前編に続きます ♪
京都在住の木工家、臼杵さんが、今年漆を採取しているウルシの木を見せていただきました。
あいにく、案内してもらった日は、漆掻きの日ではなかったので、作業の様子は見られませんでしたが、
大径木のオンパレードでもうビックリ

しました。

クリックで写真が拡大します。
で、でかい〜〜!
こ、これも大きい〜〜!
これらのウルシの木、「すんごい山奥にあるんじゃない〜?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、臼杵さんと待ち合わせをした四条河原町周辺から、わずか車で20分程度の場所なんですよ…。
ほんとに街からすぐ近くの好条件の立地です。
(地主さんにも忘れ去られているほど?人知れずだった木を、浄法寺帰りの臼杵さんが『漆オタクのレーダー』をフル稼働して、探索・発見、漆掻きに至るまでになったらしいです、スゴイ…)
現地の近歴はよく知らないのですが…。
状況からしておそらく、つい数十年前には植栽・漆掻きをされていた過去の漆樹液生産地で、(少し前まで小さな産地が日本各地にありました)世代が変わるごとに忘れられていった、そんな畑の名残のように思います。
これらの木はずっと沢沿いにあって(鴨川の上流だそうです)川が増水したりまたは伐られたりしていった苦難の末に、何十年経っても運良く生き残った木なのでしょうね。
…あ、まだまだ臼杵さんの「お宝」があるようですよ。
わっ、見てください、この太さ。
臼杵さん、うれしそうですね。
こんな太い木を掻けるなんて、うらやましい〜〜。

(浄法寺や茨城にも、こんなに大きな木はそうそうないと思います)
以前、松本が高知県で大径木のウルシの木を漆掻きをしていた時のことを思い出しました。
楽しかったなあ。

高知県(大豊町)で、漆掻きをしていた頃の松本です。

この時の木は太かったです。今でも夢に出ます。笑
こんなに近くで、太い木を相手に仕事できるなんて…。
もう、うらやましがることしきりの松本です。

しかし、地元の香川県ではもうそんな木はないので、自分たちの畑のウルシの木が立派になるのを待つしかありません。
…臼杵さんは、次回分の木も確保していて、来年も漆掻きを予定されているそうですよ。(ホント、行動派ですね)
とっても楽しみです。

さて、今回のレポの「おまけ」です。

臼杵さんと一緒に、山をウロウロしていた松本。こんなものを見つけてしまいました…

これを見て松本、
「う〜ん、木が可哀相やな」と一言。…って、そんなコメントですか!?
(ちなみにこのお手製人形には、大人げないことがいっぱい書かれてありました)山には、木霊のほかにもいろんな情念がこもっているようです。
posted by 宮崎佐和子 at 23:58|
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西日本の漆樹液産地