今年もあと少しで終わりですね。皆様いかがお過ごしですか。
今回は、手軽で便利な道具をご紹介します。



これは「土ふるい」という商品なのですが、土をふるうのに使っているのではなく…。


ん?なに?という感じかもしれませんが、これは、小さくて室の中に入れる棚網(室で乾かす木地を置く網棚のこと)からこぼれ落ちてしまう木地を入れる容器として、とても重宝しています。


この容器なら編目からこぼれる事なく、なおかつ壁があるので、板状に比べて横から落ちる心配もなく、安心して木地を出し入れできるのです

普通のざるでは底に木地が溜まってしまうし、高さが室の中で幅をとりますが、これはそんな心配もありません。
工房でこの使い方を知ってから、私は感心しきりです。漆工芸では、専用の道具もたくさんあるのですが、身近にある道具を代用することもたくさんあります。
用途に沿った道具を見いだしたり、作ったり、調整できたりする事は、簡単なようで実はとても難しいです

ちなみにこの「土ふるい」100円均一のお店で購入したそうです。私も自分用に購入しました。おすすめです

ありがとうございました。
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宮崎です。
わっ、弟子よ…よくも工房の秘密をばらしましたね…

こうした細かいものは、いわゆる「棚板」に乗せて漆室に置くと、板との接点とくっついたり、また接点部分の乾きが悪くなったり…とあまり勝手がよくありません。
なので、アクセサリーみたいな小物の仕事にはこうした細かい網をよく使います。
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http://waurusi.sblo.jp/article/13309433.html
ちょっとした小ネタですが、こんな小さな工夫で仕事の進み具合がうんと違ってくるんですよ。^^
ちまちまとまた、いろんなものをご紹介いたしますね。
