2011年10月31日

■もう、10月も終わりですね。

一ヶ月がほんとに早いです〜。たらーっ(汗)
来月11月は、作品展や参加イベントが続く予定なので、そろそろ気を引き締めていこうと思います。


バッド(下向き矢印)こちら、中塗り中のお椀です。ムード
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明日は、ショップに毎月1日に追加している、店長の特選品のアップ予定日なんですけど…。店長むぎ君は、相変わらず昼寝してばかりです。果たしてちゃんと間に合うのでしょうかexclamation&question


IMG_3532.jpgさて、今日のおまけ写真は、水槽の住人・ナマズのなっちゃんです。こ〜んなふてぶてしい面構えをしていますが、実はとってもデリケートなハートの持ち主のなっちゃん…。神経質な子です。今日、水槽を掃除したので一日中イライラ〜してご機嫌斜めです。

posted by 宮崎佐和子 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年10月29日

■京都の漆の作品展をご紹介します。

意外に思われる方が多いかもしれませんが…。
漆の世界では、原点である「漆の木」や「漆掻き」にかかわっている人たちはごく少数派です。決して一般的とは言えない活動なのですね。あせあせ(飛び散る汗)
なので、そうした活動に関わってらっしゃる方たちは私どもにとって大事な仲間でもあり、応援したいという気持でいつもいっぱいです。
さて、来月は、京都を拠点に漆掻きや植栽活動をされている方たちの作品展や活動報告のイベントがありますので、ご紹介させていただきますね。^^

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<臼杵春芳 木と漆展>
平成21年度「日本うるし掻き技術保存会」の長期研修生だった木工家の臼杵さん。漆掻きの世界に足を踏み入れてしまい?はや5年になるそうです。今年は京都鞍馬と雲ヶ畑で漆掻きをされてらっしゃいます。
地道な漆の植栽活動の発表と、ご自分で採られた京都の漆の作品を展示いたします。

会期/11月8日(月)〜13日(日)
会場/アートスペース虹(京都市東山区三条通神宮道東入ル東町247)



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<丹波漆と福知山の伝統技術作品展>
京都府内を3カ所巡回予定の作品展です。
「丹波漆」って、ご存知でしょうか? 丹波地方で採れる貴重な「丹波漆」は、地元の有志や愛好者の方々の尽力により、現在も残っています。その昨年採れた丹波漆を使った作品群と、福知山の藍、織、和紙をあわせてご紹介する貴重な作品展となっています。
※主催:丹波漆生産組合 共催:やくの木と漆の館


福知山会場/ぎゃらりー京町(京都府福知山市字京8)
会期/11月3日(木祝)〜6日(日)

夜久野会場/やくの木と漆の館(福知山市夜久野町平野2199)
会期/11月11日(金)〜20日(日)

京都会場/みやこめっせ(京都市左京区岡崎成勝寺町9-1)
会期/12月2日(金)〜4日(日)


京都の漆というとなんだか雅なイメージがまず浮かびますが、こうした懐の深さもあるのですね。
よい季節ですので、ぜひごらんくださると私どもも励みになります。ムード
posted by 宮崎佐和子 at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ お知らせ

2011年10月27日

■重箱の布着せの続き。2

気がつくと、ものすごく日が短くなってビックリしています。
こうして、どんどん年末が近付いてくるんですね…。あせあせ(飛び散る汗)

さて、重箱の布着せですが、まだまだ続いております。



バッド(下向き矢印)今日は、別の面を貼っておりました。
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外側、内側、底の裏表、たくさん面があって、少しずつしか貼れないのでけっこう時間がかかるのです。


バッド(下向き矢印)こちらは蓋の表を貼っています。
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なんだかんだと言いつつも、だんだんもとの木地の面積が少なくなってきました。(ホッ)
下地の大事な作業なので、布が浮いたりしていないかも十分チェックしながら完了させますね。^^



IMG_3427.jpgさて、今日のおまけ写真は日だまりの中、だらけまくった姿をさらす店長です。そろそろ10月も終盤、来月の店長の特選品が、ちゃんと準備できているかどうか心配です。がく〜(落胆した顔)

posted by 宮崎佐和子 at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年10月26日

■マダ樹皮とひょうたんの花入れ、進んでいます。

香川県もかなり寒くなってきました。あせあせ(飛び散る汗)
寒いのは苦手な私… 夜はホカホカの猫さんたちと一緒に寝るのが、楽しみにとなっています。

さて、今日の漆室の中をチラッとお見せしますね。^^


バッド(下向き矢印)マダ樹皮とひょうたんの木地です。
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以前の白木地と、ぜんぜん雰囲気が違いますよ〜。
なかなか面白いテクスチャもついていると思います。
どんな仕上がりになるのか、楽しみですね。ムード



IMG_3482.jpgさて、今日のおまけ写真は、お久しぶりのバードカフェのスズメちゃんです。今年のヒナさん、夏はこんな姿でしたが…。こんなにきれいな若鳥に成長しました。動作もキビキビして、以前より用心深くなりましたし。汗
伸びゆく命の成長って早いなあ…と思うひと時でした。


posted by 宮崎佐和子 at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年10月24日

■キャラメル色のホイップクリームのような…。

今日は松本が、まるでパティシエのように?ていねいな手つきで、美味しそうなものを練り込んでおりました。


バッド(下向き矢印)え… まるでキャラメル色のホイップクリームみたいexclamation&question
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でも、これは定義的には「本地」と言われる漆の下地なんです。
水も糊も一切入れない贅沢な漆下地で、下地の粉が超微粒子なので練り合わせにコツがいりますが、扱いやすくとても堅牢な下地です。もちろん、こういった下地も、工房ではもちろん100%国産漆。(この本地は2010年産の茨城の盛辺漆を使っています)
この下地の粉は、輪島地の粉と近い性質だと思いますが、糊を必要としない所が少し違います。


バッド(下向き矢印)美味しそう…。ぴかぴか(新しい) 拡大してごらんください。
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ふわっふわで、ほんとうにおいしそうです。
漆下地って分かっている私でも、「わ〜、どんな味?」と指ですくって口に運んでみたいような衝動にかられちゃいます。(食いしん坊が丸分かりですね〜〜)

この下地は、以前ご紹介したマダ樹皮で作る掛け花入れの下地に使う予定です。


IMG_3411.jpgさて、今日のおまけ写真はうり坊です。クッションの上が大好きexclamation こうしたモフモフの上に、「うり巣」とうちで呼んでいる、微妙な凹みを残していきます…。



posted by 宮崎佐和子 at 18:37| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年10月22日

■重箱の布着せの続き。

香川県は気象が不安定のようです…。
なんとこのへんでは珍しい「竜巻注意報」が出ておりました。以前、竜巻もどきを見たことがあるので ※ちょっとドキドキしてしまいます。

さて、先日お見せした重箱の布着せの作業。
ちょっと作業が進んでいます。


バッド(下向き矢印)内側の底を貼りました。
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ぴったり貼るため、側面に少し掛けて貼っております。
もう、糊漆がカッチリ乾いているので、この余分な布を除去するのが今回の仕事なんですよ。

バッド(下向き矢印)カッターできれいに切り込んで、余分な布を剥がします。
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しっかりくっついているので…けっこう力がいるんです。あせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)刃物で残った布や漆をきれいに削り取ります。
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こうして、だんだん布を貼った面積が増えていきます。^^
本当に地味〜な仕事の繰り返しですが… 進んでいく様子を見るのは楽しいものですね。
布目を活かしたシンプルな仕上げになる予定です。ムード

 
IMG_3405.jpgさて、今日のおまけ写真は… 先日、お久しぶりのミノムシさんの続報?です。このミノムシさんのすぐ近くに、ウルシのひこばえがあるのですが、なんと!!いっぱい赤ちゃんミノムシさんがここの葉っぱで暮らしていました…。(小さすぎて、気づきませんでした)
ウルシの葉っぱを食べて、ウルシの葉の服を着て、ウルシ三昧で暮らしております。

posted by 宮崎佐和子 at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年10月21日

■漆の調子がやっと戻ってきました。

気温の変化の激しいこの季節…。漆の仕事にもうんと影響する時期ですね。
今まで乾いていた漆が乾かなくなる…ということはしょっちゅうだし、作品展で仕事場を休んでいる間に空気感がガラリと変わっちゃって、いつものペースを取り戻すのに四苦八苦します。
しかも…。
私がここ2年ほど愛用してきた、銀彩の地描き用にしてきた盛辺の生漆がついになくなってしまいましてあせあせ(飛び散る汗) 新しい代替わりの漆を用意したのですが、なかなか調子をいつもの調子が戻らず、困っていました。もうやだ〜(悲しい顔)


バッド(下向き矢印)なんとか、新しい漆のペースをつかんで仕事をしております。
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上塗り用の漆は、乾きがゆっくりなものの方がよいのですが、私のしている銀彩の仕事は、伸びが良くて乾きが早い漆が仕事しやすいんです。(新しい漆はのびがいまひとつですが…)
地描きをし、漆が乾き付く直前に銀を蒔きつけてそれを何度も重ねていくので、乾きが早い漆のほうが、段取りよく進めることが出来るのですね…。


バッド(下向き矢印)オリーブの絵付け。オーダー品です。
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なかなか乾きのコツがつかめなかった新しい漆ですが、やっと「漆の神様」が降りてくださったらしく(笑)、タイミングよく進められるようになりました。漆さんの反応が変わってきて「仕事モード」になってくれたんですね。
漆も同じ、温度・湿度は同じなんですが、だんだん乗ってきてくれた?という感じなんです。
うーん、これって説明するのが難しいんですが…。
漆の乾きって、科学的には単なる?酵素反応なんですが、実際に相手に仕事をするとそういったもの以外の「何か」に大きく影響されてしまうように思います。
出だしは今ひとつでも、何かで「勢い」がついて、たいへんよい仕事をしてくれる漆になることはよくあります。(そしてその逆も…)

漆って、生きているんだな〜とつくづく思います。ムード


IMG_3419.jpgさて、今日のおまけ写真は真っ黒なミルミルです。アラジンストーブの前であったまっております。(なにげにカメラ目線です)


posted by 宮崎佐和子 at 20:35| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年10月19日

■マダの樹皮に「底」をつけて器にしました。

ショップの方に、売り切れだった飯椀(ベンガラ溜)を一つだけですがアップしました。よろしければごらんくださいねexclamation


さて、先日…。
はいだマダの樹皮(シナの木の皮)を茹で直して、再度形を整えておりました。

バッド(下向き矢印)ストーブと一斗缶でで茹でています。
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今日の松本は、そのマダ樹皮をうつわにするべく「底」を付ける作業をしておりましたので、その様子を少しお見せしたいなと思います。^^


バッド(下向き矢印)ヒノキで作った底を、ちゃんと入るよう調整中…。
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マダの樹皮をつかったうつわは、自然なりの形をしていますから、一個一個の形を取って、それぞれの「底」を用意します。
ものをいれるうつわですから、水気のものを入れても漏れたりしないよう、すきまなくピッタリ会うようにしないといけません。あせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)底の形をうつした、切り抜く前のヒノキ材。
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少し高台が付く位置に底が入りました。

で、こんなふうに出来たマダ樹皮うつわの木地たち。


バッド(下向き矢印)ズラ〜リ! みんな、それぞれの形ですね。
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ほんと、大きさも形もまちまちの子たちですが…。
その個性に合わせて、用途を決めていきたいなと思います。ムード


IMG_3389.jpgさて、今日のおまけ写真は、近所の空き地のススキです。穂が出てきた時は、しっとりした感じでしたが、だんだん軽く、風によくそよぐようになりました。こんな光景を見ると、秋が深まっていくんだな〜と感じますね。

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posted by 宮崎佐和子 at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2011年10月18日

■うり坊のその後。

今年の猛暑で山に食物が少なく、クマが民家に降りてきたというニュースをよく耳にしましたが…。工房のある善通寺市にも、イノシシが出没しているらしいです。(しかも街中の住宅街に)
遭遇してしまったら、どうしたら良いのでしょう。がく〜(落胆した顔)

さて、今日の話題はうり坊です。


バッド(下向き矢印)今日もまる一日、お外で遊んできたうり坊です。
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今月はじめに、ノラ猫とのケンカに負けて目の縁にケガをしたうり坊ですが…。※くわしくは店長日記を参照
たいへんご心配をおかけしました。あせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)ケガは治って、パッチリお目目になりました。ムード
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うり坊は弱っちい猫なので、絶対負けるし、もうケンカはしないでほしいんですが…。(うり坊から吹っかけるので、向こうのノラ猫さんもきっと迷惑;;)
言って聞くもんじゃないし、困ったものですね〜。



IMG_3365.jpgさて、今日のおまけ写真はでかいバッタさんです。もう10月も半ばなので、動きはニブいです…。
近くでうり坊が目を興味津々でのぞいていたので、すぐ逃がしてやりました。


posted by 宮崎佐和子 at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房のネコ

2011年10月16日

■重箱の布着せ。

先日、輪島から以前注文していた新しいお重箱の木地が届いておりまして…。年末には出したいな〜と思い、その作業を進めております。^^


バッド(下向き矢印)木地固めした木地に、いま、布着せ中です。
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糊漆(穀物糊と漆を混ぜ合わせたもの)で布を貼ります。ぴっちりすき間なく、そして浮かないようにピッタリ貼るのですが、これがなかなかコツがいるのですよ〜。


バッド(下向き矢印)布を貼る前の木地。
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四角のお重箱は、かなり手間がかかります。
角重箱は「指物」と言われる板を張り合わせて作った木地です。端整で美しいのですが、板を組み合わせて形作っているため、そんなに強度はありません。
なので、こうした布を貼る作業は、強度を付けるための大事な仕事なんですよ。


バッド(下向き矢印)布着せした重箱を、すこし間を空けて重ねていきます。
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布は全面に貼りますが…。
作業の都合上、そして素材の特性上、全部は一気に貼ることができません。なので、これを乾くと、次は別の部分を貼るのです。何回か分けてこの作業を繰り替えし、最終に全面貼りにします。

このお重箱は、この布目のテクスチャを活かした、無地ものとなる予定です。
こうした無地のお重箱、国産漆のうつわ専門店 和×和にも出したいなと思っているのですが…。
ショップ用にも出せるよう、頑張らなくては〜〜。ふらふら



IMG_3236.jpgさて、今日のおまけ写真は… お久しぶりのミノムシさんです。
絶滅寸前とも言われる、かわいそうなミノムシさん…。しーーんとしているので、肝心の中身がどうなっているのかとっても気になります。

posted by 宮崎佐和子 at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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