ご報告が遅くなりましたが…。
昨年の秋に、取材を受けていました。
ウェッジ社さんの1月20日発売の
『時代をリードする総合月刊誌 WEDGE』 2月号です。
東海道・山陽新幹線のグリーン席に搭載されていますので、ご出張の際などは開いてくださいますと嬉しく思います。

46ページ目の連載記事「日本をつなぐ」をごらん下さいませ。

2009年11月22日に、香川県高松市の五色台の畑で行った漆の植栽
※その時のレポはこちら の際、取材の方数名とカメラマンさんが香川に来られていました。
この連載記事「日本をつなぐ」は、日本の文化、伝統などを守りながら、幅広く広めていく活動をしている方々を取り上げることで、日本の側面を見つめなおすをいうもの。
文を書かれた
久田浩司さんに、当日言われたことが印象に残ります。
『申しわけないけど、工房の宣伝ではないですから。国産漆について、私が調べ、今日見て、そして考えたことを書かせていただきます』…そうして、2ヶ月後に出版された記事は、たいへん力強く、私たちも「こんな見方があったのか」と考え込んでしまうくらいの圧力。
ひさびさに人の編み出す言葉の情熱を感じました。
雑誌や記事など、手をかけずにカンタンに作ってしまおう、調べず考えず心を投じずドライに仕上げてしまおうとすれば、いくらでもできてしまいます。
(私も以前は、出版にたずさわる仕事をしていましたので、よりリアルに…)いっさい妥協せずに全力で向かうという、プロの姿勢に感じ入りました。
今回はたまたま工房の活動をピックアップしていただきましたが… 国産漆というお話はもっと広がるとうれしいものです。
そして、これをきっかけに、月刊誌 WEDGE を初めて読みましたが、見開きの連載記事でもこの濃さです。こんな骨太の編集方針の雑誌の存在は、たいへん頼もしく心強く思いました。^^
****************************************************************…さて、恐縮ですが漆に関する記事のことに、関連して。
角川学芸出版さんの『the寂聴 7号』に漆の特集がありましたが…。新刊の8号の143ページにお詫び文が載っています。内容は、特集中のある記事に参考資料の名前を記載しなかったというものです。
その記事は漆の豆知識というものでしたが、ほとんど
『漆百科』からの内容で、当時から関係者の方から「著作権侵害にあたるのでは」というお話を聞いて気になっていました。詳しい事情はよく知らないのですが… そのくだんの記事も読んだ印象では、これを書いたフリーライターさんはなんの悪意もないように感じました。おそらく著作権のことなど考えていなかったのでしょう。
もちろん、思想的記事と雑学記事というコンセプトの違いはあるのですが、誰でも書くということのできる文章、時期が重なったこともあって書き手の意識の違いでこんなに向き合う仕事が違ってくるものかと、こちらも考えさせられる出来事でした。
※漆がテーマの本、いろいろ。
posted by 宮崎佐和子 at 23:18|
Comment(2)
|
TrackBack(0)
|
■ お知らせ