2011年03月31日

■昨日練った朱漆です。

今日の香川県は、春の陽気でいっぱいでした。
ちょっとビックリ。モンシロチョウやモンキチョウが、花びらみたいにあちこちでヒラヒラ舞っていたんです…。(昨日までは見かけなかったのに)


さて、今日は昨日ちょっとだけお見せした、朱漆をご紹介したいと思います。

バッド(下向き矢印)昨日、練った朱漆(新王冠朱)を濾している様子。
IMG_8860.jpg

こちらは黒田朱ですが… 朱の固練りの様子です。


バッド(下向き矢印)こうした漆は、濾しあげて茶碗に入れてラベリングして保存するのです。
IMG_8865.jpg
(大森清太郎さんの天日クロメした漆ですね)

さて、この朱漆をさっそく使いました。
何の仕事に使ったかというと…。


バッド(下向き矢印)追加制作のお箸置きの赤にです。
IMG_8867.jpg
クリ材の鼓型の箸置きです。とっても使い勝手がいいんですよ。
黒、朱、溜の三色を作りました。

明日は、夜8時よりショップ和×和の「店長の特選品」をアップいたします。ごらんくださると嬉しいです。



2011033.jpg今日の締めくくりは昼下がりのミルミルです。お日様いっぱいの中、カラスノエンドウの茂みの中でまどろんでいました。とっても気持ち良さそう…。


posted by 宮崎佐和子 at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年03月30日

■粥椀(ベンガラ溜 変わり塗り)をアップしました。

(申し訳ありませんが、この場を借りてご連絡いたします。茨城県のS様、メールをありがとうございました。本日荷物を再発送いたしました。設定の加減か途中からこちらからのメールが届いていないようです。ご心配おかけしました)



バッド(下向き矢印)今日も、ショップのギャラリーコーナーに一品アップしました。
粥椀ベンガラ変塗1.jpg
粥椀(ベンガラ溜 変わり塗り)です。


やや小ぶりの可愛らしいお椀です。
ベンガラ溜ですが、刷毛目をベースにした珍しい変わり塗り。これも工房初期(2001〜2004年頃)に制作したもので、巧妙な「しかけ」をほどこしており、松本がノリノリで作りました。
かなり前のものですので、使用した漆の詳細の記録が残ってませんが、100%岩手県産漆です。2001〜2004年岩手県の大森俊三さんの盛辺生うるしのみを使っています。
当時の特長として、すべて生うるしで制作しているので、特に塗り肌に国産漆の息吹がつよく感じられると思います。

大きな写真でご紹介していますので、楽しんでくださいませ。

さて、ギャラリーの追加アップはこれで一度終わります。
明後日は、1日発表の「店長の特選品」をご紹介しますので、ごらんくださると嬉しいです。



IMG_8855.jpgさて、今日は松本が中塗り用の朱漆を練りました。写真は、練り上げた漆を濾しているところです。赤く染まった漆は新たな命がともったように感じました。


2011年03月29日

■欅 飯椀(朱溜変わり塗り)をアップしました。

今日も、ショップのギャラリーコーナーに新作をアップしました。
ちょっとのぞいてみてくださいね。


バッド(下向き矢印)欅 飯椀(朱溜変わり塗り)です。
飯椀5.jpg

陶器などに多い形のお椀です。漆椀としてはあまりない形だと思います。
現在の食卓は、陶器・磁器がメインの食器で構成されているお宅が多いので、意外とすんなりなじみます。
材はケヤキ。炭粉を使った下地で、凹凸のあるどこか焼き物の肌を思わせるような表現をほどこしています。

どちらかといえば玄人好みのお椀かな…?
でも、朱の中にちらほらと黒いホクロがあるような姿は、ちょっとユーモラスでなんだか生き生きとして見えるのが不思議です。

2011年03月28日

■大常椀(縄文黒)をアップしました。


今日の国産漆のうつわ専門店 和×和のギャラリーコーナーの追加は、大常椀(縄文黒)です。これも、工房初期のころに制作した残り少ないものの一つ…。思い切って?出します。

大常椀縄文黒1.jpg

「国産漆のみを使う」というコンセプトで立ち上げた、この風変わりな工房。でも、お手本になるような前例がなく、当初はたいへん試行錯誤しました。もうやだ〜(悲しい顔)
その時に、いろんな表現を試しており、「縄文黒」シリーズはその一つなのです。
このお椀はとっても面白い表現ができたのですが、完成度が今ひとつ…ということで、長い間置いておかれておりました。
ごく最近になって、2008年岩手県の大森清太郎の盛辺天日クロメ漆 を使った上塗りをして、やっと決まりました。

たいへんだった当初の思い出深い作の一つです。
大きな画像をたくさん貼っていますので、この個性的な表情をいろんな角度から見てくださるとうれしいです。^^


2011年03月27日

■サラダボール(刷毛目 黒溜)をアップしました。

ボールとスプーン中.jpg

昨日に引き続き、国産漆のうつわ専門店 和×和のギャラリーコーナーに、サラダボールを1点アップしました。上塗りは最近ですが、中塗りまでの工程は数年前のものです。明日も、工房初期制作の変わったレアなお椀を出したいと思います。

2011年03月26日

■栃スプーン 中(溜)をアップしました。

hinomaru.jpg
国産漆のうつわ専門店 和×和のギャラリーコーナーに、スプーンをアップしました。単品ものをこれから続けてアップしていく予定です。
どうぞ、ごらんくださいますと嬉しく思います。

2011年03月25日

■漆のベビースプーン、黒溜&朱溜。

先月から、時々制作進行をご紹介していた、漆のベビースプーン。

IMG_8084.jpg
※木地彫りの様子
※木地固め、研磨
※中塗り待ち
    ・
    ・
その後も、順調に塗り重ね、上塗りを進み、しっかり乾いてほぼ出来上がりとなりましたので、少しお見せしたいと思います。

バッド(下向き矢印)朱溜のスプーン。
IMG_8640.jpg
バッド(下向き矢印)黒溜のスプーン。
IMG_8636.jpg
…色が違うと、ずいぶん雰囲気が変わるものですねえ…。
朱溜の方は「和」を強く感じますが、黒はまた違った空気感なんです。お好みはそれぞれだと思いますが、赤いスプーンは食卓のポイントとなって可愛いですよ。

IMG_8642.jpg

両方合わせて、50本作りました。
…さすがにけっこう時間かかりました。あせあせ(飛び散る汗) ご注文いただいていたお客様と、来月の作品展用に出す予定です。



IMG_8628.jpg今日は、まだまだ冬眠中のカナヘビさん。※1ヶ月前の写真はこちら  
この子は、お庭に置いている材の下で眠っているのですが、時々私が「元気にしてるかな〜〜」と材をめくって、ついつい姿を見てしまいます。…そうして分かったこと、それは「冬眠中も時々寝相を変えている」ということでした。
posted by 宮崎佐和子 at 22:54| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 日記

2011年03月24日

■めんぱのお重箱も製作中です。

来月の作品展に向けて、いろいろと製作中の工房です。
今日は、出品予定のめんぱの三段重箱をご紹介したいと思います。

…と、思ったら、中塗り中で漆室の中でした。あせあせ(飛び散る汗)
そーっとのぞいてみてみましょう。


バッド(下向き矢印)めんぱのお重箱たちです。
IMG_8617.jpg

黒と溜の2種類が見えますね…。
どちらも内側は朱溜になる予定です。変わり塗りの朱溜なので、味わいのある景色が出るよう、「しかけ」をしております。
(どんな朱溜になるんでしょう…)

バッド(下向き矢印)ちなみにこちらは去年制作した朱溜です。
IMG_8617.jpg色違いになりますね。


この木地は曲げ物で、針葉樹(ヒノキ・サワラ)を薄く割裂させた材を、特殊な技法で円形・楕円形に曲げて天板や底をつけて制作されています。
めんぱの木地は大好きなんです。^^  しっかりと漆を塗り込んでも重たくならず、ふわっと軽く優しくどこか素朴なうつわになります。本来は庶民の日用品だったせいでしょうか。



IMG_8625.jpg今日のしめくくり写真は、のどかな一枚で。芽の出始めたウルシの苗(ひこばえ)にスリスリするうり坊です…。最近はお天気がよいので、猫さんたちはのんびりとひなたぼっこを楽しんでいるようです。



posted by 宮崎佐和子 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年03月23日

■漆スプーン(大)の木地です。

きょうは、工房の看板の一つになった感のある、スプーン(大)をご紹介したいと思います。^^


バッド(下向き矢印)このスプーン。木地固めが終わっています。
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木地固めの漆は、ベンガラ入りのようですね…。
このスプーンさんは、朱溜になる予定のようです。


バッド(下向き矢印)ちなみにこちらは、溜のスプーン。
ひとりじめとスプーン
とってもふちを薄く作ってあるので、スイカやメロンなどのフルーツをサクサクすくっていただくことができます。


バッド(下向き矢印)手に持つとこんな感じです。
IMG_8610.jpg


IMG_8620.jpgさて、最後に今年咲いたモクレンさんを…。りっぱに咲き誇っていて、「もうお花咲いちゃうの?」とビックリしましたが、よく考えれば3月も残りわずか。もう4月が近くなっているんですね。

posted by 宮崎佐和子 at 20:38| Comment(2) | TrackBack(0) |   漆のスプーン制作

2011年03月22日

■ウルシの芽が少しふくらんできました。

お彼岸を迎え、香川県はわりと暖かい日が続いています。
仕事でバタバタした三連休でしたが…。少しやわらかい雨が降りました。そしてその間に、お庭のモクレンさんが開花しちゃっていました…。あせあせ(飛び散る汗)

さらにウルシの木も、いよいよ春に向けて変化が始まったみたいです。


バッド(下向き矢印)少し芽が伸びている枝がありますよ。
IMG_8605.jpg


こちらの枝は、2月に撮った写真がありましたので、比較してみました。
IMG_8606.jpg
こちらは、まだほんの少しの成長ですが…。
確実に進んでいるように感じます。

本当に春が待ち遠しいですねexclamation


posted by 宮崎佐和子 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録
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