2011年08月19日

■活躍している工房の『上塗り漆』たち。

気象予報どおり、昨日は8月はじめての雨があり、それを境にスーッと涼しくなりました。ホッとひと心地つきますね。たらーっ(汗)
心なしか、コオロギの合唱も大きくなったような気がします。
さて、早いもので京都高島屋さんの作品展ももう来週…。
搬入の準備を始めています。


バッド(下向き矢印)今回の新作の上塗り、とってもキレイですよ〜。ぴかぴか(新しい)
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バッド(下向き矢印)この上塗りの漆はこちら。
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2008年産 岩手県の大森俊三さんの末辺生うるしです。3年前の漆ですが、熟成が進んで表情が面白くなりました。(こういった漆を工房では『出世漆』と呼んでいます)
今回、本格導入?したのですが、粒子の粗いマットな表情は、銀彩に特によく映えます。ムード


バッド(下向き矢印)そして、この漆も上塗りに活躍しています。
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2008年岩手県の大森清太郎さんの盛辺天日精製漆(精製の様子はコチラ)です。少し前から使いだしました。この漆の塗り肌も、上の漆とはまた違っていいんですよ〜〜。これは半つや消しになるのですが、きめが細かく優しい仕上がりとなります。
ショップ和×和のお椀の上塗り漆として、デビューしております。


まだまだ残暑厳しいんですが…。
今、上塗りの漆室の調子はとっても好調なんです。
いくら下地や中塗りをよい材料できちんとしていても、表層の上塗りが魅力なければ、画竜点睛を欠くこととなり、まったく冴えないものになってしまいます。なので、上塗りはとても大事なんですよ。たくさん上塗りをしないといけない時期にとうまくピークが合ってくれるのは、とってもありがたいことです。

このように、新しく参加した漆も活躍していますので、それぞれの表情の違いを、会場で確かめてくださるとうれしいなと思います。ムード


IMG_2314.jpgさて、今日のおまけ写真は…ちびのハスの葉っぱちゃんです。大きなタライのビオトープ(スイレン、メダカ、オタマジャクシ)の中で、けなげに育っています。(背景の葉っぱは全て大繁殖のスイレンです…)この子は、昨年、松本がハスの国産種を取り寄せて発芽させたもの。まだまだチビッコですが、いつかキレイな花が咲かないかな〜〜と思っています。

posted by 宮崎佐和子 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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