工房のネコ3匹のうち、オスネコのむぎ君(左)とうり坊(右)


むぎ君の方が、先輩ネコです。
子ネコの時に、ご近所からもらわれてきました。
いっぽう、うり坊はもとノラ猫。
2年前、工房の周囲にあらわれた風来坊の一匹で、縁あってうちの子になりました。
そんなオスネコ2匹ですが…。
オス同士のせいか、出会った瞬間から、流血の大げんか。

何度もケンカをし、むぎ君は前足のツメがもげました。(この時の血しぶきが、まだ壁に残っています)


むぎ君、気の休まることのない日々です。
さすがに流血沙汰はなくなっていきましたが…

オスネコどうしの確執は深く、特にむぎ君は自分の視界に『あいつ』が入ることじたいを許さない、ふか〜い溝ができてしまいました。
私がじょうだんで、二匹を一緒に抱きかかえてくっつけたりするとと、『こんな奴と体を寄せるなんて!』と言わんばかりに、顔をゆがめて嫌がるむぎだったのです。
そんな様子をみるにつけ、「はあ〜、いつか二匹が仲良くならないかな?」とつねづね思っていた私ですが…。
今年の6月、ついに小さな異変がありました。
な、なんとむぎ君とうり坊が、(一部体を寄せあい)同じ場所で眠っていたのです

↓
※ついに和解!? むぎ君とうり坊。
このありえない出来事に喜び、「もう二匹の間のわだかまりは氷解したのか?」と早合点した私ですが、残念ながらこの奇跡は一度きり。
もう、同じようなことは起こりませんでした。
それが


今日、もっと進歩した2匹の姿を見ることができたんです。
むぎ君&うり坊、同居2年たってはじめての出来事です。


えっ?? 一瞬我が目を疑いました。

そーーーっと近寄って、写真を撮りましたよ。


でも、まぼろしではなく、確かに2匹でくっ付きあって眠っているんです。すごい!うれしい!
…って、大喜びしていると、シャッター音を気にして、むぎ君が目覚めてしまいました。


このあと、ミルミルが外から家に戻ってゴハンを要求して騒いだこともあり、むぎ君は起きてベッドから出てしまいましたが…。
ささやかなことですが、うちにとっては画期的な出来事で、いろいろと考えさせられるものがありましたよ。

珍しい3匹一緒のショット。
人間でもそうですが、考えや生き方が違う者どうしが一緒に暮らす、同じ仕事をしていくのはたいへんなものです。
親の敵のようにうり坊を嫌っていたむぎ君が、ついにここまでうり坊に気を許していく2年間の月日を考えると、感慨深いものがあります。
一度きりの奇跡ではなく、これからも仲良くしてくれるといいな…。
