2011年08月15日

■塗り上がった漆のベビースプーンたち。

もう、お盆休みが終わり、Uターンされている方も多いことでしょうね。戦後からはや66年、未曾有の震災後5ヶ月… いろいろ考えさせられる今年のお盆でした。


さて、今日は漆のスプーンをお見せいたしますね。^^


バッド(下向き矢印)上塗りの終わったベビースプーンたち。
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30本くらいあるでしょうか? ほぼ仕上がって、あとは柄の裏に漆を塗るだけなんですよ。
この可愛いスプーン、見た目は可愛くてもお値段は可愛くなく??1本がフリーカップ1個に相当するのですが… 好評の作の一つで、すぐ売切れてしまいます。;;

今回は、木地の関係で30本しかご用意できなかったので、このあと続く催事で、早い段階ですぐなくなってしまうんだろうなあ…と予想されます。
今回も出来が良いので、会場でお見かけしたら、ぜひ手に取ってくださいね。ムード




201108151204000.jpgさて、今日のおまけ写真は、お墓参りの霊園で出会った迷子のわんちゃんです。ガリガリに痩せて足を引きずってましたが、人懐っこい目をしてお参り客のまわりをウロウロ…。それで、この子の首輪のプレートに、かろうじて見える電話番号らしき数字を頼りに連絡したら、すぐ飼い主さんが見つかりました!(ホッ)
飼い主さんによると、1ヶ月以上も前に、カミナリにびっくりして飛び出して以来、行方不明だったんだそうです。ずっとおなかがすいて寂しかったでしょうね。ふらふら 今頃、一ヶ月ぶりに家族水入らずで過ごしているのでしょう。ほんとに良かったです。


posted by 宮崎佐和子 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年08月14日

■銀彩のお椀を上塗りしました。

故郷に戻ってゆっくり過ごされている方が多いと思います。
もうお盆だなんて、早いですね〜。相変わらずの猛暑ですが、周囲では夜になると気の早いコオロギたちが鳴くようになりましたよ。
なんだか永遠に暑いような気がしていましたが…
もう、秋が近いのですね。

さて、お盆ですが、工房は秋の催事をたくさん控えているので、あまりゆっくりできずがんばって仕事をしています…。ふらふら


バッド(下向き矢印)こちら、上塗りをした銀彩のお椀たちです。
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IMG_2249.jpg←上塗り前

銀彩は、銀白色をしていますが、きれいな上塗り漆で溜をかけることにより、黄金色になります。
今回の上塗り漆は、2008年産 岩手県の大森俊三さんの末辺生うるし(※この漆です)を使っているのですが…。なかなか調子良いですよ。ムード 何度か試験したのち、本格的に上塗りにしたのははじめてですが、雰囲気のある、ちょっと粒子の粗めな半つや消しに仕上がっており、かなり目を惹くと思います。

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これから、上塗りシーズンに入っていきます。
どれもきれいに乾きますように…。


201108141251001.jpg今日のおまけ写真は、お昼に食べた善通寺近くのお気に入りのお店のしょうゆうどんです。ぴかぴか(新しい) 今日も美味しかったですよ〜。^^
このお店はそうでなかったですが、香川県のちょっと目立つ?うどん屋さんは、県外ナンバーの車でどこもいっぱいでビックリ…。(『なかむらうどん』なんか、60分待ちの看板が!)
遠方から来られた方、暑い中ですがおいしいうどんを食べてリフレッシュしてくださいね。


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2011年08月12日

■回転室に入っているうつわたち。

今日も暑かったですが、昨日よりは過ごしやすい一日でした。
仮設住宅にお住まいの方は、さぞ大変でしょうね…。あの震災から5ヶ月経ったなんて、あまりにも生々しくて、信じられない気持があります。はやく将来に希望を持てる日本になりますように。


今日は、工房の回転漆室の中をお見せいたしますね。

バッド(下向き矢印)朱漆で中塗りのカトラリーたちです。
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このカトラリーたちは数日前に撮った写真で、今は乾いて回転室から出て次の仕事に入っています。

IMG_2212.jpg←銀彩予定のお椀も…。

バッド(下向き矢印)今は模様がほどこされて、地描きの漆を乾かし中です。
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(たまたま回転室が下を向いているので、下向きになっております…)

回転室って、本当に便利です。
一定時間ごとに自動で180度回転するモーターがついた漆室なのですが、漆の厚みが偏りにくくきれいに仕上げることができます。上塗りにはほんと欠かせません。
香川県は平置きの室が主流なのですが、これは香川県の漆器が、塗りっぱなし仕上げではなくて、すり漆や呂色仕上げがメインということが関係しているのでしょう。

これから、この回転室の中身がもっといっぱいになってきますよ…。たらーっ(汗)


DSCN3049.jpgさて、今日のおまけ写真はうり坊とミルミルです。朝ご飯を食べて、二匹一緒に飛び出しました! …でも、行く先は正反対みたいですね;;


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2011年08月11日

■梅の花の箸置きの続き。

先日から経過をご紹介している、梅の花のお箸置き。
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前回ご紹介した時はこんな銀色でしたが、今はこんなふうになっております。


バッド(下向き矢印)しべに金箔を貼り、紅梅白梅になりました。ムード
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もうかなり完成に近くなりました。
箔下漆や朱漆をよーく乾かして、こまかいところをきれいにし、そして全体にすり漆をして金箔を落ち着かせます。
木地は手彫りなので、一個ずつ雰囲気が違うので、隣り合っている紅白梅が似つかわしいペアになっているのです。

さてと、しばらくは漆室の中で安静に寝かしておきますか…。


IMG_2226.jpgさて、今日のおまけ写真は、私の漆室の中の温湿時計です。まだ午前中だというのに…この温度??がく〜(落胆した顔) 
いったいいつまで残暑が続くのかな〜。


posted by 宮崎佐和子 at 22:42| Comment(4) | TrackBack(0) |   オーダー品制作

2011年08月09日

■金箔も…値上がり?

今日の暑さは格別でした…。ふらふら
ついつい昨年の夏を思い出しましたが、皆さんは体調は大丈夫でしょうか?


さて、今日は金箔のぐいのみでもお見せしようかな…。

バッド(下向き矢印)製作中のぐいのみです。
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外黒で内側は金箔を貼りました。

IMG_2219.jpg

この金箔を貼りながら偶然聞いたニュースなんですが、最近の話題として「金が高騰している」ことを伝えていました。
経済に対する不安から、資産を黄金に変えようという動きが強くなったらしく、金の需要が高まり高騰しているんだそうです。
(紙幣は紙くずになる可能性がありますが、金なら、時代や国境を超えて価値が変わりませんものね)

工房では、年に1〜2回ほど金箔を仕入れるんですが…。
このぐいのみに金箔を貼ったあと、追加でまた同じ金箔を注文しました。が、やっぱり去年より高くなっておりました。あせあせ(飛び散る汗)
仏壇屋さんなどはさぞ大変でしょうね。
大事な材料ですから、粗末な腕ですが、少しでもいいものを作らなくちゃと思いました。


IMG_2210.jpgさて、今日のおまけ写真は転がるうり坊の姿でも。
涼しさを求めて?畳の上を転がっていくうり坊です。



posted by 宮崎佐和子 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年08月08日

■銀彩予定のお椀です。

相変わらず、暑〜い毎日ですが、暦の上では秋を迎えましたね。
でも、この当たりではお盆を過ぎると暑くてもコオロギが鳴き出すんですよ。そう思うと本当に秋は近いんだなあと思います。

さて、工房の仕事も秋に向かって進んでおります。^^


新作のお椀(6月に工房に到着のお椀の木地。※第一弾 ※第二弾)ですが、研磨を終えてつく棒がついています。


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このお椀たちは、銀彩で彩られる予定なんですよ〜。ムード
無地ものも作りますが、ちょっと華やかなタイプのお椀もご用意したいなと思います。



201107121811000.jpgさて、今日のおまけ写真は、地蔵顔のむぎ君です。この暑さでもけっこう平気そうですね。これが目覚めると「メシくれ」攻撃が始まります…;;




posted by 宮崎佐和子 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年08月06日

■板皿の木地、その後。

今日もとっても暑い一日で、汗だくです…。
夏はやっぱり夏らしくなくちゃ!と思うのですが、やっぱり堪えますね。;;

さて、今日は先月末に届いた、板皿の木地の経過をお見せしたいなと思いますexclamation

バッド(下向き矢印)木地固めが乾いた状態です。
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初めて作るものなので、どんな工程で進めていこう?と考え中です。サンプルを数枚出して、こうしたらいいかな?という工程でやってみて、様子を見ていますが、そろそろ決まりそうですよ。


バッド(下向き矢印)いちばん小さい板皿です。
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シンプルですが、とってもきれいなものができそうです。
また、様子をお見せしますね。ムード



IMG_2209.jpgさて、今日のおまけ写真はうり坊の昼下がりです。もう、溶けたアイスクリームみたいに伸びきっています…。うり坊は、いろんな寝相を試しながら、畳の上をどんどん転がっていっておりました。


posted by 宮崎佐和子 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年08月05日

■修理の漆フリーカップです。

ほんとに一日が早いですね。あせあせ(飛び散る汗)
少しでも仕事を進めようとがんばっておりますが… この秋からの作品展のDMも次々と印刷があがって、どんどん緊張感が高まります。ふらふら

さて、そんなあわあわした毎日ですが…。
今日も引き続き、お客さまからの修理品をお見せしたいなと思います。


バッド(下向き矢印)先日納品した、フリーカップ。
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いったい、どこが壊れていたのかというと…。

バッド(下向き矢印)こんなふうに欠けちゃっておりました。
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この時のフリーカップは、2004年産岩手県の大森俊三さんの盛辺精製漆が上塗り漆でした。もう、漆が残り少なくなり大事な漆なので、フリーカップに塗るのはきっとこれで最後だと思います。
この貴重なきめ細かいつや消しの塗り肌をそのままにしようと、塗り直しはしないで、欠けた部分だけを慎重につくろいました。


バッド(下向き矢印)修理部分はここです。
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このフリーカップ、エコショップすがさんに1個だけ残っていますので、気になる方はのぞいてみてくださいね。 


バッド(下向き矢印)こちらも、先日納品した修理のお箸。
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地元のお客さまからです。
工房初期に作っていた、懐かしいアスナロの手削り箸、きれいに塗り直してお納めいたしました。ぴかぴか(新しい)
もう繁忙期に入りましたので、しばらく修理のお品は進めにくいシーズンになりましたが… 今お預かりしている品もきれいに仕上げますので、よろしくお願い申し上げます。



IMG_2179.jpg今日も来ていました… まゆげスズメちゃんです。(バードケーキを食べてます) 最近になって、この子の兄弟も一緒に来ていることを知りました…! どっちも『まゆ毛』があって、特長のある指を持っているんですよ。スズメの兄弟も似ているなんて、ちょっとビックリでした。

posted by 宮崎佐和子 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年08月03日

■修理のお箸です。

一日一日があっ!という間で、ビックリしています。一日がもっと長くなればいいのにな〜と思ってしまう、今日この頃…。がく〜(落胆した顔)

さてさて、今日はお客様のお箸を塗り直した写真をお見せしたいと思います。


バッド(下向き矢印)お直しが終わって、先日納品したお箸2膳です。
修理のお箸

右がヒノキの角箸(黒溜)、左がアスナロの手削り箸。
こうして見ると、きっと新品のようにも見えるんじゃないでしょうか?
工房初期のころに制作していたものなんです。持ち主の方は、当初からご愛用いただいている方で、このヒノキとアスナロのお箸、あたりが柔らかくととっても気に入って毎日使ってくださってたんだそうです。(ありがとうございます!)

もう何年も使っていただいて… かなり傷んでいました。


バッド(下向き矢印)お預かりしたときの写真。
IMG_0357.jpg
(カメラレンズのぐあいで少し湾曲して写ってます)

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特にヒノキの角箸は、角があるぶん摩耗が目立ちますね。
お箸は消耗品なので、お椀よりもうんと早く塗り直し時期がやってきます。

作業としては、まずは箸全体を脱脂して、木地が見えている部分を漆で先につくろいをし、全体を軽く研ぎ直して上塗りをしました。
下地からしっかりしているので、こうしたお直しは比較的容易なんですよ。程度にもよりますが、割れ、欠けなどの故障は時間がかかることが多いです。


バッド(下向き矢印)こちらは、アスナロの手削り箸です。
IMG_2067.jpg

きれいになって、お客様にはとっても喜んでいただきましたexclamation やっぱりうれしいものですね。^^
どうしても時間がかかってしまうことが多く、お預かりしている間はご不便をおかけしてすみません。作業の合間に進めておりますので、よろしくお願い申し上げます。


201108031350000.jpgさて、今日のおまけ写真は、スズメさんの巣です。風に飛ばされたんでしょうか? 近所のうどん屋さんの駐車場に落ちてました。(中身はカラッポでした) スズメさんの巣は、枯れ草を柔らかくふんわり組んだもので、真ん中に白い綿毛が敷かれていました。ヒナが孵化した時の卵のカラも残っていたりして、そんな痕跡をみると『持ち主はどこ??」とちょっと心配になりました。

posted by 宮崎佐和子 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) |   オーダー品制作

2011年08月01日

■新作のお椀も中塗り中です。

ついに8月になってしまいました…。がく〜(落胆した顔)
もうお盆休みはナシで仕事をしようと思います。

さて、新作のお椀(6月に工房に到着のお椀の木地。※第一弾 ※第二弾)の製作経過をご紹介いたしますね。


バッド(下向き矢印)中塗り中で、いまこんな感じになっていますexclamation
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お椀を並べた網を5〜6段積んでいます。


漆の塗り重ねが進んで、もう黒真珠みたいな質感が灯っていますよ。ぴかぴか(新しい)
漆にもよりますが、国産漆は厚塗りは難しいものが多いです。なので、薄く何度も塗り重ねて堅く丈夫な塗膜を作っているのですよ〜。
まるで真珠貝が、核に美しい真珠層を重ねて巻いていく様にも、きっと似ているんじゃないかなと思います。


バッド(下向き矢印)こちらも新作のお椀、新タイプの端反椀です。
IMG_2191.jpg

IMG_0344.jpg←白木地の時。
ぜんぜん雰囲気が変わってきますよね〜〜。^^
新タイプの端反椀は、ミズメザクラ材でかちっとしています。トチに比べると使い心地が固い感じですが、頼もしさもあって良いと思いますよ。

この秋からの作品展に、できるだけ出したいなあと思います。
そうそうフリーカップも全然足らないし…汗 
その他、いろいろがんばって作りますね。手(グー)



IMG_2187.jpgさて、今年もやってきました…。お届けものとしてオレンジ色のメロンキングルビーでお世話になっている、富良野のuyda orchard (ウエダオーチャード)さんのスイカです。去年、はじめて「ひとりじめ」スイカを食べて、すっかりお気に入りになってしまいました。ムード ※漆のスプーンでスイカを食べるレポはこちら。 小玉だから、切らずに冷蔵庫で冷やせるのもいいですね〜。今回は「ひとりじめ」のほか「黄太郎」くんもおります。 
『おい、キタロウ!』
と呼びながら食べてみたいと思います。


posted by 宮崎佐和子 at 21:05| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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