
昨夕、突然すごい豪雨があり、その雨があがったとたんに一気に「夏の空気」がやってきました。
梅雨が明けた瞬間、というものがあるとすれば、あれがそうだったのかな?と思います。^^
さてさて、工房の仕事の方ですが…。
ここ数日、松本は木地の研磨をしています。


「丸もの」の研磨なので、ろくろを使っています。
さて、この時は何を研磨しているかと言うと…。



「木地固め」をしたあと、塗りをかけて次の塗りに行く前、「上塗り」の前…。そのたんびに、紙ヤスリの番手を替えて木地を研磨して、表面をきれいにします。
この「研磨」の作業は、漆の仕事に欠かせないものの一つなんですよ。
(たぶん、塗っているよりも器物を研いだり洗ったりしている時間の方が絶対長いと思います;;)
こうしたカップやお椀などは丸いので、回転をかけて早く研磨することができるので、助かります。
(変形もの、たとえば楕円のものなど、ほかスプーンやお箸、彫りあとを残したものなどは、表面を見ながら指先でじっくり研磨するので、かなり時間がかかります…)


今は白っぽくなっていますが…。
漆をほどこすと、またいっそうシットリとしてきますよ。^^

…そして、ついにセミの姿をキャッチ! 漆の枝にとまって美味しい樹液を吸うクマゼミさんです。
