いま、木地固め中です。^^


木目はひかえめなトチ材は、どこかやさしい雰囲気。手に取ってもふんわりした穏やかさを感じます。
『木地固め』とは、白木地に最初に漆を吸わせる作業のこと。漆の工程で、一番たくさん漆を使っちゃいます。
一般的には、木地固めの漆は溶剤で割ったものを吸い込ませますが、工房では全工程で溶剤なしのきれいな国産漆のみを使います。


2010年茨城県の奥久慈漆生産組合の盛辺生うるし。
うちの工房では、一番若手の漆ですね。空気に触れると、香ばしいようなカラメル色に変わります。
乾きも良く、扱いやすい漆なんですよ。
では、木地固めの様子を少しお見せいたします。



…速すぎて、見えませんね。

こうして漆をたっぷり塗り込んだあと、しばらく置いて十分吸い込ませてからそっと余った漆を拭き取ります。


この木地は、杢がちょっと入っていますね。

どのくらい漆を吸ったのか、量ってみました。


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この木地は、4g入ったようです。
木地による個体差が大きいのですが、このように数g入ります。
たっぷり吸い込んだ分、よーく乾かせてから、次の工程にのぞみたいと思います。


今は青々とした葉っぱに囲まれて、大きくなっていますよ〜。