューの日記
なので、今回は尿石の結晶がおしっこ内にできていないかの検査をしました。
それには、検査用のおしっこが必要で、獣医さんがそれを採取しようと膀胱を押すのですが、緊張のあまりなかなかおしっこが出ないむぎ君…。

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結局、カテーテルで導尿されてしまいました…。
(痛そう… ふらふら


検査の結果、結晶はなかったそうで、ほっ。
(結晶ができると、それが詰まってしまうのですね)
ただ、おしっこのpH値が高めで、結晶ができやすい状態なのと、あと潜血が少しあるので、膀胱炎は完治していないから1ヶ月は投薬を続けるようにと言われました。


バッド(下向き矢印)むぎ君の検査結果とお薬です。
10_27_MUGI_3_.jpg
体重も安定。

錠剤が処方されているんですが、お薬がきらいなむぎ君なんで、くだいて粉末にして、好物の猫缶に練り込んで食べさせています。
とてもよく効くお薬なので、症状はすぐおさまったんですが、ここで十分に根治しておかないとダメなんだとか。(でもどんな病気もそうですよね)
やっぱり猫は、泌尿器系がよく悪くなる動物だそうで…。
猫を飼っている皆さん、ぜひ気をつけてあげてくださいね。^^

10_27_MUGI_1_.jpg命からがら?病院から抜け出して、くつろぐむぎ君…。
秋らしい日射しをあびて、黄昏れています。ムード


posted by 宮崎佐和子 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2009年10月26日

■世にも珍しい、漆のスイーツ/2

さて、恐怖の漆菓子/その1の続きになります。

10_12_urusigasi_.jpg先日、なぞの手紙とともに東京から届いた、一つの包み。それは、風の便りに聞いていた「漆のお菓子でした。がく〜(落胆した顔)



「うるしを使ったお菓子が届くよ」と、東京の漆チームの一人から連絡があった時、「え?」とびっくりしました。
まず、脳裏に浮かんだのは、次のようなもの。


うるしうるしのは漆樹液そのものとか漆の葉っぱを砕いて生地に練り込んだお菓子なのかなあ? なんて大胆すぎる…ふらふら(食べたくないような)
でも、そのお菓子をプロデュースした人物は、漆をこよなく愛する変人?ですが美的センスにもたいへんすぐれた人なんですよね…。
まさか、そんな野暮なものは作りますまい。
どんな代物なのか、興味津々で待っていました。



意を決して?その謎のお菓子に対峙です。



     バッド(下向き矢印)そのあやしいお菓子の姿は…。
10_20_kasi_1_.jpg
なんとも可愛らしい、焼き菓子たちでした。ハートたち(複数ハート)


バッド(下向き矢印)漆フィナンシェのお次は、クッキーです。
 「カフェ・ノワ」

COFE.jpg
上のクッキーがカフェ・ノワ。
下はふつう菓子のレモンサブレです。
10_20_kasi_3_.jpg
この子は、漆コーヒー&胡桃の、滋味深いクッキーです。
南部小麦の全粒粉が使われており、力強い味わい… う〜ん、元気になりそう。^^ 砂糖はきび砂糖で、より深みを出しているみたい。



バッド(下向き矢印)お次は、ちょっと気分を変えて「キッフェルン」。
10_20_kasi_0_.jpg
三日月型のかわいいキッフェルン…。
アーモンドが利いておいしいお菓子ですよね。^^
さて、この子はどうなんでしょう?

10_20_kasi_o_a_.jpg
ちょっとほろりとした口当たりの、やさしい感じ。ほっとするようなお味です。
この子には、漆の材料は入っていませんが「漆」という商品名がついた砂糖(沖縄産黒糖ブレンド)を使っており、おだやかな感じの中にもつよいコクがありますよ。

…ほんと、ふんだんに良い材料を使っているんです。(市販品ではありえないグレードの高さです)
なんてぜいたくなお菓子たちなんでしょう…。ぴかぴか(新しい)


バッド(下向き矢印)H+urushi. ちょっと変わった名のクッキー。
10_20_kasi_4_.jpg
漆のアイスボックスクッキーです。

ブラウンカラーの「H」の部分が漆コーヒー配合。
アイスボックスクッキーらしい、生地がしっかり詰まってカリカリとしたクッキーらしいクッキーですよ。
子供のころ、こんなクッキーをおなかいっぱい食べたいと思ったものです。ムード



お菓子今回のオリジナル漆スイーツ、作って下さったのは、Mim*Rさん。ポイントになる材料(漆コーヒー、上赤糖・漆、南部小麦など)は、東京のプロデューサーから送られてきたんだそうですよ…。
Mim*Rさんは、和歌山県でご活躍なので、和歌山県の素材(みかんハチミツなど)を使い、こだわりを出されたそうです。味にうるさい(しかも甘党)の松本も大満足の腕前でした。
今回は漆プロデュース菓子以外にも、Mim*Rさんおすすめの焼き菓子も入っており、中でも絶賛だったのが写真の「Fille d'automne (秋娘)」。南瓜、さつま芋を使った、豊かでどこか懐かしいお菓子です。おいしい煎茶が飲みたくなりました。ムード


…それにしても、「漆」というテーマで、こんなに濃厚な内容のものが作ることができるのですね。
漆菓子をプロディースしたという話を聞いて、粗野なものをまずイメージした、自分の発想の薄さをちょっと反省。あせあせ(飛び散る汗)
なお、これらの希有なお菓子は、趣味人が暇と予算を惜しまず、友人の誕生日のために余興でつくったもの、市販品ではありません。
でも、いろんな楽しみ方があるんだな〜と、つくづく感心した一品でした。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:55| Comment(6) | TrackBack(1) | ■ お気に入り

2009年10月25日

■世にも珍しい、漆のスイーツ/その1。

今日はとても変わった?ものをご紹介したいと思います。
それは何かといいますと…。

漆のお菓子なんです。ぴかぴか(新しい)
えっ?と思われるかも知れませんね。
でもほんとうなんですよ。
先日、工房のみんなでおそるおそる食べました。

で、どんなにおそろしい代物かといいますと…。がく〜(落胆した顔)


バッド(下向き矢印)あれれっexclamation&question 箱の中にはこんなお菓子が…。
10_20_kasi_6_.jpg
可愛らしい焼き菓子じゃないですか〜。


この漆菓子はいったいどうしたのかといいますと…。
東京から送られてきたものです。
ただし、市販品ではないんですよ…これが。
とある非凡な才覚を持つ、東京の漆チームのメンバーの中のお一人が、プロデュースして作ったオリジナルなんです exclamation

すごいでしょう。

で、どきどきしながら?いただきました。


バッド(下向き矢印)ミルクティーを用意。漆クッキーに見入る弟子…。
10_20_kasi_1_.jpg
「いったいどれから手をつけるべきか… 悩」

ほんと、悩むくらいいろんな種類があるのでした。
しかもどの子もこんがりつやつやして美味しそうなんです。(小麦もこだわり、どれも南部小麦使用です)



バッド(下向き矢印)まずは「漆フィナンシェ」。
FIFI.jpg
10_20_kasi_2_.jpg
しっとりした、おせんべい大のまるいフィナンシェ
おそるおそる口にしてみると…。

お、おいしい!
みずみずしいような口当たりにアーモンドの香りとうまみ。しかもその中にちょっと独特の香ばしい風味が…。ぴかぴか(新しい)
実は、漆コーヒーが、ブレンドされているんです。

漆コーヒー※漆コーヒーとは‥?
漆の種を炒ってそれを淹れた飲み物です。
物資が少ない時代(戦時中など)はコーヒーの代用品として使われたことがあります。



漆コーヒーじたいは、ちょっとくせのある素材なんですが…。うまく配合、焼き上げていてちゃんと調和しているんですよ。
次回はこのフィナンシェの仲間たちを紹介しますね。ムード


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posted by 宮崎佐和子 at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ お気に入り

2009年10月24日

■茨城の漆掻き研修生をご紹介します。

今年から、漆掻き研修制度の始まった茨城(奥久慈漆)ですが、その栄えある一期生のお二人をあらためてご紹介します。ムード

10_22_okukuji_1_.jpg
新人掻き子のお二人です。
向かって右が岡さん、左の方が清宮さん。


6月の式典(漆掻き道具の貸与式)のときは、うんと緊張されていた岡さんと清宮さんですが、もう余裕の笑顔です。
ではでは、事務局の方が代わってご説明してくれます。^^


バッド(下向き矢印)まずは岡 慶一さんから。
10_22_okukuji_4_.jpg
岡さんは今年の6月から飛田さんの指導を受けて、漆を掻き始めた新人です。
今年の漆掻きはすでに終了して、今は漆工藝作家の辻さんの下で木工の勉強中です。
今年掻いた漆は5貫目弱。  
今年6月に師匠の飛田さんに圃場の案内を受けたとき、急峻な漆畑を見て驚いたそうです。(体力が続くかのか、すごく心配だったとか…)
でも、気がついてみたら秋になっていて作業も無事終了したということだそうです。<事務局・小野瀬さん>


わ、5貫目近くもexclamation&question(5貫目→18.75キロ)
なかなか立派な量ですね…ちょっとびっくりしました。
岡さんの師匠の飛田さんには、いつも漆をお願いしていて、私たちもお世話になっているんですよ。
※2006年産の茨城漆。
※2007年産の茨城漆
※2008年産の茨城漆。


岡さんは、なんせ今まで埼玉の都会に住んでいたので、茨城の北部山間部のような畑は見たことが無かったそうです。
漆を掻いている途中で掻き溝に水が入ってしまい、ゴマ状の斑点が入ってしまい、失敗してしまった木があったとのことです。 
岡さんは実際は前に掻いていた古い木を掻いたので、漆の出が悪い木を掻いたにも関わらず5貫目弱の収量を上げたので良く頑張ったほうだと師匠にほめられていました。<事務局・小野瀬さん>


岡さん、おつかれさまでした。ぴかぴか(新しい)
そうですよね、都会に慣れていた方が急に環境が変わって山仕事…。覚悟していても、とまどいばかりでしたでしょう。(慣れない人が山に入って動くと、ものすごく疲れます。←経験済み)
しかも、ベテランの漆掻きさんは、お年でも体の動きが俊敏で疲れ知らずなんですよね。;; 初めての試みでしたが、師匠も褒めるお仕事が残せてよかったです。
奥久慈漆の良さをこれからのお仕事に活かせますよう、辻先生のもとで、がんばってください!


バッド(下向き矢印)次は、清宮 晋太郎さんです
10_22_okukuji_3_.jpg
清宮さんは岡さんと同じく今年の新人ですが、前に勤務されていた仕事の関係で8月から漆を掻き始めて、約1貫目の収量を上げました。 
師匠は非組合員ですが奥久慈漆掻きの第一人者の一人の安島さんという方の下で勉強されました。
漆掻きは、後一回行って今年の作業を終了するとのことです。その後は本間健司先生の下で轆轤と漆塗りの勉強に専念することになっています。<事務局・小野瀬さん>


清宮さん、おつかれさまでした。ムード
荻房でこれからもがんばられるんですね。(本間健司さんとは、きっとお話が合うことでしょう)

たいへんだったことは、漆を掻きだして、足にかぶれが出てしまい、参ったとの事だそうです。また、朝が早く(4時頃から始まった)ので新鮮な空気の環境の下で作業が出来たので、体にも大変良かったと感じているそうです。<事務局・小野瀬さん> 

清宮さんの漆かぶれは、ひどかったのでしょうか?
でも、職業病?のようなものなので、しかたないですね。^^; 県外には行かず、地元の茨城県でがんばられるとは嬉しいことです。
今後のご活躍、楽しみにしていますよ。


小野瀬さん、お忙しい中、取材をありがとうございましたexclamationそれにしましても…。
若い世代のひとたちが、汗を流してがんばる姿は、頼もしいものがあります。私たちも、その熱意に負けないようがんばりたいな、と励みになりました。

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2009年10月23日

■見かけた秋祭りです。

こんにちは、弟子の芝吹です。
 
バッド(下向き矢印)丸亀で秋祭りを見かけました。橋の上からの写真です。

P1080098.jpg

たくさん人が集まってきていました。神事の人もいます左斜め上


バッド(下向き矢印)近くには神輿?も置いてありました。

P1080099.jpg

この日は他の地区でも祭りが行われていました。ここ1ヶ月程はどこかからお囃子の音が聞こえてくる日が続いており、香川県の秋祭りの盛んさに驚かされています。ずーっと昔から行われているのかと思うと不思議な気持ちになります。
自然とこういう事に出会える環境にいるのはありがたいし、大事だなあと思いましたぴかぴか(新しい)

ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
どうやら弟子は、日常のさりげないことを日記に書くのは苦手らしいんですよ…。
いつもお固い「作業日誌」?みたいなものしか書かないので、「何か日常感じたことを何か話題にしてみなよ」といって、あがってきたのが、今回の秋祭りの話題です。^^ 彼女の地元(福山なんですが)はお祭りがあまり盛んでないそうで…新鮮に映るみたい。
10月は、地元のお祭りに参加された方も多いのではないでしょうか? こんな行事は、地元の活力ですね。ムード


AMAGAERU_2_.jpgさて、今日のおまけです。
でっかいアマガエルさん…。これまたなんとも秋らしく模様替えしていて可愛いexclamation もしかしたら、今月のはじめに見つけたこのデブアマガエルさんと同一蛙物かもしれません!? (変身しすぎて判別できないですが、発見現場が近いです)


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posted by 宮崎佐和子 at 21:03| Comment(2) | TrackBack(0) |   弟子の日記

2009年10月22日

■奥久慈漆の漆掻き講習会が行われました。

奥久慈漆生産組合の事務局から、茨城の漆掻きの様子のお知らせが来ましたので、アップいたしますね。^^
漆掻きも終盤になった先日、「漆掻き講習会」が開催されたんだそうです。

10_22_okukuji_5_.jpg

本日、20日は奥久慈漆の漆掻き講習会を行いました。
参加者は15名。未経験者もベテランも参加してにぎやかに行われ、今年始めたばかりの漆掻き一年生の岡さん、清宮さん、そして昨年から始められた菅原さんも参加してくれました。
漆掻きの講師は、我が奥久慈漆生産組合組合長の飛田祐造さんにお願いしました。
講習会の圃場は飛田さんが掻いている大子町西金地区の畑でした。
10時に集合して、午前中は漆掻きの実技指導が行われ、午後からは場所を移動して湯沢地区の集会所で昼食をとりながら意見交換会を行いました。<事務局・小野瀬さん>


わあ、楽しそうですね。
奥久慈漆は、この地元ぐるみでのどこかアットホームな雰囲気が、多くの人たちを魅了するチャームポイントでもあったりもするんですね。^^(みんな楽しい人たちばかりです)


あっ、まだ事務局からお知らせがあるみたいですよexclamation&question

今月24日(土)には「いばらきの森作り感謝祭」が旧県庁跡の三の丸公園(茨城県水戸市)で開催されます。 
奥久慈漆生産組合は展示するものが無いので不参加ですが、YUS山方漆ソサエティは作品を出展して展示販売を行う予定です。
また、遊休農地をお借りして漆の苗木を植える事業も計画していますので、活動報告したいと思っていますのでヨロシクお願いいたします。<事務局・小野瀬さん>




奥久慈漆を使った、YUSの皆さんがたの愛情こもった作品が出品されるとは…。こういったものはなかなか見られませんよ。
きっと漆の楽しいお話がいろいろ聞けると思いますので、お近くの方は、ぜひ足を運んでくださると嬉しく思います。



10_22_okukuji_2_.jpg次回は、奥久慈漆の研修生をご紹介しますね。


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