2010年03月30日

■工房での1年を振り返って。(漆の会編)

こんにちは、弟子の芝吹です。
工房での思い出の振り返り、第2弾です。

漆の木に関しては、色々なところでたくさんの方々にお世話になったなあと思います。
そこで、お世話になった各地の漆の会のこと、参加した漆のイベントのことを含めて、思い出してみようと思います。ぴかぴか(新しい)


バッド(下向き矢印) 工房の五色台の漆畑では、昨年の11月22日に植栽イベントをしました。
※植栽のレポはこちら。
11_22_gosikidai_1_.jpg
11_22_gosikidai_7_.jpg
私はこのイベントの担当となり…あせあせ(飛び散る汗)
準備から参加出来たことは、大変だったけど凄く勉強になりました。そして、植栽を一緒にしてくださった皆さまには大変お世話になりました。いろんな方が関わることで和うるしのことがこれからもどんどん広まっていったらいいなと思います。


バッド(下向き矢印) 昨年は、工房の庭のウルシの木で、昨年は「漆かき」をさせていただきました。
8_5_urusikaki_1_.jpg
※弟子の漆かき研修

まだ若木のウルシの木でしたが、1シーズン通して体験することにより、漆かきの大変さに少し触れることができました。


また、工房以外でも、この1年で、色々なとこへ行きました。


バッド(下向き矢印) 昨年3月に、京都の夜久野町の植栽と手クロメ体験へ参加しました。
4/3夜久野

手グロメ中

※丹波漆植栽のレポ。
※丹波の手クロメ会のレポ。
たくさんの方が参加されており、丹波漆を保存していこうとされている情熱を凄く感じました。お世話になり、ありがとうございました。
漆の木が、シカに食べられることなく育っているといいなかわいい


バッド(下向き矢印)昨年の9月は「西日本の漆を守る会」で岡山へ行きました。

DSCN2102.jpg

DSCN2136.jpg
※レポ1 ※レポ2 ※レポ3
この時は講演会などもあり、科学的な視点や歴史の視点など普段とは違った見方で漆のことを考えらえれるいい機会でした。
漆掻きの体験をしたりと、これまた色々と感謝でいっぱいでした。



バッド(下向き矢印)そして、昨年11月には「壱木呂の会」で茨城の奥久慈へ行きました。
Img0087.jpg

DSCN2378.jpg

※レポ1 ※レポ2 ※レポ3
この時は、一般参加の会ではなかったため、凄く緊張しました。
日本産漆の未来について背負われている大きさを感じ、自分も少しでもお力になれるよう努力しなくてはと身の引き締まる想いでした。
「壱木呂の会」の皆様、ありがとうございました。


また、参加したところ以外でも全国津々浦々で漆の木の復活に尽力なさっている方がいるんだと知りました。
他にも、見学させて頂いた皆様本当にありがとうございます。


1年と言う短い期間でしたが、この日記をご覧頂いた皆様も深くお礼申し上げます。たくさんの方々に支えられ、見守って頂けて充実した1年でした。ぴかぴか(新しい)

まだ先のことは分かりませんが、広島の地元に戻ったのちは、いつか自分のペースで少しずつ、漆のことを続けていけるようにがんばりたいと思います。

今後とも、和うるし工房あいをよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
いよいよ芝吹の日記もこれで最後になりました。
この1年間、芝吹を見守ってくださって、誠にありがとうございます。(_ _)
工房でも初めてのお弟子さんで、私達も不慣れなところが多々あったと思うのですが、がんばってくれたなと思います。
そして彼女が1年間、がんばってくれたおかげで、「新しい人を育てる」という下地が、だいぶ工房にできてきました。
また新しくご縁がある方が、いつか工房で和うるしの勉強をしてくれる日がくるかな?
大変なことも多かったけど、私達にとっても、とても楽しい1年でした。ムード
改めてまして、今後の工房にぜひご期待下さるとうれしく思います。


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posted by 宮崎佐和子 at 23:20| Comment(4) | TrackBack(0) |   弟子の日記

2010年03月29日

■工房での1年を振り返って。(作業編)

こんにちは、弟子の芝吹です。
しばらくごぶさたしておりまして、すみません。
11_6_sibabuki_.jpg


残念ながらこの3月いっぱいで、お別れすることとなったわけなので、工房に来てからこの一年を振り返って、皆さまにお見せしようと思います。
どうぞ、よろしくお付合いくださると幸いです。


バッド(下向き矢印) まずは、作業環境つくりからでした。

3/17机つくり1
作業机つくり。


バッド(下向き矢印) 漆室も作りました。
3/23漆室つくり1
3/23漆室つくり3
3/23漆室つくり4

それまで机や椅子を作ったことも、電動工具もろくに使えなかったのですが、なんとか作業机、椅子、漆室を作りました。
教えていただけたおかげです(しみじみ)
その後はこのような作業はないですが、今なら一人でホームセンターに行き辿々しくでもサイズの注文からできそうです。


バッド(下向き矢印)次は漆の種まきです。

脱漏から始まり芽が出で育ち、2年目を迎えそうですぴかぴか(新しい)

種を棒で突く

kuroihyou.jpg

P1050310.jpg


浄法寺ベースと阿波ベースのうち浄法寺ベースしか芽が出ませんでしたが、その原因の1つが秋の実のなったあとに分かったりと1年を通して植物の流れを知るというのはすごく重要だなと思いました。
この失敗した阿波ベースの実をつけた木は、漆を掻いて切り倒したのでもう切り株になっています。
この種から育った漆の木もこれから漆を掻けるまでの流れやその後の2代目更新木など長いスパンで見ていくことがさらに必要なんだなとも実感しました。


バッド(下向き矢印)道具を作りはじめました。

2裏出し完了.jpg
7貼付け.jpg
P1080475.jpg

手に持つ.jpg

刃物研ぎ、へら作り、はけつくり、つく棒などの作業補助具を用意したりしました。
刃物研ぎは奥が深く、今も下手なままですが、唯一研げてないことを少し感じられるようになりましたあせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)その後は木彫の帯留め作りに入りました。

1.輪郭線で切り取り
3、彫り上がり
2水乾き後.jpg
P1060551.jpg
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弟子

ご紹介していない物も結構あるのですが、、、木地彫りから漆の作業を通して出来上がっていっています。
帯留め以外のアクセサリー類も作ったりしました。


こうして改めて見ると、本当にいろいろ学ばせていただいたなと思います。最後までここでがんばることができなくて、本当に申しわけないです。もうやだ〜(悲しい顔)

次回は、お世話になった「漆の会」に関することなどを振り返りたいと思います。
長々とお付合いいただき、ありがとうございました。

※弟子の日記

* * * * * * * *

宮崎です。
出会いがあれば別れもある…と、どなたがおっしゃっていましたが、人と人との縁は、本当に不思議なものだなと思います。

芝吹がこの工房に来てからのこの1年、本当に早かったなあ…。精一杯がんばってくれたと思います。
たいへん残念なのですが、途中で終えることになりますので和うるし工房あいの仕事を将来何かをする、ということはできない立場になりました。

でも、漆芸研究所時代にしっかりと、香川県の三技法・蒟醤・存清・彫漆の勉強をちゃんとしていますので、また違う場面でがんばってくれるといいなあ、と願っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


いつもありがとうございます→  
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posted by 宮崎佐和子 at 22:20| Comment(4) | TrackBack(0) |   弟子の日記

2010年03月28日

■ウルシの芽が大きくなりだしました。

風はまだ冷たいけど、日射しの強い日が続いています。
そんな3月下旬、やっとやっと、ウルシの木に春の変化が現れだしましたよexclamation
さっそくお見せいたしますね。^^


バッド(下向き矢印)じゃーーん。今年の漆の芽です。
漆の芽
漆の芽この子は、2月19日の時は、こんなに固い芽でした。
やっとゆるんで、空に向かって伸びだしたのですよ〜。
毎年のことですが、やっぱりうれしいです。


バッド(下向き矢印)さて、こちらは「ひこばえ」の方です。
漆の芽

「ひこばえ」の方が、反応が早いのかな?
ウルシの新芽らしい赤色をして、可愛らしいです。

バッド(下向き矢印)こちらは、自然分根の苗の芽。
漆の芽
何年か前に、苗木を仮植えしていたのですが、そこに根っこが少し残っていたみたいで、知らない間に苗木ができていました。あせあせ(飛び散る汗)
なかなか大きくならない苗木だけど、育つのはやっぱり楽しみなものです。

* * * * * * * *

さて、余談ですが…。
昨日「松本が風邪をひいて苦しんでいる」と書きました。
しかし、やっぱりと言いますか…。
読んでくださった方の中には予感されていた方もおいでになると思いますが、案の定、
私も風邪をもらってしまいました…ふらふら
(いつも日曜祝日に病気になる私です)
胃腸にくる風邪らしくて、ひさびさに悶絶の夜を過ごしました…。
今はもう落ち着きましたが、皆さんも油断せずに気をつけて下さいね。

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posted by 宮崎佐和子 at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録

2010年03月26日

■松本が絶不調です…。

長雨がひいて、お天気がいい日が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
日中は、日射しが強くて日焼けしそうなくらいですがあせあせ(飛び散る汗) 日が落ちたとたん冷え込んで、びっくりしたりします。

…さて。
タイトルにある通りなのですが、ただいま松本が「鬼のかく乱」状態になっていまして…。
工房の仕事がストップしてしまってます。がく〜(落胆した顔)
私ごとなのですが、この日記に書いておくと「あの時こんなことをしていたな」と振り返って、参考になったりすることがあるので、記録に残しておこうと思います。

松本の不調ですが、まずは『腰』からやってきました。 (松本は中学生時代からヘルニアを患っているそうです) 大型犬のラブラドール君は先天的に腰が弱い…と愛犬家の友人から聞いたことがあるのですが、そんなものなのでしょうか。巨体男のウィークポイントなんです。
昨年末から催事が続いて疲れが残っていたところに、畑仕事をしたのがたたったらしいですよ。
ギックリ腰の虫が騒ぎだし「や、やばい予感がするもうやだ〜(悲しい顔)」と焦る松本…。

さらに、ある朝起きると、突然、謎の悪寒やだるさが発生。
弱り目にたたり目ってこういうことなのかな? ^^;
(こっちは、診察で『風邪』と判断されて、お薬をいただいたんですが)
おなかにもくる風邪らしく、松本はひっきりなしにトイレを往復していますよ〜。

さてさて、良くなるのはいつの日なのでしょうか。


あ、腰の方ですが、こちらは鍼灸院(高松市の直井鍼灸指圧院さん)で針を刺していただいたら、一気に快方に向かったんですexclamation
おそるべし、東洋医学。
しかも、一度の針で、松本のオジサン体型が別人のようにすっきりしてしまい(正しい姿勢に戻ったんですね)、鍼灸院さんから戻ってきた夫の『使用前→使用後』といったあまりの変貌ぶりに驚きを隠せない私でした。

…私も、今度行こうかな?



さて、季節の変わり目ですが、皆さん体調管理にはじゅうぶんお気をつけ下さいね。ムード

レモン病める獅子?の松本は、寝る前にホットレモンを作って飲んでいます…。このレモンは松本の実家の無農薬レモン。皮がごつくてちょっとぶちゃいくだけど、体に染みわたるそうです。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:13| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 日記

2010年03月24日

■茨城のウルシ植栽と漆塗り体験講座。(奥久慈漆生産組合)

今日は、ちょっと気分を変えて、茨城の漆のご紹介をしたいと思います。
奥久慈漆生産組合の小野瀬さんから、春の便りをいただきました。晴れ


奥久慈漆生産組合の小野瀬です。
お久しぶりになりますが、今回奥久慈漆生産組合は「平成21年度特用林産生産担い手育成事業研修会」として、「漆の苗木植栽及び、漆塗り体験講座」を主催・(社)茨城県林業協会(石川多聞 会長)のもと、協賛としてお手伝いを行いましたので御報告させていただきます。


わっ、うれしいです。
よろしくお願いいたしますexclamation

「漆の苗木植栽及び、漆塗り体験講座」は、平成22年3月20日(土曜日)に常陸大宮市盛金小学校跡で総勢30名ほどで行いました。

担い手の研修生は清宮 伸太郎さん(所属:漆工芸 奥久慈荻房)と、岡 慶一さん(所属:(有)ウエアウッドワーク)のお二人。午前中に漆苗の植栽と分根法による漆苗の育て方を、午後からは漆塗り体験を、公募で集まった一般の方を交えて行われました。<事務局・小野瀬さん>


一般の方も、多数参加されたのですね。^^(清宮さん、岡さんもお久しぶりです)
こうした地元らしい取り組み、情熱を感じていいです。
昨年末にも奥久慈漆植樹祭が行われたし… (年2回も植えられて、いいなあ)

主催者側からは(社)茨城県林業協会専務理事の野村 和弘さんと、相談員の近藤さん、来賓に茨城県農林水産部林政課課長補佐の本多さんを始め、県北農林事務所林業振興課課長さん、大子林業指導所所長さん、などの関係者多数が出席されて盛大に執り行われました。
我が奥久慈漆生産組合は飛田組合長を始め、神長副組合長、理事の木村さん、高村さん、石川さん、そして事務局の私が参加しました。<事務局・小野瀬さん>
 

なるほどなるほど…。
林業関連の方々も多数ご出席されたのですね。
…あっ、そろそろウルシの植栽会が始まりますよ〜。

バッド(下向き矢印)参加者の皆さんが、苗を植えている様子。
奥久慈漆組合植栽2奥久慈漆組合植栽3
広い平地って、やっぱり畑にいいですねえ…。

あ、事務局の小野瀬さんの詳しいお話を聞いてみましょう。

植栽地は、国道118号沿いの小高い丘陵地の耕作放棄地約20アールをお借りして、そこに苗木約100本を植樹しました。
畑の一角には分根法で約20本の漆根を植えました。 
組合長の飛田さんと、神長副組合長が苗の植え方と分根法の極意を熱心に講義しました。穏やかな天気に恵まれ、総勢30名の参加者により一斉に植えられたのであっという間に植わってしまいました。20アールの約100本は今後の畑管理によってどのように育ってくれるのか楽しみです。<事務局・小野瀬さん>


奥久慈漆組合植栽1

今まで耕作放棄地だったので肥料は入っていないため、今後3年くらいはしっかりと施肥管理をして育てないと上手く育ってくれないかも知れませんね。<事務局・小野瀬さん>

奥久慈漆組合植栽5
記念写真。お疲れさまでした。ぴかぴか(新しい)


11時半頃には植栽も分根も完了したので、次の漆塗り体験のために旧盛金小学校に戻り、お昼ごはんを取りました。
お昼ごはんのあとは山方漆ソサエティの元代表でもあった神長さんの指導により、菓子皿とお箸の漆塗り体験(拭き漆)が行われました。<事務局・小野瀬さん>
 

漆塗り体験
漆塗り体験の様子。

皆さん、真剣なまなざしですね。
「あの小さな苗木から、将来ウルシの樹液が採れるんだなあ」「樹液が採れるのって、いつごろだろ?」
…って、そんな会話も交わされているのでしょうか。

今回は最初の工程の木地固めだけですが、自分のお皿とお箸が手に入るということで、参加者のみなさんは漆負けなど気にせずに頑張って塗り込んでいました。
今回の作品は今後、山方漆ソサエティのメンバーたちの手により仕上げまで行い、完成品はそれぞれのお手元に届くことになっています。<事務局・小野瀬さん>
 

わっ、ご自分のお皿とお箸が手に入るなんて、いい記念になりますね。
すてきな企画だと思います。ムード

さて、いよいよ新年度が始まりますが、今年の茨城の漆掻き研修生の予定はどうなってらっしゃるんでしょう?
とっても気になるところです。

昨年の漆掻き研修生のご紹介はこちら
  ↓
※茨城の漆掻き研修生をご紹介します。


今年の奥久慈漆生産組合は、2名の研修生を受け入れましたが、来年は予算の関係で1名の研修生受け入れになるらしいとのことです。
毎年こうやって漆掻きの職人が増えて行く事はいいことですが、やっぱり掻く漆の原木が、年々減少しているので少しでも減少の歯止めが掛けれれる様な活動も大切ですね。<事務局・小野瀬さん>
 

楽しみexclamation 
今年も、若い方が漆掻きの修行に励むわけですね。これは応援しなくては…。

それにしても、原木不足はほんとうに深刻な問題です。
浄法寺でも以前から問題になっているのですが、需要と供給のタイミングが合わず、なかなか現状が状況の変化に追いつかない部分があってむつかしいものがありますよね…。
(木の需要があっても、植えた木が育つのには10年以上かかりますし)

でも、こうして地元の方が力を合わせて取り組み、新たな畑を作っていくことは本当に頼もしい限りと思います。
今年も、奥久慈漆から目を離せませんね。ムード

2010年03月23日

■工房の猫、ミルミルの獲物。

工房には、三匹の猫がいます。
黒猫のミルミル(♀)、キジトラのむぎ(♂)、銀トラのうり坊(♂)です。
このうち、外猫はミルミルだけですが、その時々の『獲物』を捕えてきては、ビックリの季節感を、飼い主に与えてくれます。あせあせ(飛び散る汗)

バッド(下向き矢印)ミルミル。
6_17_miru_3_.jpg

この残酷な天使が、また、あわれな犠牲者を連れてきましたので、忘れないうちにアップしようと思います…。


…ある晴れた日、ミルが自分一匹だけで「ふぎゃ〜ふぎゃ〜」と盛り上がっていました。

ミルミル1
ミルミル2
うひょ〜っ、見て見て猫


…うわ、またやったな、ミルちゃんよ〜〜。
今回の得物は、可愛らしい小鳥さんでした。

ミルミルの獲物
もう死んじゃっています。もうやだ〜(悲しい顔)


バッド(下向き矢印)興奮がさめず、飼い主に功績をほめてほしいミルミルでした。
ミルミルの獲物

…この可哀相な小鳥さん、なんの種類でしょうか。
ミルが以前、生け捕りにしたビンズイに似ているような気がするのですが…。
小鳥は死んじゃうととたんにみすぼらしくなってしまい、素人には分かりません。
ミルなんかに捕まらなきゃ、元気に空を飛んでいたのにね。
小鳥さん、ごめんなさい。たらーっ(汗)


ブノワトンこの3月29日にいよいよ閉店してしまう、伊勢原市のブノワトンさん。閉店を惜しむファンの大群?でお店の周囲はとんでもないことになっているそうです。がく〜(落胆した顔) こと今月になってからはお店の電話もつながりにくく、パン屋さんなのに行くとパンがほぼない状態になっているんだとかであせあせ(飛び散る汗) そんな激戦の中、ブノワトンさんの貴重なパンをお客さまが工房に送ってくださいました。(う、うれしい…)この味はもう最後、と思うとなごり惜しいですが、新しいお店の登場を楽しみにしたいと思います。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2010年03月22日

■「第27回香川の漆器まつり」に行ってきました。

「香川の漆器まつり」は、毎年3月下旬に開催されます。
今年は、連休の3月20、21日で、何年ぶりかなのですが、久々にこの地元のお祭りに行ってきましたよ。
今回は、その様子をご紹介しますね。^^

「香川の漆器まつり」は、香川県漆器工業協同組合さんの主催で、玉藻公園内(高松城跡)の披雲閣(ひうんかく)という高松市指定有形文化財の建物で行われます。
さまざまな香川漆器が、たいへんお手頃で求められ(原価に近いものもあります;;)、そして見事な広間でお茶会が開催されるということもあり、地元では愛好家の方々が大勢楽しみにして来られるんですよ。

では、いざ会場へ!

バッド(下向き矢印)玉藻公園の中にある披雲閣です。
香川漆器祭1香川漆器祭2

この「披雲閣」という建物、高松市指定有形文化財なのですが、たくさんの部屋や広間をを廊下で繋いだ大規模な建物で、とても格調高い佇まいなんです。
江戸時代、江戸城内の将軍の御殿や幕府の事務室にならって建てた、高松藩の藩主が居住や執政を行う御殿らしいです。
現在は江戸時代の建物ではなく、明治に立て直したものなのですが、お茶会や生花などのイベントなど、地元の人びとに愛用されているんですよ。

こんなシックなたたずまいの中で、「香川の漆器まつり」が行われています。

では、いよいよ会場へ…。

バッド(下向き矢印)展示会場。
 香川漆器組合の各店さんがブースでお店を開いてらっしゃいます。
香川漆器祭3香川漆器祭4香川漆器祭5
お客さまも真剣に品定めをしていますね。


展示商品は、座卓、棚、などの家具や、盆、茶托、花瓶などが多いです。(もちろん、お椀などもあります)
香川漆器の独特の技法の品々ばかりです。
蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)、後藤塗(ごとうぬり)、象谷塗(ぞうこくぬり)。
一口に「香川漆器」と言っても、やっぱりお店によって、微妙にテイストやラインナップに個性があるので、それらを一堂に見ることができて楽しいです。(展示即売)
「うそ〜、こんなに安いの? こんな価格で出して、お店さんは大丈夫なの?」とビックリの私です。



バッド(下向き矢印)そしてこんなコーナーも…。
香川漆器祭6香川漆器祭7
香川漆器祭8
蒟醤彫りの実演の職人さんです。
プロの技を話しながら見せて下さいますよ。


この「香川漆器まつり」、私達が行ったのが実は最終日の閉場一時間半前というぎりぎりの時間…。
最初は「さっと見て帰ろう」なーんて言ってたんですが、楽しくてあっという間に時間が過ぎ去り、ぜんぜん時間が足りませんでした。あせあせ(飛び散る汗)
(10年ぶり?に、彫漆体験もしたかったな〜)
そうこう言いつつも、亡くなった松本の父(香川の塗師屋さんでした)が手がけた大きな丸盆を偶然見つけたので、嬉しくなって買い求めました。ムード


バッド(下向き矢印)…といいつつも、ハズレなしの抽選会にちゃっかり参加していたりして。
抽選1抽選2
松本と二人分引いて、お箸とお椀をもらっちゃいました。ぴかぴか(新しい)



そうそう、「香川漆器まつり」と同時開催の行事の「玉楮象谷忌茶会」も根強い人気なんですよ。
このお茶会も披雲閣内で行われています。
茶会1

香川漆器の始祖、玉楮象谷…。
高松藩主のお抱えの天才塗師で、中国伝来の漆の技法を、たいへんな柔軟性で技術翻訳し、現在に伝わる香川漆器の技法を編み出しました。
つまり、香川の人にとって、漆の神様みたいな存在なのです。
この象谷翁を偲ぶお茶会(今年は第142回忌だそうです)は、毎年楽しみにして多くの方が足を運ばれます。

バッド(下向き矢印)お茶会の写真は撮れませんが…。
 使われたお道具をちょっとご紹介。
茶会2
蒟醤のお棗。
バッド(下向き矢印)古いお品です、かなりの珍品では…?
茶会3

加装は存清、木地は籃胎(細い竹ひご編んだ木地)の二段重。菓子器に出てきました。まろやかな角丸のフォルムです。エキゾチックな唐風の絵柄で、存清の特長の漆絵の線彫りは真菰打ちをしてあり、枯れた味わいがよい感じなんです。

ひさびさに、地元の漆器をたくさん見てなごまされました。
次に行く時は、油断せずしっかり時間をとっていかないといけないなあ。
この「香川の漆器まつり」は、毎年3月下旬に開催されています。
興味のある方は、ぜひ来年いらしてくださいね。


つぶつぶごはんさて… この日は「香川の漆器まつり」会場でバッタリ「五名畑」さんに出会い、晩ご飯をごちそうになってしまいました。雑穀のつぶつぶ料理なんです。肉や乳製品、白砂糖、卵などは一切使わない雑穀と旬の野菜の力強いお料理、心の中まであったかくなりました。

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posted by 宮崎佐和子 at 22:09| Comment(2) | TrackBack(0) |   展覧会鑑賞・イベント参加

2010年03月21日

■漆の苗の仕込みをしました。2

畑の準備漆の苗作り1の続きとなります。晴れ
漆の苗づくりの様子、ごらんくださいね。^^

掘り起こした漆の根っこたちは、適性サイズにカットして乾かないように濡れタオルに包み、苗床にする畑まで運んでまいりました。
この根っこたちを、一本ずつ植えていくのです。


バッド(下向き矢印)畝をつくる松本。(久々の肉体労働…)
漆の苗つくり1漆の苗つくり2


畝は三列ほどで、約100本ほどの根を仕込みました。


バッド(下向き矢印)しっかり水やりをしておきます。
漆の苗つくり3

しばらくは、乾燥しないように気をつけてやらなければ…あせあせ(飛び散る汗)
100本の根から、どれだけ発芽するのか楽しみですね。
初夏ごろまでには、そこそこ結果が出ると思います。


さて…
ここの畑からも、たくさんカエルさんたちが掘り起こされましたよexclamation

バッド(下向き矢印)こんなカエルさんです。
漆の苗つくり4
ツチガエル? …かな。
動きがまだ鈍くて、迷惑そうな顔をしてますよ〜。

漆の苗つくり5

水やり用のバケツに入れたら、一生懸命泳いでいました。
(生まじめ?な顔をしていて面白いです)


梅のつぼみさて、このウルシの苗用の畑の脇にあった、お花のつぼみですが… まだ開花していませんでした、残念exclamation




posted by 宮崎佐和子 at 23:52| Comment(2) | TrackBack(0) |   漆の植栽

2010年03月20日

■漆の苗の仕込みをしました。1

もう春分ですね。^^
ここ香川県も、長い冬を終えて草木や生き物が本格的に動き出す気配が野や山々にみなぎってきました。

…ということで、私達は今日、今年〜来年に植える漆の苗木を作るため、『分根』という作業をしました。
ウルシの木は、主に2種類の方法で苗木を増やすことが出来ます。

『実生』…種子を取りそれを発芽させて苗木にする。
『分根』…根を採取し、切断した根っこを植えて
     それを発芽させて苗木にする。


今回はこの『分根』法で苗の準備をしました。
で、時刻は午後3時近く… いよいよ開始しますexclamation


バッド(下向き矢印)まず、ウルシの木の根っこを採取。
漆の苗立て1
漆の苗立て2

ウルシの根は、比較的浅い場所で広い範囲でよく張るのです。
よーく見ながら、せっせと根っこを集めます。


バッド(下向き矢印)ほどなくして、まずまずの数の根っこを取りました。
漆の苗立て3
この掘り出されたばかりで、おそらく日光を浴びてビックリしていると思われる?ウルシの根っこたち。
泥だらけさんです。
この子たちを、「苗木のもと」にしてやるためには、ちゃんと手入れをしないといけません。あせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)根を適性なサイズにカットします。
漆の苗立て4
漆の苗立て6

さて、こんなゴボウの出来損ない?みたいな泥まみれの根っこちゃん。適性サイズにカットすると、どっちが頭でどっちがお尻か分からなくなってしまいます。
(この苗にする根の『上下』の確認は重要なんです)
なので、端のカットの形を、上下で変えることで、確認できるようにしているのですよ。^^


漆の苗立て5
ウルシの根の切断面。

ちゃんと乳白色のウルシ樹液がにじみだして、「ボクはウルシだ!」と一生懸命主張してくれます。ムード

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posted by 宮崎佐和子 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) |   漆の植栽

2010年03月19日

■ひさびさに工房のネコたちを…。

今日の香川県は、春…というより初夏?を感じさせるぽかぽか陽気でした。晴れ

やっと、大急ぎの納品のお仕事が終わり… ホッ。
実は今日、亡き義父のお取り引き先様から急にお受けした仕事を、高松に納めてくることができたのです。ぴかぴか(新しい)

さてさて、今日はちょっと気分を変えて、
久しぶり?に工房のネコさんをお見せしますね〜。


バッド(下向き矢印)工房ネコ3匹のうちのむぎ(左)とうり坊(右)。
工房の猫1

以前はとーーっても仲が悪かったライバル同士だったのですが…。


バッド(下向き矢印)(ごはんを食べている時は)とっても仲良しです。…たぶん
工房の猫6

わっ、事件発生です。

こら〜むぎ exclamation×2
うり坊とミルミルのゴハンもコッソリ食べよったやろ?
工房の猫2
工房の猫3
『え〜〜ボク 知らないよう?』


…確信犯でしらばっくれるむぎ君です。

が!ときどきは、ネコたちの犯行(つまみ食い等)を運良く現場で押さえる場合もあったりします。
実は… その時(やましい時)のむぎ君の表情がとっても面白いんです。(^∩^*)

…それがどんな顔かと言いますと…。


バッド(下向き矢印)こんな顔。(ボクとってもやましいです)

むぎ

むぎ

…ね、けっこうむぎ君ってネコかぶって?いるでしょ。
(´m`)



バッド(下向き矢印)さて、最後は仲良しカップル?のミルミル嬢(黒猫)とうり坊。
工房の猫4
仲良く猫ベットで団子になっていますが…。
うり坊が、どんどん侵蝕をしております。あせあせ(飛び散る汗)
工房の猫5

…このあと、ミルミルはうり坊の「雪崩」が気に障ったのか、ほどなくして猫ベットをあとにして、どこへともなく消えていきました…。

posted by 宮崎佐和子 at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ
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