2010年07月31日

■上塗りの漆室の中です。

早いもので、もう7月も今日で終わりですね。^^
この7月、もっといろいろ仕事が進んでいるはずだったのに… なんだか遅れ気味で気になっています。
…この暑さのせいかな? すぐに疲れてしまうんですよね。早く体が暑さに慣れて、集中して仕事を進めたいなと思います。


さて、松本がご注文のお品を中心に、上塗りをしているようです。ちょっと上塗り用の回転室の中をちょっと見てみましょう。

バッド(下向き矢印)上塗りの漆室の中。
漆室の中漆室の中2

いい感じに乾いているみたいでよかったです。ムード
実はこの上塗り用の漆室、先日松本がちょっと改造?をしていたので気になっていたんです。
どうやら、とっても調子が良さそうで、ホッとしました。

…さて、この写真には写っていませんが…。
6月から制作過程をお知らせしていた、水指の蓋も上塗りを終えて、この中に入っていたのですよ。
ただ、納期がせまっていたので、今回も完成した写真が撮れませんでした… 涙 


切り株さて、こちら去年の3月に切り倒した、工房の庭のウルシの木の切り株。※切った時の様子はこちら。
もう1年4ヶ月経つんですね〜! 
当時は哀れな切り株でしたが… みるみるひこばえが出て、今はすごいことになっています。;; ウルシの木ってほんとに生命力が強いんだなと感心することしきりです。

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posted by 宮崎佐和子 at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2010年07月30日

■桜の絵付け中です。

香川県も、なかなか涼しくなりません…。
暑さのせいか、体力が落ち気味かな〜?と気になる今日この頃の私ですが、皆さんのほうはいかがでしょうか。


バッド(下向き矢印)さて、いま重箱の絵付けをしています。
桜の絵付け

桜ですね。銀彩で描いている最中です。ムード
三段の角重箱なのですが、下地は和紙、そして石目調の肌を作ってから柄を入れています。
桜の花も、一部肉付けをして盛上がるようにしていますから、前回制作した「三段重箱 しだれ桜」はどちらかというとサラッとした表現のお重箱でしたが、今回の桜のお重箱はいくぶん重厚な感じになるかと思います。

このお重箱、かなり前から手がけていて、ほんとは、今月中にはこの絵付けを終わらせるつもりだったのですが…。汗
頑張って早く仕上げて、お見せしたいなと思います。



ネコさて、今日のおまけ写真は、ミルミルとうり坊です。お昼過ぎは外で遊んで、午後は家の中でダラッと過ごしています…。
ところで、ネコってどうして「枕」が好きなんでしょうか?? いつも敷居に頭を乗せているんですが、この日は二匹並んで同じポーズでくつろいでいるのでした。

posted by 宮崎佐和子 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2010年07月28日

■漆室の中の温度計です。

毎年お世話になっている漆掻きさんたちのところへ、富良野のウエダオーチャードさんのキングルビーが今年も届いたようです。
皆さんとっても喜んでくださって、嬉しい…。
暑い日々の中での山の仕事でお疲れの体をちょっと休めて、今年もいい漆を採ってほしいな〜と思いました。ムード

バッド(下向き矢印)さて、今日の漆室(私の部屋の小さな室ですが)の中の温度計です。
漆室の温度計

さ、三十三度…あせあせ(飛び散る汗) 湿度計はちょっと壊れていますので、すごい数値になっていますが気にしないで下さい。
でも、昨日までは日中35度の日が続いていたので、ちょっとましな方ですが…。
下地や箔下漆を締まらせるには(私の方は、こういった仕事が多いんです)強い室でもいいんですけどね。



おたまちゃんさて、今日のおまけ写真。玄関に設置した、スイレンの株が入った盥の中で飼っているおたまじゃくしちゃんたちがカエルになってきていますexclamation (どうやら、アマガエルじゃなくてツチガエル系のおたまらしいです…)
ほんとに爪くらいの大きさの中途半端なおたまガエルが、目玉をキョロキョロさせてスイレンの葉にしがみついている様子は、ほんとに見ていて飽きません。

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posted by 宮崎佐和子 at 22:54| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 日記

2010年07月26日

■ウルシの葉陰の生きものたち。

猛暑続きですが、いかがお過ごしでしょうか。
ここまで連日暑いと、頭がぼーっとしてきます。あせあせ(飛び散る汗)

そんな日々ですが、今日はウルシの葉っぱにやってきた、暑さに負けない?生き物たちの写真をお見せしようかと思います。^^


バッド(下向き矢印)タイガーカラーの小さなカミキリムシ?さん。
生き物1

バッド(下向き矢印)葉っぱと同じ色になったアマガエルさん。
生き物2

バッド(下向き矢印)可愛い顔をしているセセリチョウさん。
生き物3

この子たちは、ウルシの葉っぱで休憩していたりする子なんですね。
その一方、ウルシの葉っぱを食べる虫さんも発見しています…。

バッド(下向き矢印)こちら、葉っぱを網目状にしている小さなイモ虫さん。
生き物4

バッド(下向き矢印)わ〜〜!!
生き物5
どうやったのかは分かりませんが…。
葉っぱをロール状にした中に、これまた小さなイモ虫さんたちがいっぱい入っています。あせあせ(飛び散る汗)

…これらの葉っぱを食べる虫たちは、可哀相ですが駆除されちゃいました。

バッド(下向き矢印)そして、これは…exclamation
生き物6

夏の風物、セミの抜け殻ですね〜。
ウルシの葉っぱに知らない間にくっついていました。

バッド(下向き矢印)ウルシの木ではないですが…  モクレンの木にいたアブラゼミさんです。
生き物7
最近、アブラゼミをぜんぜん見なくなったので(クマゼミさんばっかり…)ほんと、お久しぶりでしたよ。

みんな平凡な動物たちですが…。
こうした、ウルシの木に集まる生き物を見つけるのも、夏の楽しみの一つです。ムード


ミルミルさて、今日のおまけ写真はミルミルです。日も暮れた7時過ぎ、新しい「獲物」を連れて帰宅していました…。がく〜(落胆した顔) 私は不在で、このミルの獲物の実物を見ていないのですが、ヒバカリでしょうか。それでも幼いヘビさんのはずで、ミルなんかにつかまちゃってほんとに可哀相です。

posted by 宮崎佐和子 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) |   漆の木の住人

2010年07月25日

■後藤塗りの茶托。

先日、松本が実家に寄って、茶托を一組持ってかえりました。

後藤塗りの茶托です。
「後藤塗り」は、香川漆器の技法の一つ。明治時代に後藤太平という方が考案された技法です。

さて、今回松本が持ち帰った茶托とは…?


バッド(下向き矢印)これです。
茶托外箱

中を開けてみますと…。

バッド(下向き矢印)赤い色の茶托が5組。
後藤塗り茶托1後藤塗り茶托2

これが後藤塗りです。
松本の亡くなった父の師匠が作った後藤塗りの茶托です。
松本が、今後の自分の仕事の方向付けの一つになれば… と思って、ふと引き上げて来たものなんですよ。

「後藤塗り」とは、どんな技法の塗りか大ざっぱに言いますと…。
朱漆を塗り、その塗膜が乾く少し前のタイミングで、表面に凹凸をつけ、その上からフセ(溜)をかけ、研ぎ出し、艶付けをしたものです。
朱溜の一つ、変わり塗りの一種というところですね。^^


バッド(下向き矢印)ちなみに、松本が持ち帰った父の師匠の後藤塗りの表情はこんな感じです。(クリックで写真が拡大します)
後藤塗り茶托3
後藤塗り茶托4

…松本が父の仕事を手伝いだしたころ(小学三年生くらい)の
時には、もうあったものだとか。だから、制作されてから30年は経っているということになりますね。あせあせ(飛び散る汗)
その時から、もうこんなに鮮やかな赤色をしていたんだそうです。その師匠もかなり前に亡くなりましたが… 京都で修行された方ですから、生粋の香川県育ちの漆職人さんとは少しセンスの違う、優しい雰囲気の後藤塗りです。ムード


さて、この茶托を作った師匠の「後藤塗り」の表情の決め手は、漆の良さと顔料の発色の良さ。
松本の仕事の原点で、これを小さい頃から見続けて育ったそうです。
私の知らない時代の、いろいろな想いがあるんでしょうね。
この猛暑の中、真っ赤な茶托をつまんで、寝転がってずーっと眺めている松本でした…。


※宗家の後藤塗りの後藤さんの記事はこちら



チョウ今日のおまけ写真。
ウルシの木の葉っぱにとまった、不思議なチョウチョさんです。なんというチョウチョさんなんでしょう? しばらくしていなくなってしまいましたが、お洒落なチョウだな〜と思いました。

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posted by 宮崎佐和子 at 21:28| Comment(2) | TrackBack(1) | ■ 香川漆器

2010年07月23日

■新商品がアップされました。

本日、高松市のOMエコショップすがさんのショップページに、工房の新商品が入りました。ムード

エコショップすが

あまり数は多くないですが…。
しばらく品切れになっていたフリーカップを中心に、各種入荷しております。(お待たせして申しわけありません;;)
今回は、茨城産うるしを上塗りに使ってみたものが入っています。(飛田さんの採取された漆です)
なかなかの美人さんの漆ですので、ご興味のある方はちらっと見てくださるとうれしいです。

そうそう、今回はお店の「しょっぷちーふ」さんの計らいで、お店のショップページで売り切れた器たちを紹介する≪SOLD OUT Gallery≫というページも、新たに追加されました。
工房の器は、表現が的確かどうかは分かりませんが、いわゆる「規格品」とは異なっています。
その時々のよい国産漆、材料を使っており、しかも作者のその時の心情やマイブームが色濃く反映されているうえに、国産漆に日々向かい合っていると新たに漆について発見することが多いものですから、工房の主義は一貫して変わらないのですが、同じラインのうつわ(フリーカップなど)でも表情の作り方やその他制作の力点が、年代によってだんだんと変わってきます。
さらに、困ったことに?国産漆も個性豊かでそれぞれ表情が面白いですから、さらに同じものができにくくなっているのですね…。たらーっ(汗)

そんな事情もふまえつつ、見てくださいますとありがたく思います。^^

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posted by 宮崎佐和子 at 10:50| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

2010年07月22日

■工房の周囲のこと、いろいろと。

この日記の左下にもバナーを貼っていますが…。
香川県では7月19日から瀬戸内国際芸術祭2010が始まり、たいへん沸き立っています。ムード
瀬戸内海の美しい7つの小島と高松を結び、海外をはじめ大勢アーティストたちが参加し、各地でアートイベントを開催しているのです。
この猛暑が落ち着いたら、気になる島にとりあえず行ってみようかなあ〜と思っています。^^


バッド(下向き矢印)さて、水指の蓋とトラ杢スプーンです。
水指の蓋水指の蓋2

作業的にはあまり進んでいないんですが…。
確か前回ご紹介したのは7月15日の日記。2週間近くしか経っていないのに、その時は「7月なのに、こんなに涼しくて大丈夫なの?」と言っていたんですから、我ながらビックリしています。たらーっ(汗)


ル・フィヤージュさてさて暑い日がずっと続いていますが…。工房ではありがたいことに、ときどきお客さまから何かのおりに美味しいものを頂戴することがよくあります。写真は、先日、静岡のお客さまからいただいたル・フィヤージュさんのパン達です。ムード (わ〜、伊豆高原のパン屋さんなんですね。冷凍でやってきました)
どうやら松本がここしばらく「パン難民」となっているのを、行間からお察しくださったらしく…そのお気遣いがうれしいです。
毎朝「どれを食べる?」と楽しみと一緒に目覚めるのは、張りのあることですね。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 日記

2010年07月21日

■木地用のクス材です。

今日も暑い一日でしたね。;;

今日、松本はうだるような暑さの中、木工場で材木をチェンソーで玉切り(輪切り)して、さらに帯鋸で小さく刻んでおりました。


バッド(下向き矢印)こうして出来た、木地用の材(クス)です。
クス材

こんな小さな材を取り出すためとは思えないほど、けっこう大きな材から切ったのですよ〜。
チェンソーの音を聞きながら、その様子の写真も「撮っておこう」と思っていたんですが、あまりの暑さと紫外線にちゅうちょしている間に終わっていました。あせあせ(飛び散る汗)
(松本は残念そうでした… ゴメンね)

このクス材の塊は、あるオーダー品を作るために用意したのですが、材を用意するまでかなり時間がかかってしまいました。
これから、進めていきたいと思います。ムード



うり坊さて、今日はあまりの暑さに、工房のネコたちも行水しました。(写真はうり坊です)
本当は材を切り出したあと、シャワーを浴びた松本が思いつきでネコたちを洗ったんですけどね…。たらーっ(汗) ネコたちはさぞ迷惑だったでしょうけど、無駄毛がいっぱい抜けてホコリも落ちてスッキリしました。
暑苦しいネコたちの毛皮ですけど、今夜だけはせっけんの香りでいっぱいです。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:26| Comment(2) | TrackBack(1) | ■ 工房の仕事

2010年07月20日

■刃物を研ぎました。

かなりの猛暑ですね…。あせあせ(飛び散る汗)
皆さんのお住まいのところは、いかがでしょうか。
暑いのはちょっと堪えますが、漆掻き中のウルシの木にとってはこの時期の十分な日照は欠かせないので(光合成で『いいウルシ』を出すためのコンディションが木に整う)木にとってはありがたいことです。

さて、今日の松本は半日かけて、刃物を研いでいました。


バッド(下向き矢印)今日研ぎたての刃物たち、一同です。ぴかぴか(新しい)
刃物

これからいろいろと作るため、木地作りに使うために取り急ぎ、よく使う刃物を研いだらしいですよ。


バッド(下向き矢印)刃先のアップです。
刃物2

これから「木地作り週間」?に入ります。
(予定より、一週間遅れらしいです…;;)
オーダーいただいているもので、木地作りから始めるものがいろいろたまっておりますので、お待ちいただいて大変恐縮ですが…。
どうぞ、よろしくお願いいたします。(_ _)



スイレン今日のおまけ写真は、うちのスイレンさんです。
今年、四つ目のお花が朝、咲きました。ぴかぴか(新しい) (ずっと梅干し壺に入れていたんですが、最近大きな盥に移したのです。そのおかげかな?)5月31日を始めに、三つ続けてお花が咲いたので、これでもう終わりかな、と思っていたのでうれしいです。^^
みずみずしい白い花は、真夏の空気の中でひときわ輝くようでした。

posted by 宮崎佐和子 at 22:53| Comment(2) | TrackBack(0) |   道具

2010年07月19日

■茨城産のうるしで、すり漆。

今日は、たいへんな夏日でしたね。晴れ
本日もせっせと漆の作業をしていた松本です。

バッド(下向き矢印)下地の仕事に活躍した、茨城産うるしです。
茨城産うるし
2008年産の、この時の2貫樽の漆でした。ぴかぴか(新しい)


バッド(下向き矢印)今日もかなりの数のお椀たちをすり漆下地をしました。
作業

お仕事をしたのは、主に「入れ子の五つ椀」と「十八椀」。
先日、ご紹介したフリーカップの下地を引き続き手がけ、この子たちの下地に取りかかった、というわけです。

仕事前仕事後
研磨後 → すり漆後  の五つ椀です。

この子は、白木地の時はこんな感じでした。


バッド(下向き矢印)こちら同じく今日、漆をほどこした十八椀です。
18椀
ちなみに、この十八椀さんは白木地の時はこんな感じでした。^^

バッド(下向き矢印)今日、仕事をした入れ子椀と十八椀、漆室の中で仲良く肩を並べて?表面の漆を乾かしております。
漆の室

ほんとに、ゆっくり進めていますが…。
気長に見守って下さるとうれしいです。ムード


カナヘビさんさて、今日のおまけ写真は…。
昨日に引き続きみたいになってしまいますが…。うり坊の「獲物」、カナヘビさんです。(うり坊が、私の車で寝そべって、ドラえもんみたいな手でこの子を握りしめていました…)自慢のシッポをぷっつり切られてしまって、やるせない表情のカナヘビさんです。
毎度ながら、うちのネコたちがいじわるばかりしてごめんなさい〜あせあせ(飛び散る汗)

posted by 宮崎佐和子 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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