2012年08月05日

■『夕凪の街 桜の国』こうの史代

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昭和30年の広島市。建築会社で働く普通の元気な23才の女性、皆実。
街には活気が戻り、周囲の人たちは不自然なくらい「あのこと」を話題にしなくなった。が、彼女は10年前のことを思い出すたび、自分は幸せになってはいけない、人を好きになってはいけないという思いに苦しんでいた。
そんな中、ついに一歩踏み出す決心をした皆実だが、突然彼女の体調が急変する…。

現在を生きる私たちと重ねながら考えられる作品で、発表当時は「こんなヒロシマの描き方があったのか」とたいへん話題になりました。
しかし大震災後のいま、別の意味で再び注目されるようになってしまったのが残念でしょうか。
最近は、図書館でも置いているようですので、ぜひ読んでいただきたい1冊です。


posted by 宮崎佐和子 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ BOOK
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