お盆を過ぎたことから、例年通り、夜にはコオロギさんが鳴くようになって「やっぱり秋は来ているんだ

さて、お盆のまっ盛りの15日。
朝9時から、今年のウルシの天日精製(天日クロメ/太陽の熱を使って漆を精製すること)を行いました。※去年の天日精製のレポ
精製した漆は、一貫ずつで三種類。
2008年の大森清太郎さんの盛辺一貫。
2009年の大森俊三さんの末辺一貫。
2009年の飛田祐造さんの盛辺一貫。 です。
このうち「2009年の大森俊三さんの末辺一貫」の精製の様子を、動画付きでアップいたします。
クリックで拡大する写真も多いです。
マニアックで、長〜〜いレポとなりますが… どうぞ、ごらんくださいますと幸いです。



もう、浄法寺漆の認証制度が発足してからの漆なので、認証マーク付きです。



きれいな漆でしょう?
表面の上澄みはこんな様子です。


今年も、竹内工芸研究所の竹内義浩さん(2007年日本うるし掻き技術保存会長期研修生)からお借りした、漆クロメ用の「フネ」と「カイ」を使います。







必須の温度計と… そして、松本がお気に入りの「パンメーター」です。(パン発酵用の温度計なんだそうです)




何度もシャッターを切って、この瞬間を撮りました。これまたマニアックな話ですみません…。






もう、そろそろかな…??



漆の樽に、漆を戻します。(2009年の大森俊三さんの末辺一貫の写真を撮り忘れたので、2008年の大森清太郎さんの盛辺の作業の時の写真です)
…さて、作業には約1時間かかりました。

暑い中、お疲れ様です〜。(私は紫外線を恐れて、大半を屋内で過ごしていました…)
この樽に戻した、天日精製漆さんですが、この日のうちに塗り部屋に移動し、荒濾し(大きなごみを濾し取る)をしました。


この直後に、松本は漆に大かぶれしました…。

どんな塗り肌を見せてくれる漆になるんでしょう?
とっても楽しみです。



顔についていないだけ、ラッキーだったかな。
