2010年07月04日

■古い紙ヤスリ『ガーネットペーパー』。

今日、松本が高松の実家に行ってきました。
漆の材料屋さんから、在庫の『駿河炭はないか』とお問合せがあって、ふと思い立ち亡父の漆工房へ寄っていたらしいです。
そこで、炭ではありませんが、また眠っていた違う「お宝」?を引き上げてきました。

バッド(下向き矢印)昔の紙ヤスリ(サンドペーパー、略して単にペーパーとも呼ぶ)です。
ガーネットペーパー1
今も製造されているのかな?「ガーネットペーパー」という名前の
なんともレトロな紙ヤスリです。(しかも紙は『和紙』という銘付き)
ガーネットペーパー4
その名のとおり、研磨剤にガーネット(ザクロ石)の粒が使われている紙ヤスリなんですね。
ガーネット
←『ガーネット』と言えば、やはりジュエリーのガーネットを思い浮かべてしまうかな? こういった実用品に使われるのは宝石質ではなく工業用のもの。(ガーネット/モース硬度6.5〜7.5)


バッド(下向き矢印)ガーネットペーパー(80番)の研ぎ面です。
ガーネットペーパー2
赤茶色の研磨剤がキラキラしています。ぴかぴか(新しい)

バッド(下向き矢印)裏面の刻印もちゃんとついています。
ガーネットペーパー3

現在の新しい紙ヤスリと比べると、品質は均一とは言い切れないのですが、たいへん「持ち」がよく、使っていても今のペーパーのようにははすぐにへたる感じではなく、使い続けるとだんだん最初の番数より細かくなって細かい仕事に使える…という感じです。
なので、いくつかの段階で「取り置き」して残しておき、必要な時に再度使う、ということができました。
和紙のしなやかな強さと、研磨剤と和紙の接着剤の強度が関係しているのかもしれませんね。
研磨対象物への食いつきもいいように思います。

なにせ昔のものですから…
材料はいいのですね。現在のものと簡単に比べてどうか、とは言えないのですが、とても「品位」は高かったと思います。
(なので、使用感がよく、研磨の仕事も心地よくなるようです)


洋紙のガーネットペーパー
『洋紙』タイプのガーネットペーパーもあります。
こうやって当時は差別化されていたんですね…。



うり坊さて、今日のおまけ写真はうり坊です。

あるお天気のいい日のこと。
うり坊のピンと伸ばしたシッポの先に、小さなチョウチョがフワリととまりました。ディズニーの「バンビ」ちゃんのシッポにチョウがとまるファンタジーな場面がぱっと脳裏に浮かんで『可愛いね〜、うり坊 揺れるハート』と私が微笑ましく思ったその瞬間。うり坊の『神の左手』が、チョウチョさんをすばやくパンチ。「ウッ」と地面に倒れたチョウチョさんを、うり坊はムシャムシャと、仏頂面で食べてしまいました。がく〜(落胆した顔) 
うり坊は「フン」とどこかに行ってしまい、その場には呆然とした私が一人残されたのでした…。

posted by 宮崎佐和子 at 22:10| Comment(6) | TrackBack(0) |   道具
Powered by さくらのブログ
y
<!-- [FC2 Analyzer] -->