2011年08月29日

■修理中のベビースプーンです。

早いもので、京都の作品展も明日が最終日です。
最終日は午後5時までとなりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

さて、今日の話題は工房のスプーンです。
工房で好評の漆と木のスプーン。
とっても使いやすいとほめていただくことが多くて、とても有り難い限りです。ムード

皆さまとっても大事に使ってくださいますが…
やはり、漆と木 という素材。なので、形は金属のスプーンに似ていますが、やはり金属のような強度はさすがになく;;
ご愛用してくださると使用頻度も高くなり、ときどき工房に入院しちゃう時もあるんです。


バッド(下向き矢印)この子も、いま治療中です。
IMG_2232.jpg

首が折れちゃったのですね〜〜。
もとの強度はのぞめませんが、なんとか直るかな? 漆でくっつけることにしました。


バッド(下向き矢印)まずは、切断面に漆を十分に吸わせて乾かします。
 (木地固めの作業)
IMG_2229.jpg

やっぱり、繊維の方向に折れているのですね。
バウムクーヘンを思い浮かべると分かりやすいのですが、平べったいバウムクーヘンからこのスプーンを立体的な形に取り出しているとイメージしてみてください。
あの美味しい「層」が、まさに一年ごとの木の年輪で、美味しいんですが層と層はどうしてもはずれやすく、ときどきお客様に申し訳ないことになってしまいます。たらーっ(汗)

そして今…。


バッド(下向き矢印)漆で接着中です。
IMG_2410.jpg

テープできっちりギプス中。
切断面がずれないよう、気をつけます。

これでしばらく漆室の中に入れておきます…。
切断面は漆が乾きにくく、また乾いても、十分な強度が出ていない時に気が急いで外すと、せっかくくついていたのに、外れてしまうこと可能性もあります。

なので「ちゃんとついているかな〜」と経過が気になるけど、しばらくは触らずにガマンガマンですね。
^^


IMG_2414.jpgさて、日中はまだ暑いですが、空にだんだん秋の気配が漂ってきましたね。夜に聞こえる秋の虫の音色も、お盆頃は「コオロギ&1〜2種の虫」だったのが「コオロギ&たくさんの虫」の複雑なオーケストラになってきました…。コオロギ、鈴虫、スイッチョ、そしてせいぜい松虫くらいしか音色が分からない私ですが、詳しい方だともっといろんな虫の音が聞き分けられるのでしょう。
夏が去っていくのは、ちょっと寂しい気もしますが、やってくる秋の美しさも楽しみです。

いつも楽しみにしています☆→  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング
posted by 宮崎佐和子 at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
Powered by さくらのブログ
y
<!-- [FC2 Analyzer] -->