
さてさて、今日はお客様のお箸を塗り直した写真をお見せしたいと思います。


右がヒノキの角箸(黒溜)、左がアスナロの手削り箸。
こうして見ると、きっと新品のようにも見えるんじゃないでしょうか?
工房初期のころに制作していたものなんです。持ち主の方は、当初からご愛用いただいている方で、このヒノキとアスナロのお箸、あたりが柔らかくととっても気に入って毎日使ってくださってたんだそうです。(ありがとうございます!)
もう何年も使っていただいて… かなり傷んでいました。


(カメラレンズのぐあいで少し湾曲して写ってます)

特にヒノキの角箸は、角があるぶん摩耗が目立ちますね。
お箸は消耗品なので、お椀よりもうんと早く塗り直し時期がやってきます。
作業としては、まずは箸全体を脱脂して、木地が見えている部分を漆で先につくろいをし、全体を軽く研ぎ直して上塗りをしました。
下地からしっかりしているので、こうしたお直しは比較的容易なんですよ。程度にもよりますが、割れ、欠けなどの故障は時間がかかることが多いです。


きれいになって、お客様にはとっても喜んでいただきました

どうしても時間がかかってしまうことが多く、お預かりしている間はご不便をおかけしてすみません。作業の合間に進めておりますので、よろしくお願い申し上げます。
