2010年12月05日

■ベンガラの固練りの様子。

ベンガラ←先日、仕入れた超微粒子のベンガラ。
このベンガラを漆で固練りしました。その様子を少しお見せしたいと思いますexclamation






バッド(下向き矢印)ベンガラを出し、ごく少量の漆を入れて馴染ませます。
ベンガラの固練り1

バッド(下向き矢印)最初はこんなにボソボソです… あれっ、色が…exclamation&question
ベンガラの固練り2
粉の時はあんなに真っ赤だったのに、こんなに黒くなりました。

…それはともかくあせあせ(飛び散る汗)
このたくさんのベンガラに対し、少量の漆を全体に馴染ませるには、うどんを打つ時に小麦粉に塩水を少量加えて馴染ませるのと同じ要領だそうです。(うどんを打たない私には今ひとつ分かりにくいかな;;)

バッド(下向き矢印)専用の木槌を使って、お餅みたいに搗きます。
12_05_bengara_3_.jpg
伸ばして折り返し伸ばして折り返し、しばらく搗いていると…。


バッド(下向き矢印)わっ、びっくり。がく〜(落胆した顔) さっきまでボソボソだったベンガラが
 シットリ団子状になりました。
12_05_bengara_4_.jpg
ベンガラの固練り完了です。
この固練りを漆でゆるめて、塗りに使います。

さて、この「固練り法」で以前、※黒田朱(水銀朱)の固練り※新王冠朱(非水銀)の固練りも紹介しましたが…。


松本によると、

黒田朱(水銀朱) : 
粉から固練り→早い 固練りから色漆→早い

新王冠朱(非水銀): 
粉から固練り→やや遅い 固練りから色漆→時間がかかる

ベンガラ(酸化鉄): 
粉から固練り→時間がかかる 固練りから色漆→大変早い


…だそうです。


バッド(下向き矢印)で、今回のベンガラの固練りも、あっという間に
 色漆になりましたexclamation
12_05_bengara_5_.jpg

バッド(下向き矢印)茨城の天日精製漆を使いました。
12_05_bengara_6_.jpg
今年の夏に天日精製した漆なんですよ〜。

12_05_bengara_7_.jpg←そして、さっそくこのベンガラ漆を使って、お椀の中塗りをしました。^^ なかなかいい塗り上がりですよ。

ベンガラの漆って、昔は「地味な色だな〜〜」と思っていましたが…。
いま見ると「落ち着いたいい色だな」って感じるようになりました。華やかな朱色ではありませんが、じわ〜っとした優しい色だと思います。


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posted by 宮崎佐和子 at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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