オーダー品の中に、薄貝を使った蒔絵のものがありまして…。
今日はその下準備をしていました。どんな貝なのか、ちょっとお見せいたしますね。^^

夜光貝の原貝です。

まるでサザエの親分のような??でっかい貝です。片手で持つと重い重い
(ちなみにこの貝は、1.4キロくらいあります)暖かい海に住み、生育の北限が奄美大島です。
この夜光貝、むっちりと分厚い真珠層を持っていまして、それがとっても美しく古くから漆工芸に使われてきました。

夜光貝の真珠層を剥がして作った薄貝。

きれいでしょう? この貝は幻想的な淡いブルーをしています。
夜光貝の真珠層は上品な淡〜い虹のような、宝石に例えるとウォーターオパールのような、みずみずしい輝きを持っています。

この角度では、ピンク色に見えますよ〜。

原貝から漆工芸で使う「薄貝」という状態にするためには、「摺り貝」と呼ばれる作業をするのですが…。この貝は「煮貝」という手法を使って、工房で加工したもの。(1週間ほど、熱湯で茹でて貝の真珠層をはがすという面倒な作業なのです)
この大事な貝さんを、今回はさらに細かく型抜きして使う予定です。
(小さく使うので、この状態の迫力はなくなりますが…;;)
うまくいきますように。


今日のおまけ写真は…ウルシの葉っぱの上のアマガエルさん。やらせではありません〜2色のカエルさんが仲良く並んでおりました。まるでおもちゃの人形かお菓子のような…。(うぐいす餡に白餡という感じかな?)
posted by 宮崎佐和子 at 19:20|
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