今年が一日一日と少なくなっていきますね。
娘を寝かしつけて用事は済ますべく出かけるのですが、いつもはスヤスヤの娘が私の出た後に目覚めて大号泣するらしく(しかも毎回毎回…

)戻ると赤ちゃんをあやし疲れた松本がゲッソリした姿で立っています。なかなかゆっくり出られません。

銀行も市役所も明日からお正月休み… 今日には用事をすませておかなければ〜〜〜。
さて、今日はひさしぶりに作業の様子をお見せいたしますね。^^

片付け&掃除をすませた研磨部屋で作業をする松本…。

何を研磨しているのかといいますと…。

吉野杉の利休箸たちです。

持ち手部分の目痩せに下地を充填のしたものです。
材には「夏目」と「冬目」があります。杉などの針葉樹は、その「夏目」と「冬目」の収縮段差が大きいのですが、こうしてその段差を埋めてスッキリさせます。
いま、
ショップ和×和で期間限定で販売中の利休箸。その利休箸のバージョンアップ版になります。
ご要望が多いので、ギフト枠を増強する計画なのですが、やはり贈り物にはいくつあっても嬉しいお箸

その一つに、人気の高かったこの利休箸を赤黒のペアにセットして…と考えています。^^
今の仕事の内容はより多い工程数に見合う表面を作る事です。

研磨に使っているのは、お気に入りの伊予砥石。


←この中の一つですね。
この砥石、昭和40年頃に大規模な採掘が終了しているものだそうで、小さなこっぱですがシャキッと研げてとても便利なんですよ。
研ぎ面と砥石の張り付きがほとんどなく、サラサラと仕事が進みます。
伊予砥石もいろんなクリアランスのものがあり、器物によって相性のよい石を出してきて使っています。


こんな感じの研ぎ汁が出ます。

よくおりていますね〜〜〜。
このシャリシャリした“ 研ぎ感 ”は、漆芸研究所の彫漆で使っていた『三和』という人造砥石に似ています。

力を抜いて軽くシャシャッと研ぐと、傷も浅く細かいきめ表面になります。(力を入れると、やや粗い表面を作る事も出来るんですよ)
意外と便利な砥石ちゃんです。
研ぎ汁を洗浄してよく乾燥させた後、次の工程に進みます。

さて、今日のおまけ写真はショップの敏腕店長・むぎ君です。こら〜〜〜

赤ちゃんのハイローベッド&チェアに乗っかっているではありませんか

ガッツリ怒られて『チッ』とばかりに、出て行ったむぎ君、ぜんぜん反省しておりませぬ。
いつもありがとう…→ 

posted by 宮崎佐和子 at 09:08|
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