2010年06月19日

■ウルシの切り株から、たくさんひこばえが…。

今日の香川県は、梅雨時の晴れ間で、暑くてムシムシした一日でした…ふらふら 
今年、ずーっとエアコンのスイッチを入れたことがなかったんですが、ついに「除湿作動!」させてしまった私です。あせあせ(飛び散る汗)


さてさて、今日はウルシの木の話です。
昨年、工房の庭のウルシの木を2本、研修のために漆掻きをしていました。

ウルシの伐採
漆掻きの終わったウルシの木は、12月に根本から伐採。
なんとも哀れな切り株が残りました…。

自然を愛する方からは「伐るなんてかわいそう」と言われたりする一方、ウルシ科の植物が大事な場所に生えてしまった方からは「こんな危ない木は伐ってしまいたい…」と思われる、なかなか難しい木だったりします。

…で、この切り株が半年経った今はどうなっているかというと…。


バッド(下向き矢印)こんなふうになっています。
うるしのひこばえ

真ん中にあるのが、中心の切り株ですね。
ちゃんと切り株から、次の枝が出ています。ぴかぴか(新しい)

で、見ていただきたいのが、その周囲の地面に生えている「赤い芽」なんですが…。
これ全部、漆のひこばえちゃん なんですよ〜。


バッド(下向き矢印)ウルシの根は、浅く広く張っているので… 切り株から離れたところにもたくさん芽がでてきています。
うるしのひこばえ2

梅雨が始まって、ますます増えてきたみたい…がく〜(落胆した顔)
この小さな芽を傷つけないようにしようと思うと、足の踏み場がないくらいです。;; 
(目視だけで、30本以上の芽が出ているのが分かります)

うるしのひこばえ3

このひこばえちゃんから、新しい苗木が取れるかな?

このように、ウルシ科の植物は伐採すると、数が増えてしまうんです。根っこの生命力が強いんですね。
この根っこの力が、ウルシの木の財産でもあるんですよ。


posted by 宮崎佐和子 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(1) | ■ ウルシの木の記録

2010年06月18日

■くり抜きのケヤキの小皿、仕上がりです。

梅雨入りした香川県、シトシトとしたいい雨が降っています。
今日は、うんと湿気た一日でした… 漆室の中より、湿度が高いかもしれません。あせあせ(飛び散る汗)

皿1
さて、先日ご紹介した、くり抜きのケヤキの小皿ですが、上塗りが終わっております。


バッド(下向き矢印)こんなふうに仕上がりました。ムード
s
はつり皿2

ピンの甘い写真で恐縮ですが…;;
上塗りの漆は、工房の「看板漆」みたいになっている、2004年産の浄法寺漆の盛辺(大森俊三さん採取)です。
大人っぽい、しっとりとした小皿になりました。^^


さて、今日もそごう千葉店さんでの作品展会場に、たくさんの方にご来場いただきました。本当にありがとうございます。ムード
この土日も、どうぞよろしくお願いいたします。



ねこ工房のネコたちも元気です。雨が降っているので、ミルミルもうり坊もお外に出てもあっという間に帰って来てしまいます…。あせあせ(飛び散る汗) 餌やり人がいま一人なので、三匹とも私にとっても愛想良くしてくれます。

posted by 宮崎佐和子 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2010年06月17日

■奥久慈漆生産組合総会と、漆掻き講習会の報告です。

6月も半ばになり、いよいよ漆掻きのシーズンになっています。
茨城の「奥久慈漆生産組合」の事務局の小野瀬さんから、総会と漆掻き講習会のご報告をいただきましたので、アップいたします。ムード

関東地方も入梅宣言が出されました。
去る6月3日には(財)茨城県林業協会主催で茨城県の緊急経済・雇用対策事業の一環として、今年も昨年同様に「特用林産物担い手育成事業」の行事として行われました。
それから、今年度の「奥久慈漆生産組合総会」が6月11日に行なわれ、21年度事業報告、収支決算報告、監査報告と22年度事業計画、予算案の報告が行われまして、無事承認されましたのでその様子を報告いたしますね。 <事務局・小野瀬さん>


はい、よろしくお願いいたします。^^


バッド(下向き矢印)漆掻き道具の貸与式の様子。
奥久慈漆組合1

6月3日に(財)茨城県林業協会主催による「特用林産物担い手育成事業」の一環として、漆掻きの研修が始まるのに先立ち「漆掻き道具の貸与式」が、大子町西金の教育支援センター(旧西金小学校)体育館において行われました。 3ヵ年の茨城県の委託事業として行なわれていますが、今年は最後の3年目となりました。
林業協会の大森冨美男専務理事の挨拶から始まり、漆掻き道具一式(カンナ、鎌、ヘラ)の貸与が行われました。<事務局・小野瀬さん>


わ〜、若い方にとっては、気持ちの引き締まる一瞬ですね。ぴかぴか(新しい) 皆の期待を受けていますものね。


バッド(下向き矢印)ウルシ掻き講習会の様子。
奥久慈漆組合2

貸与式の後は昨年と同様に「漆掻き講習会」を行いました。
講師に奥久慈漆生産組合 組合長の飛田祐造さんと、安島 道男さんがあたり、講習が始まりました。 
安島道男さんは組合員ではありませんが、奥久慈地域では飛田さんと同じ漆掻きの第一人者の一人です。(昨年度の清宮君(荻房所属)を指導した方です)
そのお二人の方からのアドバイスを聞きながらの実技指導は、研修生を初め、我々中堅も勉強になりました。<事務局・小野瀬さん>


今年もよいお天気に恵まれたようで、良かったです。晴れ
漆掻きの習得は、個々の指導そして独自の鍛錬…になるのですが、こうした機会に、いろんな経験値の方が集まってベテランの指導を受ける、ということはとっても意義のあることだなあ〜と思いました。
(もう、これだけの人数が集まれる生産地って、そうそうないです)

6月11日には奥久慈漆生産組合平成22年度定期総会が、近くの「魚勝」さんの座敷を借りて行いました。
来賓に茨城県農林水産部林政課 三島さん、大子林業指導所所長の内田さんと専門員の福田さん、常陸大宮市農林課課長の村田さん、大子町農林課主査の藤田さんを向かえ、午後1時半より行われました。
組合長の飛田さんの挨拶から始まり、平成21年度の事業報告、収支決算報告、監査報告、そして22年度事業計画、予算案が審議されて、無事承認をいただきました。
昨年度は二つの組合を合併して、一年目の総会になりました。 茨城県で活動する唯一の漆生産組合として、今後、国産漆の啓蒙と伝統技術の継承を念願におき、担い手の育成と漆樹の研究と技術向上により高品質化を目指し植栽を積極的に行ってゆくことを確認しました。予算もどんどん削られて、補助金も少ない状況のなかで頑張りたいと思っています。
もちろん茨城産漆は奥久慈漆として今後広くPRしてゆきたいと思っています。<事務局・小野瀬さん>


はいexclamation
茨城の豊かな漆を、もっと多くの人に知っていただきたいと私も思っています。今年の様子も、楽しみにしていますね。ムード

奥久慈漆について知りたい方、お問合せしてみたい方は、こちらの記事をごらんくださいね。※山方漆ソサエティ(YUS)、奥久慈漆生産組合

2010年06月16日

■作品展の様子です。

いま、そごう千葉店さんで「和うるしの器展」を開催中です。
今日も多くのお客さまにご来場いただき、本当にありがたいことです。ご多忙中、ありがとうございます。
最終日まで、どうぞよろしくお願いいたします。ムード


バッド(下向き矢印)松本から、会場の写真が届きました。
携帯の写真なので画像が今ひとつですが、雰囲気だけでも。
会場1
会場は7階です。
この左側のすそで、松本が作務衣姿で本気の実演?をしています。
漆のことなら、なんでもお答えいたします。^^

バッド(下向き矢印)展示品の一部。
会場2

新作の銀彩のパン皿たちと金溜の菓子切りです。

お気軽なものからちょっと改まったものまで、いろいろありますので、どうぞ、純国産漆の多彩な表情を楽しんでくださいませ。ぴかぴか(新しい)



クロッシングさて、私の方ですが、気になっていた映画クロッシングを観に、岡山まで行っていました。(四国では上映していないんです。;;)脱北した父子はやっぱり会えなかったのですね…もうやだ〜(悲しい顔) 破綻国家の人びとは沈没船の強制的な乗組員で、個人の力でどれだけ辛すぎる運命に立ち向かうことができるのでしょうか。ある中国人の方が「日本人というだけで究極の〈勝ち組〉だ」と言っていたことを、さむざむと思い出しました。


posted by 宮崎佐和子 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(2) |   作品展の様子

2010年06月15日

■「香川の工芸 伝統から現代へ」を観ました。

今日から、そごう千葉店さんで作品展が始まったのですが、初日からご来場下さいまして、誠にありがとうございます。ムード


さて、先日、丸亀市立資料館へ「香川の工芸」という展示会を観てきましたので、それをお知らせいたしますね。^^

この資料館は、丸亀城の中にある小さな施設なんです。

香川の工芸

古くは江戸時代の玉楮象谷の作から近代までの、香川県の工芸家(主に漆、金工)の名作がずらりと並びます。
パンフレットの椿の平面作品は、明石朴景。日展会員の漆芸家です。

実は、香川県は漆芸の他に、金工の作家さんも多いのです。(高松工芸高校には、『金工科』もありました。今は科を統合されてしまいましたが…)
世代と技術が違う香川県の作家さんの作品を、一堂に見て思ったことは…。
『やっぱり香川の人の作品群だなあ』ってことでしょうか。うまく説明できないけど、にじみ出るおなじ雰囲気をどの作にも感じて、ちょっと不思議な気分になりました。

大好きな太田 儔先生の、やわらかな色彩の蒟醤作品も見ることができてよかったです。ムード


さてさて、もちろん、会場内は撮影禁止でしたが…。
この資料館のロビーには、大きな木彫りの「地図」のつい立てがあります。

バッド(下向き矢印)江戸時代の丸亀城の古い地図を表したものだそうです。
丸亀城の図
とにかく、でっかいんです。


実は当時の丸亀城内、見てほしいところがありまして…。

バッド(下向き矢印)なんと!当時は場内にウルシの木を植えていたという記述があるんですよ。
丸亀城の図

で、今は?と言いますと…。

残念ながら、現在はそんな痕跡は残っていないんですね。
今はこの場所には美しいサクラの木があり、春はお花見客でにぎわいます。


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posted by 宮崎佐和子 at 23:15| Comment(2) | TrackBack(1) |   展覧会鑑賞・イベント参加

2010年06月14日

■そごう千葉店で作品展が始まります。

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撮影品/金箔ぐいのみ(岩手県産漆、欅、金箔) 金箔八角手削り箸(岩手県産漆、楢、金箔) 五段桐角組皿(岩手県産漆、桐)


和うるしの器 展
会期/6月15日(火)〜21日(月)
会場/そごう千葉店 7階 特選和食器


天然漆の中で、たった1.5%しか国内流通していない「国産の漆」。その国産漆の中でも、トップクオリティーの漆樹液のみを使った、和うるしの器を多数展示いたします。ぜひ、ごらん下さいませ。

出品内容/椀、カップ、箸、スプーン、皿類、弁当箱、茶道具、装身具 など (他、国産漆に関する資料も展示いたします)

****************************************

今回も、松本が会場に滞在します。
漆オタクで、いつも漆の話をしたくてウズウズしているへんな人ですが… 漆に関することでしたら、面白い話、ためになる話、ちょっとあぶない?話など、いろいろさせていただきます。
どうぞ、気軽にお声かけくださいね。ムード 

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posted by 宮崎佐和子 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

2010年06月13日

■作品展の荷物を発送しました。

四国もやっと梅雨入りしたのかな? 今日は朝から雨でした。雨
今年は、ちゃんとした梅雨だといいんだけど… せめて一週間くらいは、シトシトした雨がちゃんと降ってほしいな。そう願う、年中水不足の香川県民です。^^;

さて、工房では、あさって千葉での作品展をひかえております。
今日はその大事な荷物を荷造りして発送しましたexclamation


バッド(下向き矢印)たくさんの荷物たち…。
搬入の準備

あ、松本の「実演道具」も入っています。
(彫刻刀や桶、砥石、材などですね)
松本は「たくさん木地を彫るぞ〜〜ぴかぴか(新しい)」と意気込んで、お箸やスプーンの材料をいっぱい準備していましたが… お客さまへのご説明もしっかりしてくださいね〜。ふらふら

会場へは松本が行き、私は工房でお仕事です。
松本は出発直前まで上塗りをするつもりらしいので、私はその塗った子たちの調子を、ちゃんと乾き切るまで見守らないと…。

千葉のお客さま、どうぞよろしくお願いいたしますね。ムード



ミルミルさて、今日は雨の中、ハンティングに励んでいたミルミルです。野ネズミさんを追いかけて、泥んこになって帰ってきました。あせあせ(飛び散る汗)
野ネズミさんには逃げられちゃったので(ホッ) ちょっとガッカリした顔のミルミルです。

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posted by 宮崎佐和子 at 21:08| Comment(2) | TrackBack(0) |   作品展の様子

2010年06月12日

■和紙貼りの仕事です。

初夏らしくさわやかな暑さが、香川県にも到来しました。
周囲も田植えで忙しく、耕耘機の音がにぎやかです。^^ 
来週から、西日本地区にも梅雨到来か?と予報されていますが…、降水の少ない香川県、いつもながら梅雨にどれくらい雨が降るのか、今からとっても気になっています。あせあせ(飛び散る汗)

さて、今日の私の仕事を少し。


バッド(下向き矢印)お重箱に和紙を貼っています。
和紙貼り1

たくさんパーツがあるでしょう?
これに、替え蓋が三枚付きます。子持ちの三段のお重箱で、とてもおしゃれな使い方ができるかわいいお重箱なのです。
昨年も一つだけ作っていたのですが、写真を撮る時間もなくお嫁にいってしまい… ;; 今回は早めに作っておこうと思います。


バッド(下向き矢印)小箱に和紙を貼る様子です。
和紙貼り2

箱の木地(指物)は、小さな板を組み合せた繊細な作りになっていますので、必ず布か紙で巻いて補強します。
私がいつも使っているのは和紙、明治時代の大福帳です。

これを糊漆(穀物粉を煮た糊と漆を混合したもの)で、しっかりと貼りあわせます。

和紙貼り3
木地と木地の継ぎ目を意識して、和紙を貼ります。

バッド(下向き矢印)あまった和紙は、短く切り取ります。
和紙貼り4_和紙貼り5
十分、糊漆が乾いてから、余分な和紙をのちほど切り取ります。ムード


バッド(下向き矢印)こうした仕事の時に、愛用するこの小さなハサミ。
ハサミ
松本が京都で買ってきてくれたものなんです。^^
ごらんのように刃先がたいへん細く、そして反っているので、こまかい作業がとってもしやすいのですよ。
ちょっとしたことで、仕事の仕上がりが大きく変わってきたりします。

さて、この夏の間に、どんどん仕事を進めたいな〜と思いますexclamation



へんなうり坊さて、今日のおまけ写真はうり坊です。
ヘンな匂いが大好きな?うり坊…。休憩中の松本のワキの匂いをかぎながら、一緒に寝ています。なんだか、お母さんネコのお腹に顔を突っ込む赤ちゃんネコみたいなしぐさなんですが、かわいいんだか変なのか…?? ちょっと悩むところです。あせあせ(飛び散る汗)


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posted by 宮崎佐和子 at 23:10| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2010年06月10日

■千葉県での作品展のお知らせ。

さて、いよいよ来週から、千葉県で作品展が始まります。
ご紹介いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。^^

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和うるしの器 展
会期/6月15日(火)〜21日(月)
会場/そごう千葉店 7階 特選和食器


天然漆の中で、たった1.5%しか国内流通していない「国産の漆」。その国産漆の中でも、トップクオリティーの漆樹液のみを使った、和うるしの器を多数展示いたします。ぜひ、ごらん下さいませ。

撮影品/金箔ぐいのみ(岩手県産漆、欅、金箔) 金箔八角手削り箸(岩手県産漆、楢、金箔) 五段桐角組皿(岩手県産漆、桐)

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今回も、松本による木地製作実演を開催します。ムード お近くの方は、どうぞ来週のご予定に入れてくださいますと、うれしく思います。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

2010年06月09日

■黒田朱の固練りをしました。

めったにしない仕事をしましたので、今日はそれを少しお見せしようかと思います。^^

朱漆には、朱(水銀朱)つまり鉱物の顔料を漆に練り込んで鮮やかな赤を表現します。この美しい「朱」は、古来より珍重された由緒ある顔料です。
また、たいへん高価な顔料でもあるんです。

ただ水銀に由来する顔料…ということで、この朱自体は害は低いとされているのですが、工房ではふだんづかいの器には、念のため非水銀系の近年開発された赤い顔料を使っています。

バッド(下向き矢印)王冠朱(非水銀系顔料)のお椀。
12/25孫椀


でも、由緒正しい、美しい深みと鮮やかな朱色は、縄文時代より神聖な格調高い色として、日本人に愛されてきたもので、やはり漆の仕事には欠かせないものなんです。

バッド(下向き矢印)辰砂(本朱、水銀朱)の装身具。
no-title

装身具や美術用の器などには、美しい「漆の朱」を知っていただくために、このうるわしい朱を積極的に使っていこうと考えています。ムード


その由緒正しい、高価な朱の顔料を「固練り」しました。
おそらく世間一般的な練り方とは、かなり違う方法じゃないかな?と私は思います…。
松本の父の師匠から伝わった手法なんですね。
その雰囲気をお見せしますね。(私も初めて見る仕事です)


バッド(下向き矢印)「朱練り」の準備ができています。
朱1

この丸い台と木槌は、亡くなった父から譲り受けた道具です。朱を練るための道具なんですね。

バッド(下向き矢印)「黒田朱」の赤口の顔料です。
朱2
目が痛くなるほどの鮮烈な赤…。exclamation

この顔料には、すでにごくわずかの漆を混ぜております。

no-title←黒田朱です。



バッド(下向き矢印)この顔料と微量の漆を、木槌で押して馴染ませます。
朱3朱4

押していくうちに、ぱさぱさだった粉がだんだんまとまっていくんです。

バッド(下向き矢印)だんだんシットリしてきました。
朱5

で、そのうち松本は…。


バッド(下向き矢印)木槌で顔料のカタマリを叩いています。
朱6

叩いて伸ばして、折り畳んでまた叩いて伸ばす… と、まるで讃岐うどんを打つかのごとく?激しい作業です。

…と、私があっけにとられている間に…。


バッド(下向き矢印)朱の顔料は、漆のツヤが出て一体感が出てきました。
朱7

もう、そろそろ完了みたいです。(早っ!)


バッド(下向き矢印)ズッシリと重い朱の固練りの出来上がり。
朱8
ラップに包んで保管します。


この固練りはたいへん便利で、適量取り出してそのつど漆でゆるめて使用します。
朱漆は、長期間保存すると、朱の顔料と漆が反応してやがて乾かなくなってしまう性質があるんです。
この固練りの便利なところは、必要分だけ新鮮な漆と練り合わせて使うのでその心配が少ないことや、顔料の「込み」を、その時の仕事に合せて調整できることでしょうか。

漆芸研究所という「学校」で習った朱練りの方法とまるで違うので、私にとっては新鮮で、ビックリするような技でしたよ。がく〜(落胆した顔)

(松本自身も、10数年ぶりにしたらしいですよ〜あせあせ(飛び散る汗)

堆錦餅も、こんなふうにして作られるのかな?

…そういえば。
情報公開の今こそ、昔からの技が簡単に人の目に触れてしまいますが… たくさん仕事をこなしていた職人さんは、漆の学校や教室では決して習えないような個々の「隠し技」をたくさん持ってらっしゃいました。
松本の父も父の師匠も故人となりましたが…。
それを引き継いだ松本が、それをなんでもないことのように見せてくれるのはとてもありがたいような、不思議な気分になります。


posted by 宮崎佐和子 at 22:38| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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